【12月:師走】
旧暦の名称~~師走(しわす)
師」は僧侶で、お経を上げるため忙しく走り回る「師走り月」
《主な行事》
*7日:大雪(たいせつ)~
二十四節気のひとつ。毎年12月7日ごろ。また、この日から冬至までの期間も大雪という。『暦便覧』には、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」とある。雪の降り方が激しくなりはじめるころ。
*13日:お正月事始め~お正月に降りてくる1年の守り神・年神様を迎えるために、様々な準備を始める日です。
むかしはこの日に、門松やお雑煮を炊くための薪等、お正月に必要な木を山へ取りに行った。
*煤払い(すすはらい)~
昔はほとんどの家に囲炉裏(いろり)があり、家屋に煤がつきやすく、煤払いは正月事始めの仕事のなかでも最初に行われていました。現在も社寺などでは煤払いの行事が行われます。
*松迎え~
古来、正月飾りの門松(かどまつ)用の松は、正月事始めの日に恵方の山から切り出してくる習わしがありました。
門松や注連(しめ)飾りは、年神様が降りてくるときの目印となる神聖な飾りです。
*25日:クリスマス(Christmas)~
クリスマス(Christmas)はキリスト(Christ)のミサ(mas)。
イエス・キリストの生誕を祝うキリスト教の祝日で、前夜のクリスマス・イヴとともに盛大なお祝いをします。
イヴ(eve)は夜を意味する古語evenから来たもので「クリスマスの夜」の意味になる。
キリスト教会暦では日没が1日の始まりであり、クリスマスは24日の日没から25日の日没までとなるので、その間の夜である24日の夜のことをクリスマス・イヴと呼ぶ。
キリスト教の信者たちは教会に行ってミサをしたあと、家族や知人が集まってパーティを開き、プレゼントを交換したり、七面鳥の丸焼きなどのクリスマス料理で賑やかに祝います。
キリスト教圏では、12月25日からから1月6日までを「Christmas tide(降誕節)」として、クリスマス休暇を楽しみます。
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クリスマス・ツリー
クリスマス・ツリーを飾る習慣は、キリスト教が伝わる前の古い北欧の風習が元になっているといわれます。
クリスマスイブにモミの木を買ってきて家の中に立て、赤い木の実やキャンドルなどで飾り付けをし、2月2日のキャンドルマス(聖燭祭)までそのまま飾っておきました。
太陽出ない一日中夜のような北欧の冬にキャンドルは欠かせません。
針葉樹のモミの木は、暖房で締め切った室内の空気を清浄にする効果があります。
クリスマス・ツリーには、長い冬を過ごす北欧人の知恵が生かされているようです。
*大晦日(おおみそか)~
一年の最後の日。
大つごもりとも言う。
旧暦では毎月の最終日を晦日(みそか)と言い、晦日のうち12月は年内で最後の晦日であり、大晦日と言う。
もともと“みそ”は“三十”であり、“みそか”は30日の意味だった。
年越しの夜のことを除夜(じょや)とも言う。
かつては、除夜は年神を迎えるために一晩中起きている習わしがあり、この夜に早く寝ると白髪になるとか、皺が寄るとかいった俗信があった。
<行事>
*年越し蕎麦~
大晦日にそばを食べるのは、そばが細く長いことにちなんで、延命や幸せが長く続くことを祈るからです。また、そばには五臓の毒をとる効果があるから、という説もあります。
*除夜の鐘~
除夜(大晦日の夜)の深夜0時を挟む時間帯に、寺院の鐘をつく。
除夜の鐘は、百八つつくのがならわしですが、いくつか説はありますが、その一つに108は人間の煩悩の数であり、それををはらって新年を迎えると言われます。
鐘は旧年中に百七回つき、新年を迎えてから百八つ目をつくのが正式と言われます。


