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シンプルな配置で置かれていた。シックな色合いで統一された室内からは、当時の
統制され抑圧された生活がうかがえたが、なにか実感としてわき上がってはこなかっ
た。建物の外身も中身も埃にまみれていたし、当然のことながらこまごまとした実用品
もなかった。人が生活していないからだ。昔の商家が建ち並ぶメインストリートにも人は
まばらだったし、赤く染められた女郎屋のならびの格子の中にも、風俗嬢はいなかった。
にぎわいとはほど遠い昔の街にただずんでオレは、いっそう孤独感を強めていった。
しかしふと、交差点にさしかかったとき、人のにぎやかな声が聞こえた。見ると1ブロック
先のところに、観光客が集まっていた。観光客らの視線の先には、赤い羽織を着て鉢巻
を巻いた中年の男がいた。大道芸が始まるらしい。近づいてみると、ガマの油売り。
オレは酒屋の軒先に立ち遠まきに、ガマの油売りを見物することにした。
油売りは、なかなか芸を始めなかった。
「おーい、今からガマの油売り、はじまるからこっち、こっちきいな」
往来には30人ほどの人だかりができていたが油売りは、まだ人が足りないといって
しばらくの間、客寄せをしていた。最前列に座った50男の客がしびれを切らし、
「そろそろ始めてもえんちゃう?ようけ人あつまっとるがな」 といっても、
「おっちゃんなめたらあかん、こんな人数で始めたら師匠におこられるわ、」と返し、
客をじらしてばかりだった。
「それよりもおっちゃん、どこから来た?あててみよか?明石やろ」 「当たりや」
いつまでたっても油売りの芸は始まらなかったが、オレはそういった関西弁のやりとり
を聞いているのが心地よくて、立ち去ろうとは思わなかった。
客は5、60人にふくれあがった。ようやく油売りは、口上を始める決意をしたようだった。
客に向き直り、それでもしぶしぶといったなげやりな口調で、「はい、それでは始めます、
ガマの油売り、ね、油売り。口上というのはご存知ですか?この口上を言えるのは、
世界にただ一人しかおりません、このわたくしでございます。一昨年まで、わたくしの
他にもう一人だけ、油売りの口上ができる人がおりましたが、その方はぽっくりとお亡く
なりになられました。 それが、わたくしの師匠でございました。わたくしこれまで、
ナンバーツーでございましたが、めでたく、いやいや、師匠が、お亡くなりあそばした
おかげをもちまして、ナンバーワンになった次第でございます。そのナンバーワンの、
口上は、今日はもったいなくて全部はお聞かせしません。お聞きになりたい方は、
CDが出てます。定価1280円。お買い求めになって、お聞きください。」
観光客はブーイングしながらも、ニヤニヤ笑っていた。最前列の女性客がねだり、
油売りが、「そんなに聞きたい?」といった。油売りは最後までもったぶっていたがふと、
「さあさお立会いご用とおぎでないかたはゆっくりときいておいでとおでやまこえ・・」
と超早口の口上を途中まで述べ、なにをいってるかさっぱりわからなかったが拍手を
受け得意そうな顔になっていた。
1枚が2枚、2枚が4枚、と刀で紙を切るパフォーマンスが有名だが、油売りはやはり、
紙と、艶々した刀を取り出した。オレは、そういえば紙を切って見せるのは、刀の切れ味
をアピールするためだったなと思い出した。油売りは刀で器用に紙を切り始めた。
4枚が8枚、やがて64枚が128枚になったときに紙ふぶきになり観客は喜んだ。
そしていよいよその切れ味鋭い刀でもって自らの腕に傷をつけ血を流して見せた後に
その傷を治してみせるというこの芸のクライマックスが始まった。
「ホントに腕、切ります。ものすごい血がでます。気付けてください、特に、前のひと」
客は静かになった。艶々した刀の光沢と、油売りの腕に注目している。
油売りは怒号を上げながら、最前列の客席めがけて左手を突き出し、そのまま刀を
ひいた。最前列とニ列目の客は血しぶきを恐れ席を離れて跳ぶように後方へ逃げた。
血は、ひとつも流れていなかった。
どうやらこれで大道芸は終了したらしい。客は全員、苦笑いを浮かべながら散って
いった。オレもそろそろ、人恋しくなってきていた。
油売りが終わり、あてもなく歩いていた。
山なりに組まれた構造の橋にさしかかったとき、みたらしやうっとりの黄色い後姿を見つ
けた。猫さんがめざとくオレを見つけ、ポップでキッチュな口調で、中村ちんはっけーん、
といった。Pタンも腕組みしたまま笑顔で迎えてくれ、まろも少しシニカルな笑みを浮かべ
どこいってたの?と話しかけてくれた。こすりつけはオレを一瞥しただけで何もいわなかっ
たが、萎えは、せっかく集合写真撮ったのに、といってくれた。
しばらく一人でいたオレは概ねこころよく迎えられ、仲間がいることの暖かさのようなもの
を、身につまされたような気がした。いなくなることで存在感を示すとかそういった逆説的
なアプローチでは決してなかったが、結果としてオレはこの集団の中に、ささやかな居場
所を発見できた。
とはいえ、二日酔だった。ローなまま再会を喜んだが、喜びがうまく伝わった自信はない。
オレのみならず、他の連中もよく、ぐったりしてベンチに座っていた。昨日の疲れが抜け
切らないのが、オレだけじゃなくて少し安心した。
オレはというと、アタマが痛いわけじゃないし、気持ちが悪いわけでもない、ただ、血の巡り
が悪いな、という体内のイメージはあったし、視界は白くぼんやりとしていた。目薬を指した
ら治るかもしれなかったが、気付くと口を開けていたし、あと致命的だったのは、カラコに
近づくたび、酒臭い、といわれたことだ。
どう考えても睡眠が足りなかったが、寝るわけにもいかないというか、朝は2度寝できな
かったし、今寝ろといわれても多分無理なほど、アタマはまだ興奮状態のままだろう。
とすればとにかく酒で、もう一度アタマを麻痺させ、この止まった血液を一時的に循環させ
よう、それしか方法は思い浮かばない。まずビールを飲もう。
映画村へ一番来たがっていたのはフランスだが、なぜフランスがそんなに映画村へ固執
しているのか、やっとわかった。映画村では、時代劇の主役に、扮装させてくれるサービス
があるという。フランスは、コスプレしたかったから、この映画村を選んだのだ。
サービスの金額は1万円前後、プレイ時間が45分なことや、しっかり延長料金も取られる
ことなど、何かイメクラと酷似しているが、なにしろ堂々と外を歩けるし、写真も取り放題だ。
あとからいくらでもニヤニヤできるし、うまくハマればモテモテだ。たまらなくおいしい。
これはもしかしたら、壮大なコスチュームプレイだ。
しかもフランスこの男、性格に見合わず目鼻立ちはすっ、と通り恰幅もよく、まるで時代劇
役者のような風貌をしている。あるいは、大化けするやもしれぬ。
同じく、壮大なコスプレ参加に名乗りを挙げたのは、フランスと、以下の4名。
がまかつ、茶のんでる、Pタン、猫さん。
いずれの御仁も、くっきりとした目鼻立ちの、いい男ぶり女ぶりである。この時点では、誰が
何に扮装するのか、まだ全くわかっていない。
ただしスタッフの人数により若干の待ち時間があり、メイクや衣装に1時間ほどかかるという
ことだった。我々の空き時間を見計らうようにしてちょうど、暴れん坊将軍が始まった。
ドラマの1シーンの撮影風景を公開するという告知がなされて、我々は集まってみたが、
将軍役は松平健ではなく無名の俳優で、撮影も本物ではなく、時代劇の撮影に似せた
ショーのようだった。監督らしき初老の人物が出てきて演技指導がはじまり、リハーサルが
組まれたあとに殺陣の振り付け、そして本番というような進行だった。時代がせめて30年
くらい前だったらたぶんオレは、大喜びして見ていただろう。
時代劇撮影ショーが終わったところでぼちぼち、我らがコスプレの由と相成り、控え候。
フランスとがまかつと茶とPタンと猫さんが、コスプレの館だか扮装の館だかわりとそのまんま
なネーミングの建物へ入っていった。彼らが、時代劇用のメイクやかつらや衣装に着替え終わ
るまでの時間を利用して、他のメンバーはランチととるべく、入り口横に面した巨大なレストラン
へ向かった。オレも一瞬、時代劇のコスプレをしようかとも考えたが、予想以上に料金が高かっ
たことと、メイクに美容院なみの時間がかかること、それと戦国武将のコスプレがなかったこと
などから、今回はやむなく見送ることにした。
1000人から収容できそうな広大なレストランは2つに区画が分けられていて、片方の区画は
閉鎖されていた。おそらく修学旅行シーズンには開放され、学生服の子どもで賑わうのだろう。
かたやもう一方の区画も、窓際に客がちらほらいるだけで大半の席は空いていた。だから10人
ほどの人数でも難なく座れた。
オレはコビックとPCBとこすりつけと同じ席になったが、いつまでも笑顔を絶やさず睫毛がとて
も印象的なPCBだけは元気だったが、こすりつけとコビックは口数も少なく、終始うつむいて、
なぜか照れくさそうなたたずまいでいた。見ると隣のテーブルも萎えも、腕をだらんとたらし、
なにか放心しきってしまったような姿勢になっていて、うすら笑い顔になっていた。萎えと同じ
テーブルについたカラコはというと、手裏剣かなにかのゲームで景品としてとったハリセンで
もって、いつも誰かの頭や肩のあたりを叩いていたりした。おもにカラコのハリセンの標的に
なっていたのはこすりつけとPCBだったが、当初こそ彼らも、痛いとか驚いたようなリアクション
をとっていたが、次第に叩かれるのにも飽きてきたのか、このレストランへくる頃になると、表情
ひとつも変えずに、無言のままかまわず通常の動作を続けるようになっていた。それでもカラコ
は狂ったように何度も、ハリセンを鳴らしながら何度も、誰かのアタマを叩いていた。
2人の女子を擁したテーブルを隔てた向こう側には、みたらしとうっとりとまろがいた。オレの席
からそっちの方を向くと、ちょうどみたらしが座の中央に位置していて、その両脇からうっとりと
まろが、中央のみたらしを拝むようなそんな3人の配置になっていた。中央のみたらしは、昨日
からそうだったのだが、非常に無表情だ。おそらく彼の笑顔を、まだ誰も見たことはないだろうし、
その日焼けだか内臓の病気だかわからないような土色の顔もあいまって、みたらしのたたずま
いから仏像彫刻を連想したオレは、両サイドのうっとりとまろが僧侶にでも見えてしまいそうな
ほどだった。ここでもオレは、宗教的な光景を目の当たりにした、かどうかはわからない。
なにしろオレは、迎え酒すでにジョッキ2杯目。つまみとしてたのんだ揚げ物の類も、うまく胃の
中におさまってはくれない。コビックはアル中になるからと、わし迎え酒は絶対せん、と豪語して
いた割には耐え切れずビールをオーダーしてしまっていた。PCBは、カラコが食いきれなかっ
たピザの半分ほどをもらい、指でつまんでもちあげ上を向いて一気に口の中へ入れて食った。
オレは萎えに、こんなクイズを出した。このクイズの元ネタはオレではなく、さっきこすりつけに
かけられて、オレが見事に解らなかった問題だった。くやしいから、萎えに出題した。
忍者ハットリくんって知ってる?
「うん、マンガの?知ってる。」
じゃあハットリくんの、ペットの犬の名前知ってる?
「あーなんだっけ、シシマルだっけ?」
ピンポン正解。じゃあハットリくんの、ライバルの名前は?
「うわ微妙、うーん、、、わかったケムマキ!」
おおやるねえ。じゃあ最後の問題。ケムマキが飼ってる、ペットの名前。
「えー、なんかいたよね?ネコじゃなかったっけ?なんだっけ名前。。。」
コビックは、迎え酒と揚げ物がたたったか、額に玉のような汗を浮かべ、顔を青白くさせていた。
レストランを出て扮装の館だかコスプレの館だか、わりとそのまんまのネーミングのところへ
向かったが、フランスたちの支度はまだ始まったばかりだという。じっとだまって待っているの
も退屈だということで、自由行動でもないけれども、集団はバラバラになった。オレは真っ先に
ビールを買いに行った。ビール売り場には、御用ちょうちんをあしらったジョッキの生ビールが
売られていた。ビール込みで500円だったし、オレは喜び勇んで「これください」とその御用
ちょうちん付きのビールを買ったが、安っぽい出来だったし、飲み終わったらだた邪魔なだけ
だった。他の連中は、どこへ行くでもなくただ、疲れたようなたたずまいでベンチに座ったり、
一定の区間だけを行ったり来たりしているだけで、とても心から楽しんでる風ではなかった。
オレも一通り散策したが、目新しいものもなく、ただ他人のコスプレとすれ違ったときに、ああ
あいつらもこんな感じになるのかな、とかなんとなく思ったり思ってなかったりしていた。
カラコとコビックが手裏剣ゲームコーナーにいた。仲が良さそうだったから、声をかけるのも
野暮かと思いためらったが、ちょっと手裏剣の腕には自信があった。カラコにいいところを見せ
られるかもしれない。
オレにもやらせてくれよ、と2人に声をかけた。ちょうどコビックの投てきが始まったところだった。
コビックは散々だった。ヘタクソだな、貸してみろよ。オレは御用ちょうちんのビールを置いて、
2、300円払った。3枚の手裏剣が渡された。1投目、中央からわずかに外れた、2投目、ど真
ん中、3投目、これは真ん中かあるいは、ぎりぎりのところだ。でれでれでれでれ、じゃじゃん、
17点/30点満点。景品は、ハリセン。とりあえずコビックのアタマを、叩いた。
そろそろコスプレが完成したころだろう。オレはコスプレの館だか扮装の館だか、わりとそのまん
まなネーミングの建物の中へ入ってみた。リノリウムの白い床の茶色い長いすに、萎えがぽつん
と座っていて、オレを見るなり悲しそうな顔を、横に振った。まだ出来ていないらしい。しかし萎え
は目とアゴの動きでオレの視点が指す向きを変えよと命じた。するとその先に、知った顔がいた。
茶飲んでるだった。
オレは長椅子の萎えの隣に座りながら、茶飲んでるの姿を認識してはいたが、しばらくはそれが
生き物だとは気付かなかった。それほど茶飲んでるは、憔悴して固まっていた。しかも浴衣姿に
になっていて、おそらく顔には、メイクの下地のファンデーションが塗りこまれている。茶飲んでる
は、オレが、お、茶じゃん?というまで下を向いていて、やがて顔をあげても、うつろな目でオレと
萎えがいる方向を見るともなく見て、無言のまま表情も変えなかったのだ。死んだ魚のようになっ
ていた。確かに茶は、昨日の2次会が終わった深夜、205号室のトイレに立てこもっていたし、
朝食も口にしていない。
「だいぶ疲れてるね、何のコスプレするんだっけ?」
「柳生十兵衛。」
柳生十兵衛といえば、徳川家剣術指南役柳生タジマノカミムネノリの息子にして妖刀村正の使い
手であり、かの三代将軍家光や天草四郎の首を刎ねたとの噂も名高い剣術使い、柳生十兵衛だ。
たのむから夢、壊さないでくれよ。
茶十兵衛はまだメイクにとりかかっていないが。ふと見ると手前から猫さんとフランスがいる。
猫さんはおしろいを塗られている。どうやら芸妓に扮装するらしい。まだ紅もさしておらず、かつら
もない状態だが猫さん、たまらなく艶やかだ。猫さんの目をつむったままの、鏡に映った自身満々
そうな顔の横にもうひとつやはり、満面に自信をたくわえた顔がある。フランスだ。フランスは既に
髷のかつら姿になっている。メイクには、少しきつめのシャドウが入っている。
やべ、フランスなりきっちゃってるよ。「ホント、かっこいいかも」とは萎えが言った。
そういえばメイクブースに、がまかつがいないことに気付いた。がまかつは?
「あ、もうメイク終わって着替えてるみたい。」
猫さんの艶やかなおしろい顔を見て、すんげーキレイだよなー、といったすぐあとで、いかにも
おばちゃん的な、中年女性が、コスプレを終えて帰ってきた。すると萎えは、
「みんながキレイになるわけじゃないみたいだよ、見てあれ」 と、コスプレのおばちゃんの指した。
確かに、無残だった。
萎えがオレの肩を叩いた。オレは萎えの顔を見たが、萎えの視線はオレを通り越してその先を
捉えていた。オレは振り向いた。一瞬わからなかったがよく見ると、がまかつだった。
がまかつが、メイクと着替えを終えて、履物を履きにかかっていた。
「えー、すごーい、」と、萎えがいった。
粋に髷をひょいっと寄せた男が草履を履いている。パステルカラーの着流しの、裾をまくり
中のステテコから、惜しげもなく素裸足をぽぽーんと出して見せている。背中の刺繍は「金」
の文字。草履を履き終えた男は立ち上がり、小さく飛六方をしてみせた。
がまかつが金さんになって登場した。金さんは金さんでも、「遊び人の金さん」のほうである。
遊び人がまかつの金さんが、肩で風を切りながら「おうおうおうおうおう」とにじり寄ってきた。
いささか声のトーンが低い金さんである。「なにばかなこといってやんでい」とかなんとか小粋
なセリフが続くかと思いきやがまかつは、ふっと脱力しやがて、「タバコめぐんで?」と、情けな
くいった。この男、ニコチンが切れている。オレがスッ、とタバコを差し出すと金さんは一つ拝ん
で取り出し、咥えた。粋なちょん髷着流し素裸足にタバコ。その姿、どう考えても不自然である。
一人出来上がったことを聞きつけて、その他の連中が集まってきた。
「金さんタバコ吸ってるよ」 「だって吸いたかったんだもん」
遊び人の金さんは、やはり庶民的である。
がまかつが出来上がって遊び人の金さんを披露している最中に、フランスはちょうど
メイクを終えたところだった。まだ浴衣姿のままで、これから更衣室へ行き着替えを
始めるところだったが、首から上はかつらとどうらんにより、時代劇役者の作りになっ
ていた。扮装の館の中に集まりはじめていた連中はめざとくフランスに気付き、口々
にフランスの顔を見ては色めきたっていた。フランスは我々に気付くと、不敵な笑みを
浮かべ、肩を揺らして笑いながら奥へ消えていった。
フランスは、悪代官に扮装するらしい。
やがて猫さんもメイクを終えた。首の深いところや胸元のあたりまで均一におしろいが
塗られている。白い小袖の長襦袢。猫さんは、赤い紅を差した口元に雅な笑みをたた
えていた。猫さんは、芸妓さんになる。
Pタンがかつらをつけていた。Pタンはまず髪の毛がないから、かつらの下地を巻く必要
がなく、そのため扮装にかかる時間が短縮されていた。かつらが取り付けられているP
タンを見た我々は、戸惑った。Pタンは宮本武蔵に扮装するらしく、頭頂部に紙の毛が
あるタイプのかつらだったが、似合っていないわけではないのだが、見ている我々に、
妙な違和感が芽生えてしまった。
これは、普段スキンヘッドのPタンに、髪の毛があるという不自然さだけでは、説明しき
れない違和感だった。なんだこの不思議な違和感は。その理由をしばらく考えてみた。
そしてあることを思いついた。普段のPタンの方が、強そうなのだ。
普段のPタンとは、和服でスキンヘッド、サングラスといういでたちなのだが、そのままで
時代劇に登場してもいいほどの個性と、強烈な印象を打ち出している。
Pタンが武蔵になるということは、ともすれば鞍馬天狗が大岡越前になってしまうような、
あるいは松平健が高橋英樹になってしまうような、よくわからないけれどもそんなような
ランクダウンの翳りを感じてしまったことが、Pタンに対する違和感の原因かもしれない。
茶飲んでるも、一足遅れてメイクにとりかかった。
ふと、我々の仲間ではない知らない客が、ため息とも感嘆ともつかない唸り声をあげた。
唸り声の視線のその先から、紋付き袴のかみしも姿の、たいそう風格を漂わせた男が
ゆっくりと、芝居がかった歩き方をしながら現れた。大小の代わりに、扇子を脇に差して
いる。仲間の如何を問わずその場にいるだれもが息を呑み沈黙し注目した。
悪代官、フランスである。
フランスの悪代官、なんというか、ぴたりと型にはまっている。我らが仲間はもとより、道行く
見知らぬ客までもが、館の中の賑わいを気にしそして覗き込み、騒ぎの主であるフランスの
悪代官ぶりを見ては、腕組みしながら、ほうだとかへえだとか、言っては去り言っては去り。
ところがこの悪代官、裃の仕立ての良さといい、小袖包みの絹織りといい、大黒屋与兵衛に
しては少々身なりが小奇麗すぎる。
「ずいぶん立派な悪代官だな」というとフランスは、「アホか、誰が好きこのんで悪代官になる
かボケ、金さんや金さん」といった。
遠山の金さん北町奉行所バージョンだった。遊び人のがまかつ金さんと、対になっている。
フランスはがまかつの隣に寄っていった。そして金さん同士、並んでみせた。どや?
どや、といわれても、どう考えても同一人物には見えない。がまかつが、若かりしころの金さ
んなら、フランスは賄賂や汚職にまみれた狡猾な金さん。がまかつが、フランスより年上な
のが信じられない。
遊び人のがまかつは、素裸足を組んでタバコを吸っている。土木工事入札の贈収賄に絡む
北町奉行のフランスは、扇子を広げだらしなくがまかつの隣に座っている。長いメイクに疲れ
た様子だ。もう少し、サムライらしくしていてくれ。
鈴の音、カラン、カランとゆっくりと、高下駄の音。ふっと、花魁太夫の類が向かってくる。黒地
に一閃の赤を翻した挑発的な着物。擦らぬよう、左手でその端を持っている。その手つきがま
た、たまらなく色めかしい。男どもは固唾を飲んだ。萎えとカラコが付き従った。
「猫さん、おいらんっすかそれ。」 「花魁ちゃいますえ?芸妓どす。」といったかどうだったか。
派手に結った日本髪の猫さん、妖しく、艶やか。
刹那、ハチマキ襷に股引姿の、剣豪・宮本武蔵が現われた。巌流島へ向かうときの装束である。
しかしこの武蔵、何かが足りない。威厳とかそういう類のものではなく、もっとこまごまとしたもの、
あるいは歯が1本ほどとか、ピアスとか、眉毛とか、とにかく顔まわりに、なにかが足りないのだ。
足りないのはなんだ。オレの中の武蔵象と、目の前の宮本Pタン武蔵を、見比べた。しばらくした。
といってもその間、2,3秒。
わかった、ヒゲだ。足りないのではなく、多かったのだ。武蔵が、口ひげを生やしている。そのこ
とが、Pタンにまつわる全ての困惑の始まりであり、違和感の原因だったのだ。やっと安心した。
すると茶が出てきた。
黒い眼帯をしている。ちょうど宮本武蔵の、襷がけを外し替りに陣羽織を着せたようになっている。
茶のんでるは、目を見開き、顔を脂ぎらせている。顔の脂は、どうらんの下に隠れている。その
どうらんがまた黒々としている。茶飲んでるは、皮膚呼吸出来ずに苦しんでいる。
「あれそれ、なんのコスプレだっけ?」
「柳生十兵衛。」
茶十兵衛は、呼吸ひとつするのも苦しそうに、しっとりと立ちすくんで固まったまま、動かない。
これで役者が揃った、とはよくいうが、この登場人物で、何の演劇をしようというのだろう。
紹介しよう。遊び人の金さん、北町奉行所の金さん、芸妓さん、宮本さん、柳生さん、以上。
とりあえず剣豪と、妖刀使いを戦わせてみようということになった。武蔵と十兵衛の、対峙、
そして、つばぜり合い。江戸の町中というロケハンに問題はあったものの、我々は周囲を
とりまき、仲間が主役になっていることで優越感を味わい、そしてここぞとばかりに何枚も
写真を撮り、立ち位置を変えさせてはまた、同じような写真を撮っていたりした。すると次第
に観光客が、その周辺に集まり始めた。さながらロケを見守るギャラリーになっている。
「誰と誰の対決やねん」 ギャラリーの一人が、撮影していたオレに向かって言った。
「武蔵と十兵衛。」 まだつばぜり合いでにらみ合ってるPタンと茶飲んでるを指して答えた。
「全然時代考証ちゃうやん」 ギャラリーのおっちゃんは、嘲笑しながら去っていった。
いや時代考証は違わない。
宮本武蔵は天下無双をの志を掲げ、剣の道を極めるべく放浪したが、その生涯において
唯一、対戦を果たせなかった最大のライバルがいる。柳生但馬守宗矩だ。柳生は新陰流、
武蔵は二刀流、今時空を超えて武蔵は、但馬の子十兵衛三厳と、無双をかけて戦っている。
これでいいのだ。
ふと、首にカメラをつるした観光客が、悪代官フランスに声をかけている。
「一緒に写真撮らしてもらって、いいですか?」
50すぎの、冴えないファッションをした小太りの男は、舞妓を3人も連れていた。
こいつ、だいぶいい思いをしてるな、とも思ったがどうやら違っていた。小太りが連れてき
た舞妓の顔を見ると、そのうちの2人は、若い白人の女だった。もう一人も、化粧により
大人びて見えるがおそらく中学生。ホームステイかなにかの留学生と、彼女らを受け入れ
ている家の父親、そしてその娘といった構成のグループだろう。
小太りの父親は、時代劇の主人公に扮したフランスらと、舞妓の姿になった娘らとを一緒
に写真に収めたいらしい。みなさんもごいっしょに、といって、フランスだけではなくコスプレ
軍団全員に向かって声をかけた。
フランスはよそいきの態度と声色でもって「ほなみんな、集まってあげて」と快く小太りの
依頼を引き受けた。3人の舞妓を中央に立たせ、その周りを取り囲むようにして悪代官、
遊び人、武蔵、十兵衛、芸妓がずらりと並んだ。その顔、心なしか自信に満ち溢れている。
芸妓の猫さんにいたっては、舞妓の姐御のようなたたずまいを演出している。小太りは何枚
も写真を撮り、そして何度も礼をいった。
「大人気だなおい」といって冷やかすとフランスは、「これが気持ちええねんて」といった。
悪代官の金さんを先頭に、遊び人の金さんが続き、我々自転車板オフの面々は、映画村
の町を歩き出した。芸妓の猫さんと、ヒゲ武蔵のPタンが並んで歩いている。この取りあわせ
も絶妙に変だ。普段着のままの連中もコスプレの中に混ざり、写真を撮ったり、腕組みしな
がらにやにやと一緒に歩いた。茶十兵衛はまだ具合悪そうに、アタマをゆらゆら揺らしながら
最後方を歩いている。
先頭からしんがりまで約10メートルほどの距離の中に、コスプレ5名を含む14人からなる
大集団がかたまって町じゅうを移動し始めると、往来の人々はたちまち振り返り立ち止まり、
我々の集団に注目した。
グループや家族連れで来ても、その中で変装するのはせいぜい2,3人程度。しかし我々の
仲間は、主役級の役者を5名も擁した大集団を形成しており、その迫力は圧倒的に他の客
の目をひきつけた。まさに、市内をねりあるいていた。
注目を浴びてすっかり気分よく歩いているフランス今度は、「そやオシラス、お白州行こうや、
な。そんで写真撮ってもらおうや、な」といった。
お白州とは、奉行所の法廷だ。白い砂や玉砂利が敷きつめられている所に罪人を並べ、
お奉行さまが裁きを下すあの場所だ。そして、金さんのクライマックスの、あの場所でもある。
さきほどまで暴れん坊将軍のショーが行われていて、入り口は閉鎖されていたが、ちょうど
ショーが終わったところらしく、お白州にはまだ我々の集団しかいない状態だった。
誰かが、「遠山サエモンノジョウさま、ご出座~、どどん」といい、フランスが肩で風をきって
奉行所の壇の上に登場した。「そうだ遊び人の金さんなら知ってるはずです!」と町娘が懇
願した。「じゃあその金さんとやら連れてきてもらおうじゃねえか」と盗人の親分。
フランスは台の上に足をつきいきなり「やいやいやいやいてめえらおとなしく聞いてりゃいい
気になりやがってぃ」といい、「てめえらの探してる金さんはな、とうの昔っから目の前にいる
んだよ!」といって、がまかつを指した。べん。
フランスの着物はしっかりと着付けされていて、桜吹雪をみせられなかった。急に指名を受け
た遊び人のがまかつ金さん、あわてて壇上に上り、着流しから右肩を出し見栄を切った。べん。
桜吹雪。べべん。肌着に書かれたフェイク桜吹雪のよれ具合を気にしてからがまかつは、
「この桜吹雪が、あ目に、あ入らねえかい」べべん、べんべん。
これにて、一件落着。
遊び人の金さんを罪人に見立てた、金さん奉行所のシーンや、悪党の武蔵と十兵衛一味に
追われる芸妓を、2人の金さんが勧善と助けるシーンなどの撮影が終わるころになると、
コスプレ一座も疲労の色を隠せないようになってきた。ベンチに座り、素になって話し込んだり、
あるいはタバコを吸ったりして、また違う意味で他の客の注目を浴びていた。
やがてサービス終了の時間となり、先に出来ていたがまかつがまず消え、フランスが消えして
行き、我々は現実へと引き戻されていった。
雲がふてぶてしく鈍色に輝き、風は凪いでいた。
がまかつもフランスも猫さんも戻ってきた。素の姿に戻っていた。先ほどと較べ、ひと回り小
さく見えた。Pタンだけは、まだ現実から離れたファッションをしている。憔悴しきっていた茶も、
やや顔の色をとりもどしていた。
これからどうしよう?どないする?がまかつとフランスが今後のことについて相談をし始めた。
コスプレ終了とともに、この京都オフの、クライマックスは終わってしまった。
だれも口にはしなかったが、局面は明らかに終盤を指していた。
最後に摂る食事の段取りや、帰りの時間や、交通機関の混雑状況を気にしだしていた。
「ほな、そろそろここ出て、メシでも食いにいこか」 フランスが、いった。
集合写真を撮った。映画村の赤い屋根と古代建築のような柱もちゃんと枠内に収まっている
ことをデジカメの液晶ディスプレイで確認した。「集合写真」。無機質な言葉だ。出来上がった
集合写真そのものも、躍動感も人の表情もない、無味乾燥的な仕上がりになる。それでもイ
ベントがあると、必ず最後には集合写真がある。そして誰一人拒むことなく、枠内に収まろうと
する。ことのときもそうだった。皆顔には疲れた色を浮かべていた。口数も少ないままそれぞれ
が配置に付き、誰かの顔が隠れないことを気にしながら表情を作っていた。やがてシャッター
が切られた。今はシャッターを切るとはいわないのだろうか。撮影ボタンが押された。味気ない。
最近のデジカメは高性能でレンズも明るく、夕方で日が翳っていても自動ストロボは点灯して
くれない。撮った?撮った?一応もう一枚撮っとく?と何度も確認しないと写真に収まっている
のかどうか果たしてわからない。これは儀式なのだからせめてフラッシュが欲しかった。
撮られたかそうじゃないかわからないままどうやらうまく撮影されたことを伝えられた被写体達
は一瞬脱力してから下に置いた荷物を持ち上げた。そして窮屈なフレーム内から一人一人抜
けていった。
クルマや自転車で京都駅へ向かった。
オレはフランスのクルマの中で桑田佳祐の曲を聴いていた。ちょうどおととい発売されたCDだ。
東京ディズニーワールド、聴かせてくれよ。東京ディズニーワールド?なんやそれ。東京ディズ
ニーワールドだよ。は?それ東京ディズニーワールドちゃう。東京ジプシーローズやて。どんな
耳しとんねん。絶対聞こえるって東京ディズニーワールド。な?東京ディズニーワールド。な?
フランスのクルマにはカーナビが積んである。モクテキチハ、キョウト。ウセツシマス、イエ、バッ
クシマス。やかましい。
やがて京都駅中央口に着いた。
京都駅ターミナルは近代的な建築様式で黒をベースにしたトーンのタイル張りが印象的だった。
ペデストリアンデッキに上り駅構内へ近づくにつれ人が増えていった。暗くなりかけている時間の
人の歩くスピードはスピードは非常に速い。重い荷物と疲れた身体を引きずり足早にすれ違う人
の群れをかわしながらぼんやりと思った。アタマもカラダも遅いオレだけが取り残されているが、
でもその取り残された感じが残酷なほど背徳的で心地よくて、オレは涎を垂らしながらうーとか
あーとかいって猿のようにはしゃいでしまいたくなった。
うっとりのクルマで来たカラコやPタンたちと合流した。
京都駅の地下のレストラン街に下りた。こすりつけら自転車組はまだ着いていない。地下に入っ
たとたん全員がケータイを取り出し電波の本数を気にした。そして全員の胃が荒れていたから、
うどん屋に入ることに決まった。食いきれる自信のないままオーダーした。
やがてこすりつけら自転車組がやってきた。誰かがケータイでうまい具合に誘導した。
オレはビールをたのんだが、いつものようにサクサクとは飲めなかった。
コビックはから揚げを注文していたが、一切れ口にしたところで脂汗をうかべ、もうくわれへん、
といっていた。誰もが口数を少なくしていた。
じゃあここで。ひとりふたりと席を立った。誰かが席を立つたびに、握手が交わされていた。
腹がくちた。話すことはなにもなくなっていた。
ビールを飲んでいたこすりつけもコビックも、口にこそしなかったが終わりが近づいていたこの
局面では、攻撃的な本能は萎えているようだった。Pタンや猫さんや、がまかつや萎えはもう、
帰ってしまった。
店を出た。
地下一階、ターミナルロビーの中央で輪になった。ほな、ここで終了やな。フランスがいった。
誰の返事もなかったが皆、表情でうなずいていた。
オレは自由席のチケットだけ買っていたから、時間を待つ必要がなかった。だからこれ以上、
ここにいる理由がなかった。
「じゃ、オレはここで。」と、帰る旨の意志を伝えた。
一人ずつ、握手をしてまわった。
少しクサいかなと思ったが、気の利いたセリフも浮かんでこないから仕方がない。
最後に、突然「よ~お」といって、一本締めを促したが、返ってきたのはまばらな拍手だけだった。
「おまえは最後の最後までグダグダやなホンマに」 フランスがいった。
オレは改札へ向かっていった。
オレは一度も振り返らなかった。これはちょっと伝説的なシーンだぞ、とも思った。
やがて自動改札にチケットを入れ、エスカレーターを上り新幹線のホームへ向かった。
東京へ着いた。
帰りの新幹線では、3時間のうち、2時間半は眠っていた。山手線にゆられて、本当に揺れ
ながら池袋に着いた。西口のバスターミナル周辺が、にぎやかな照明で彩られていた。若
い連中が、半被を着てたむろしていた。ちょうど、祭りが終わったところだった。ふくろう祭。
池袋のマスコットが、イケフクロウ。袋とフクロウをかけている。だからふくろう祭。
オレはなんとなく、家とは逆方向へ歩き出した。
疲れきっていた。強い酒も飲みたかった。いつもはいかがわしい繁華街のいたるところに祭
装束の若者が、しゃがんで熱っぽく語って酒を飲んでいた。その中をオレは、もっといかが
わしい区域へ向かって歩いていった。
そして少し周囲を気にしてオレは、風俗店へ入った。
当店のシステムはご存知でいらっしゃいますか?いや、なんとなく。どのコースになさいま
すか?40分で。40分コースでございますね?それではこの番号札をお持ちになってお待
ちください。
待合室には一人もいなかった。
2分もしないうちに、呼ばれた。では1番の番号札をお持ちの方、どうぞ。
当店ではスカウトその他本番行為女の子が嫌がることは一切禁止しておりまぁす。もしこの
規則が守れなかった場合ですねえっと100万円の罰金となりますので、承知おきくださぁい。
階段を登った。
簡単な布を巻いただけの女がいた。こんばんは。
女は、オリエンタルなくっきりとした目鼻立ちだった。少し幼い印象だった。しかし前髪が、
一直線にそろっていた。
こんばんは、どうしたのその前髪?
えー、変ですか?
いや変じゃないけど。
今日の相手としては悪くない。うん、悪くない。
とても疲れていて億劫だったけど、オレは服を脱ぎ始めた。
~おしまい~
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