ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2011.06.29
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カテゴリ: 日本経済
東電の賠償問題を考える(8)

地下ダム建設計画の早期発表が、東電の抵抗で遅れていることが、6月20日に新聞報道されたことから、一時は28日の東電の株主総会後に延期された、地下ダム建設に関する記者発表は、急遽繰り上げられました。

事情が漏れては仕方がないと考えたのでしょう。記者発表となれば、当然質問にも答えなければなりません。そこで、官僚機構化している東電は、予想される質問に対して、あらかじめ応答要領を作成して、答弁の刷り合せを行なうのです。

内部告発があったのかどうか、その応答要領のコピーが一部マスコミに出回っています、そこにこんな応答が記されていました。曰く「何故、早期に着工しないのか?」に対する答えが、次のように記されています。

「地下水の流速は1日5cmから10cmなので、沿岸に達するまで、1年以上の時間的猶予があると考えている」と。そして20日に記者会見した原子力安全・保安院は、記者質問に対して、「根本的な対策を実行してまいりますが、急ぐ必要はないと、認識しております。」と答えています。東電の想定問答とそっくり同じです。

何故急がないのか。汚染水は既に何度か海に漏れ出しています。周辺の土中深くに巨大な地下ダムを築き、地下水の海洋流出を防ぐならば、1つの不安は消すことが出来ます。大震災から100日が経過した現在でも、事故原発の処理に関して明るい展望が見えない現実の中で、1つでも明るい展望を灯すことは、国民心理の上から言っても、極めて重要です。

それでも、「急ぐ必要がない}などと、ノーテンキな回答しか出来ないのは、おそらくは。原発事故を巡る政府と東電の責任の範囲を巡る議論が、決着を見ていないからでしょう。政府の煮え切らない態度に、原発事故処理の遅れの大きな原因があることも、また確かなことです。

しかし、「急ぐ必要はない」ではなく、どうせやるのなら、急いだ方が良いことは、間違いないのですから…。 先送りしてよいことは、何もありません。
                              続く





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最終更新日  2011.06.29 19:12:34
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