ザビ神父の証言

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2011.08.12
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カテゴリ: 国際経済
ユーロの憂鬱 (6)

ECBが自己資本の棄損に眼を瞑って、イタリアやスペインの国債の買い支えに走ったのには、わけがあります。

そのわけは、水曜日からの欧米の株式市場の動きに、見事に反映されました。フランスの銀行を中心とした、欧州の主力銀行の株価急落です。御丁寧にフランスのソシエテ・ジェネラルは倒産が噂され、防戦に躍起になっています。昨日には、この動きが米国にも飛び火し、まさに欧米の金融危機が再燃する雰囲気となってきました。

そうなんです。ギリシアはまだ小粒なのです。そのギリシアですら、デフォルトさせてしまうと、ユーロ圏主力国の金融機関に深手を負うところが出てくる。だからだましだまし、止血程度の支援を繰り返して、先送りにしているのです。

それがイタリアとなると、支援金額も半端ではありません。そのイタリアがデフォルトするとなると、果たして、先送りにための支援を続けられるのか。こういう疑念が市場を覆ってしまっています。

欧州各国の金融機関並びに政府による、イタリアへの融資残高は、フランスが5千億ユーロ(約55兆円)、ドイツが1900億ユーロ(約20兆円)、イギリスが770億ユーロ(約8兆5千億円)にも達しているのです。

こんな調子ですから、デフォルトの危機に陥っている国々、デフォルト予備軍とされている国々の債権を保有している金融機関は、どこもこうした不良資産を時価評価すれば、債務超過に陥るのが確実な状態にあるのです。

そこを、投機筋に狙われたというわけです。現在、フランスやドイツの国債に危機があるわけではありません。両国の金融機関も、大量の不良債権を抱えて、倒産の懸念がありますね。そこをマルマル抱え込んでは、両国といえども持たないでしょう。さて、どうなさいますか?と、市場からの問が、欧州各国に発せられているのです。
                                続く





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最終更新日  2011.08.13 21:21:36
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