ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2011.08.27
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カテゴリ: 国際政治
チュニジアからエジプトへ (81)

昨日紹介したコメントに絡んで、スーザン・リンダワーが今年7月に上梓した著書”NATO's
War for the Abaya ”に出会いました。

タイトルにある「アバヤ」は、イスラム圏の女性たちが身に纏う伝統的な民族衣装のことです。全身を黒などの単純な布で覆うスタイルを指します。ですから、このタイトルは「NATOが、リビアの女性の自由を奪おうとしている勢力に、荷担している事実を、詳細に紹介しています。

その中に、昨日のコメントを補強するような記述が並んでいましたので、紹介します。著書のなかでリンダワーさんは、アバヤの持つ象徴的意味をこう語ります。

「リビアの女性たちにとって、アバヤは婦人としての徳や淑やかさのシンボルではありません。アバヤの着用は、彼女たちの結婚と離婚の権利、教育や就職のために出産を遅らせる権利といった、女性の独立性の維持に関わる全ての要素に、有害な影響を与えるでしょう。アバヤの着用は、全面的に保守的原理を再導入するための、きっかけとなるでしょう。」

「アバヤの廃止は、イスラム近代化の歩みのなかで、大きな意味を持っていました。それは、女性の権利を擁護する広範な改革政策の一部でした。そしてリビアの改革は、アラブ世界全体のなかで、最も進歩的な改革でした。リビア女性の地位の変化は、とても大きかったので、イランのアヤトラ、有名なホメイニ師は、カダフィ政府はイスラムの伝統を冒涜していると、非難したほどだったのです。」

「いくつか例を上げましょう。リビアの女性は、買い物に出るとか、友達の家を訪ねるとか、市内を自由に動き回ることが、自由に出来ます。しかし、こうした行動の自由は、アラブ世界のほとんどの国で、認められていません。」

「パキスタンでは、成人女性が買い物に行くには、どんな場合も男性のエスコートが必要なのです。最近は、幼い男児でも良いことになったのですが、それでも女性の外出には、男性との同伴が義務付けられています。」



「リビアでは、こんなことは許されません。カダフィ政権が、女性の行動の自由を制限することを、法的に禁止したからです。多くのアラブの国々では、女性が車を運転する権利を認めていません。リビアでは女性が運転免許を取得し、自由に車を運転することが出来るのです。」

                                    続く






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最終更新日  2011.08.27 16:12:07
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