西紅柿 吵 冗談

うちでとっている地方紙には、日曜日に新刊書の紹介が見開きで載る。

タイトルから、面白そうな本の紹介文を読んでいて気がついた。

　―――　難しい漢字が多い。　（ みんなルビつき ）

以下、気になった漢字をいくつか。

　　１.　 含羞

　字面から何となく意味は分かるけど、

　こんな言葉使わなくても、もっと平易な言い方があるんじゃない？ 

　　２.　 直截

　普通は 「 直接 」 でしょ。どうせ意味は同じなんだから。

　　３.　 衒学

　「 衒 」 の訓読みは 「 衒 （ てら ） う 」。

　この字を使った 「 女衒 」 （ぜげん） という言葉もある。

　　４.　 収斂

　≪原文≫　（略）　そこから立ちあらわれてくるのは、兼好とは精神形成の面では鎌倉と京都という武家と貴族の異なる文化にそれぞれかつて身を置き、時代的にはその両者が拮抗しあいながら次第に 収斂 しつつあった文化史上の転換期に対したという意味において、（略）

「 恋の癒し方 」兼好と「徒然草」　の紹介文より 

　こういう使い方をするなら、「 収束 」 でいいと思うけど。

　っつうか、やたらわかりにくい・・・。

　　５.　 詳らか

　意味はわかりますよ。

　でもねぇ、こんな言い回ししなくても、もっと普通に言えばいいんじゃないの？

私も、人にものを教えて差し上げる立場上、できるだけわかりやすく、

簡単な言葉を使うように心がけている。 （ つもり ）

人に教えを乞うということは、わからないからわかろうとして

やっているのであって、そんな、わからない相手に対して、

わかりにくい言葉でわかりにくく説明したところで、

わかっていただけるかどうかは、わからないのではないか

と思う次第です。

むしろ難しいのは、一般の人にとってわかりにくいような言葉を

そのまま使うのではなく、そういった言葉や事柄をかみ砕き、

いかに自分自身の言葉でわかりやすく表現するか、ということだと思う。

人の使わないような言葉を好んで使って、一人悦に入っているのは、

単なる 衒学趣味 にすぎないのではないだろうか。

いや～、今日は文学的だったな～！

　　↑　　　自画自賛　　

１.　（がんしゅう）

２.　（ちょくせつ）

３.　（げんがく）

４.　（しゅうれん）

５.　（つまび） らか