夢工房 『浩』~☆”

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つるの恩返し



「わしらじゃったらあんな失敗はせんのにの~。」

と言っとったそうじゃ。

そして、冬の日にたんぼへ行ってわなにかかっていたつるを見つけたんじゃ。

じいさんは「恩返しをするか?」と約束させ、

わなをはずしつるを逃がしました。

つるは逃げるようにとんでいきました。

その晩のこと、おじいさんとおばあさんがつるの恩返しで儲かるかる話を

していたところ、トントンと戸をたたく音がしました。

「よしよし、筋書き通りじゃわい。」

おじいさんが戸を開けてやるとやはり色の白いむすめが立っていました。

「まぁまぁ、寒いから中へはいって風呂でも浴びてくんなさい。」

でも、むすめはなかなかはいろうとしません。

そしてとうとう娘はいいました。




「あんたがつくったわなにはまったのよ!なんで恩返しすんのよ!!ばか!」

そういうとその娘はつるになって、空高く飛んでいきましたとさ。

おしまい


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