こしゃくな読書

こしゃくな読書

モリー先生との火曜日ミッチ・アルボム


価格:¥ 998(定価:¥ 998)
http://www.amazon.co.jp/dp/4140810076/ref=nosim/?tag=donzoko-22


 親戚の寝たきりのおばあちゃんがまだ元気だった頃・・・というのも

変な表現ですが、とりあえず布団の上に座るくらいは出来た頃、

「なんみょーほうれんげーきょう、なんみょうほーれんげーきょー・・」

と両手を合わせては、精一杯の大きな声でよく唱えていました。

家人に対する不満をそこに全部ぶつけるかのように、実に力強く、

大きな声で、いつまでも体力が続く限り、唱えるのです。

 近所の人がやってきて、縁側に座ってその様子を眺めた後、

面倒を見ているお嫁さんに

「あんたも大変だねえ、こんなに気の強いばあさんがぼけちゃって」
と言おうものなら、おばあちゃんの念仏の途中が

「なんみょうほーれんげーきょー!ぼけちゃいないよ!しつれいなー!

なんみょーほーれんげーきょー!」

となります。耳障りがいっしょなので、その近所のおばちゃんが

気づかずにいると、

「地獄に落ちるよ、そのうちにー!なんみょーほーれんげーきょうー!

とっとと帰りな!ほーれんげーきょー!」

さらにこういう具合です。寝たきりになってもどこまでも気の強い

その家のおばあちゃんに、つくづく感心したものでした。

 死に直面したら、私は一体どうなるのだろう、と考えるとき、

いつもあのおばあちゃんを思い出し、最後まで自分らしくというのは

もっとも大切なことだな、と思いま す。この本を読んでその考えを

なおさら心にしっかりと根付かせてしまいました。

 人間にとって大切なものはなんなのか?

モノは多く所有したほうがいい?お金もたくさんあったほうがいい?

もう、そういう信仰を持つ必要はないんじゃないかと思います。

 目の前の人の話を、ただ、一生懸命、他のことを考えたりせずに

今、話を聞こうと、この一瞬に全ての注意を向けていますか?

その人が、今日の夜寝た後、明日の朝また目覚めてくれるという

保証がないのだとしたら?

 本の中で、特に印象的な会話を、この本の紹介に替えて引用させて

ください。





「先生、もし申し分なく健康な1日があったとしたら、

何をなさいますか? 」

「そうだな・・・朝起きて、体操をして、ロールパンと紅茶の

おいしい朝食を食べて、水泳に行って、友達を昼食に呼ぶ。

1度に2〜3人にして、みんなの家族や問題を話し合いたいな。

お互いどれほど大事な存在かを話すんだ。」


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: