こしゃくな読書

こしゃくな読書

人生が180度変わる幸せの法則


木下 晴弘 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4862802672/ref=nosim/?tag=donzoko-22





 筆で文字を書きなれると、

力技が必要なペンで書くのがつらくなります。

筆圧が必要ない分、筆の置き方で太さの調節を愉しみます。


いきおい、書く速度は落ちますが、

ペンで書いているときのように

前の行に遡って読み返しをしなくても、

常に書きたいことが指先で待機しているようになります。

ゆっくりと丁寧に使わざるを得ない道具とは、

神の恵みだなと思います。



 鉛筆で書くのは安心感があります。

消しゴムで消してまた書きなおすことが出来るからです。

しかし人間とは不思議な生き物で、

そういう時こそ書き損じたりしないものではないでしょうか。

 私は鉛筆をカッターで削るのが好きです。

与えられた道具を

最良の状態にしているという実感があるからです。

手間暇をかけることが充足感のコツであると、

鉛筆は教えてくれます。



 もし、『結果だけがすべて』だとしたら、

筆や鉛筆を使うという行為は、

現代おいてこれほど非効率なことはないかもしれません。


しかし、文字を書くということは心を映すことなので、

筆も鉛筆も必要だという気がしてなりません。




 この本に

『うちの子、私の言うことをききません。』という時、

『実はお母さんがお子さんの話をきいていない』

のだという記述があり、とても心に残りました。


筆のようなゆっくりと味の出てくる子、

鉛筆のように安心感を与える子、と、

色々なタイプの子どもがいるのもまた、神の恵みです。

そういう子と向き合って、

その魅力を最大限に引き出していくことが、

大人の使命だろうと、最近考えるようになりました。

身近な人に理解されない苦しみを抱えた子は、

思いのほかたくさんいます。

いえ、大人でも、理解されないまま大人になってしまった…

そういう人も多いでしょう。




 誰かが自分を理解してくれないと思う時、

自分の方が理解しようとしていないのかもしれません。

効率にとらわれて、丁寧に扱っていないのかもしれません。


『人生では、他人に与えたものは、必ず自分に還ってくる』

のです。


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