日記

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その8


それでも、引っ越してしまい、医師と会えなくなってしまったことが、とてもさびしかった。
あかねは思い切って医師に「電話で話したりできませんか?」とメールで聞いてみた。
すでに、あかねの気持ちや、あかねの家の近くに学生時代に住んでいたことなどをあかねに打ち明けられていたこともあり、医師は渋々ながらも承知してくれた。

どきどきしながら、電話で医師と話した。

医師はとても優しく、親切にあかねに接してくれた。

あかねはいつも緊張してしまっていて、聞き役に回ることが多かった。

医師は中学校時代の初恋の話をしてくれた。

出会ったのは中学で、それからも交流は続き、長い期間その彼女一人のことを思い続けていたらしい。

医師の心の中に、まだその彼女への思いがあるらしいことにあかねは気づいていた。










語には、はじめと終わりがある。

これからどうなっていくのか、わからない。

だからどう終わるかも想像できないでいる。

医師はとても優しい。親切にあかねに接してくれる。

接するといっても、メールや電話なのだが。

本心が知りたかった。でもそれを聞くことが怖かった。

以前、電話で話した時、医師は中学校時代の初恋の話をしてくれた。

出会ったのは中学で、それからも交流は続き、長い期間その彼女一人のことを思い続けていたらしい。

医師の心の中に、まだその彼女への思いがあるらしいことにあかねは気づいていた。





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