美し国三重の乗り物 0
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リカ五十嵐貴久さんの作品 第2回ホラーサスペンス大賞受賞 妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき"怪物"だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。 怖いです~「リカ」が常軌を逸して怖いです~過去にあったストーカードラマを思い出したりしましたが、「リカ」のキャラクターはもっとずっと怖いです~~ ドキドキして一気読みです~~ コンピューターも間接的に怖くなってしまいました・・
2009年07月23日
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半落ち横山秀夫さんの作品 「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に"落ち"ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは-。 大ベストセラーです。 警察官、新聞記者、検察官、弁護士、裁判官、刑務官主人公「梶」に関わっていく人々の視点で描かれていきます。 梶の言葉で梶の心は語られないのですが梶の心に感動してしまいます。 小説で泣けることはなかなか無いのですがホロリとしてしまったのでした。 映画も大ヒットしました。半落ちこの映画、ちゃんと観ていません。家事の合間にちらっちらっと観ただけ。 なのに読みながら映像が頭に浮かんできました。 きっとこの映画も名作・・
2009年07月20日
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パーフェクト・プラン柳原慧さんの作品 第2回「このミステリーがすごい!」大賞 受賞 代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある"犯罪"を企てる。そして始まる「身代金ゼロ!せしめる金は5億円!」という前代未聞の誘拐劇!幼児虐待、オンライントレード、ES細胞、美容整形...現代社会の危うさを暴きつつ、予想を裏切り続けるノンストップ・誘拐ミステリー パソコンに詳しい人株に詳しい人なんかが読むときっともっと面白いに違いない。 株の件は何となくわかったけれどパソコン関係やES細胞関係は???それでもストーリー自体が面白かったです。 一番格好良かったのは「おじいちゃん」
2009年07月15日
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金のゆりかご 北川歩実さんの作品 タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされたが、能力の限界を露呈し見捨てられた自分。真意を探るうち、子供が次々と精神に錯乱をきたした事件が浮かび上がる。やがて、ある母親が失踪、殺人が...。 前半は「早期幼児教育システム」の説明を含む科学のお話が・・訳わからず何が何だかで文字の上を視線は早送り (@_@) そうこうしているうちに事件が起こり そして後半。 どんでん返しが~どんでん、どんでん、どんでんと、、、一体何回「え~?」となったことでしょう・・ 難しいよ~~と思いながらも良く読んできたね、とご褒美貰った気がしました。 どんでん返し、大好きです!!
2009年07月13日
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パラレル今野敏さんの作品 横浜、池袋、下高井戸。非行少年が次々に殺された。いずれの犯行も瞬時に行われ、被害者は三人組でかつ外傷は全く見られないという共通点が。一体誰が何のために? 警察、伝奇、武道、アクション...。今野敏さんがこれまで書き続けたジャンルを融合。人気作品のキャラクターが総出演。 この作品は今野敏さんの作品を片っ端から読んでいるファンへのプレゼントな感じがします。 私のような初心者にはハードルが高め・・それでも最後まで楽しんで読めてしまうのは、今野さんの構成力のなせる技かと・・作家さんの力量というものを感じてしまったのでした。 今度読みたい作品の見当が付けられたのは言うまでもありません。
2009年07月10日
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制服捜査 佐々木譲さんの作品 警察官人生二十五年。不祥事をめぐる玉突き人事のあおりで、強行犯係の捜査員から一転、単身赴任の駐在勤務となった巡査部長の川久保。「犯罪発生率、管内最低」の健全な町で、川久保が目撃した荒廃の兆し、些細な出来事。嗅ぎつけた"過去の腐臭"とは...。捜査の第一線に加われない駐在警官の刑事魂が、よそ者を嫌う町の犯罪を暴いていく。 刑事さんのお話ではなくて駐在のお巡りさんのお話初めてかも・・ 短編4編と中編1編といった感じの5作品収録 最近短編が苦手になっている私ですが、この作品はどれも短編って感じがしませんでした。 それぞれの事件が短編になっていて連続性もあるし、それぞれがこれで終わりじゃないかも・・と思わせる終わり方。 続きが読みたいぞ!! 川久保巡査部長ちゃんと再び登場しています。ただし文庫化は遙か先暴雪圏
2009年07月07日
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千里眼完全版 松岡圭祐さんの作品 房総半島の先にそびえる巨大な観音像を参拝に訪れた少女。突然倒れたその子のポケットから転げ落ちたのは、度重なるテロ行為で日本を震撼させていたあるカルト教団の教典だった...。 千里眼シリーズの原点原点です。 でも、 の続編ぽいです。 とんでもなくたくさん出ています。千里眼シリーズ 全部入りません~~ とんでもないものに手を付けてしまいました・・・なぜなら、面白かったからです・・・ 映画化してます。
2009年06月30日
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殺人の門 東野圭吾さんの作品 「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか? あらすじ(?)を読んであんまりピンと来なかったけれどレビューが多いので期待して読んでみた。 主人公の人の良さ、単純さ・・・・・じれったい。 「倉持修」の友情、気持ち・・・・・わからん。 すっきりせ~~んとか思いながら読んでいたのに結局最後までしっかり読まされました。そこが「東野圭吾さん」のすごさなんだそうです。ふ~ん・・ 「すごさ」はちょっぴりわかった気がします。
2009年06月29日
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幻夜 東野圭吾さんの作品 すべてを奪い去った阪神淡路大震災。はずみで殺人を犯した雅也は、それを若い女に目撃される。避難所で再会した彼女・美冬は雅也を東京に誘い、彼を利用して自分の野心を実現してゆく。美しく冷徹な女と、彼女に翻弄され人生を狂わせてゆく男。果たして彼女は「誰」なのか!? 白夜行の続編とされているこの作品ですが、「白夜行」未読でも充分楽しめます。 もちろん読後のほうがより楽しめること請け合いではあります。 私は「白夜行」よりずっと読みやすく感じました。今回も主人公は男女2人ですが、男性の雅也の心情は書かれています。そのためかより具体的にリアルにいろいろなことが感じられ、その上前作に思いをはせることもあったりして・・・ なにやら大変切ないラストだったのですが、この後一体どうなるのでしょう?続編は???
2009年06月27日
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白夜行 東野圭吾さんの作品 1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年...。 あまりにも分厚い文庫本。読んでも読んでもしおりの位置が進まない~~と思っていた割にはどんどん読んでいって、気が付いたら止まらなくなりました 20年くらいの長い期間を描いているので、登場人物も多くて多少混乱します。それでも慣れてくると全然大丈夫。 主人公の2人の行動を他の人物の目線で描いているから本人達の想いや行動は推理するしかありません。 白夜行 完全版 DVDBOX山田孝之&綾瀬はるかの顔合わせでドラマ化しています。 このドラマを全く知らない私の頭には全然別のキャスティングが・・桐原 城田優さん雪穂 石原さとみさん篠塚一成 水嶋ヒロさんいかが?
2009年06月27日
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悪人 吉田修一さんの作品 第34回大佛次郎賞第61回毎日出版社文化賞2007年 ダ・カーポ今年最高!の本第1位2007年 週刊文春ミステリーベスト10 第8位2008年本屋大賞第4位 保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか。 登場人物の殆どがみんな頑張っていて、みんな苦しんでいて、みんな切ない。 でも事件は起きて、犯人がいて。 「悪人」って誰?「悪人」ってどんな人?・・難しい。 しばらくしたらまた読んでみようと思う。 悪人(上)悪人(下)文庫本発売になりました。 その上妻夫木聡さん深津絵里さん主演で映画化2010年秋公開!!
2009年06月26日
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私が彼を殺した 東野圭吾さんの作品 婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。推理の材料は、すべてそろっている。犯人を捜すのは、あなただ! 3人の容疑者が自分のことを語る形で物語は進行ものすごく面白かったです。とっても面白かったです。しかし、最後の1行でしばし呆然・・ 読者犯人捜し作品です。「犯人は誰だ!?」 教えて下さい・・・すっきりしません。
2009年06月25日
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天使の屍 貫井徳郎さんの作品 平穏な家族を突然の悲劇が襲った。中学二年生の息子が飛び降り自殺をしたのだ。そして遺体からはある薬物が検出された。なぜ彼は十四歳で死ななければならなかったのか。原因はいじめ?それとも?遺された父親はその死の真相を求めて、息子の級友たちを訪ねてまわる。だが世代の壁に阻まれ、思うにまかせない。そして第二の悲劇が...。 父親の目線で考え、行動していく様子がえがかれていきます。 突然家族を失ってその理由を、原因を、探っていく・・ 月光 を思い出しました。 まさかな結末。そのくせ「あるかも・・」と思わせるのは中学生の彼らの言葉が切実に感じるから・・ 現実にこんなこと無いって信じたい
2009年06月24日
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月光誉田哲也さんの作品 お姉ちゃんが死んだ。誰からも愛された人。優しく美しく、真っ白だった人。同級生のバイクによる不運な事故?違う、お姉ちゃんは殺されたんだ─。姉と同じ高校に入り、一人の教師の協力を得て真相を探り始めた妹結花。そこには覗いてはならなかった姉の秘密が─。学園にピアノ・ソナタ「月光」が流れるとき、教師と生徒の心が狂う。 3人の人物の第1人称で書かれていて、実際の会話や行動の描写の中に心の声も書かれている。その心の声が・・・恐い感じがした。 オビに「学園犯罪小説」ってあったけれどひどいし哀しいし残酷。 だけどサクサク読めてしまった。3人の第1人称で口語体でも、読みやすいし、分かり易かった。誉田哲也さんの作品は多分また読むと思った。
2009年06月16日
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黒い家貴志祐介さんの作品 第4回日本ホラー小説大賞受賞 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。 ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。 ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに...。 恐いもの見たさで読んでしまいました。しっかり後悔中です夜が恐くなりました でも、困ったことに面白いんです。 生命保険に関わる内容がとても詳しくて、おかげでノンフィクションかなんて錯覚してしまいそうになります。 で、余計にものすごく、恐い 映画化しています。大竹しのぶさん・・・・あまりにも恐そうで・・・観たくない こちらは韓国で映画化されたもの あぁ・・・どの表紙(?)見ても、恐い
2009年06月10日
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警察庁から来た男 佐々木譲さんの作品 道警シリーズ第2弾 北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前、道警の裏金問題の為に百条委員会でうたった(証言した)津久井刑事に監察の協力を要請。一方、札幌大通署の佐伯刑事は、ホテルでの部屋荒らしの捜査を進めていた。被害者は、すすき野の風俗営業店で死んだ男の父親だった。大通署に再捜査の依頼の為、そのホテルに泊まっていたのだという。佐伯は、部下の新宮と事故現場に向かうのだが...。 道警シリーズ第1弾『笑う警官』で守られた津久井が活躍します。 個人的には『笑う警官』よりこちらの方がずっと読みやすかったです。 登場人物のキャラクターがわかっていますし、過去の事件も知っているのでちょっとした確認で納得しながらどんどん読みました。 前作ではわかりにくかった津久井という人物がはっきりとしてくるのがものすごくワクワクでした。 要するにとっても面白かったのです。で、まだ疑問が残るぞ?と思っていたら3作完結ものとのこと。 既に第3弾出版されています。(文庫化はまだまだ)
2009年06月04日
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笑う警官佐々木譲さんの作品 道警シリーズ第1弾 札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。 遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。 やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。 捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが...。 実際に起こった北海道警の不祥事をベースにしている作品。おかげで警察って本当にこんなの?って思うほどリアル感ありこんな恐ろしいこと、まさか無いよね・・・ ラストまで読み切ってこの後どうなったのか、何が起こったのかとっても知りたくなりました。 原題は「うたう警官」。わかりにくいことと、映画化ということで、改題されたとのことでしたが読後には「うたう警官」の方がぴったりな気がしました。 【21%OFF!】笑う警官(DVD) 【発売日お届け!2010年5月21日発売】2010年5月21日DVD発売です
2009年06月03日
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宿命 東野圭吾さんの作品 高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。 東野作品の原点とか「宿命」を読まずして東野圭吾を語るなかれ とか書かれていて手に取った作品。 正直始めは何だかパッとしなかった。最後まで読んでその価値がわかる 何にも考えずにぼ~~っと読んでいたから余計に最後は鳥肌モンでした 藤木直人さん主演でドラマ化してます。宿命
2009年05月29日
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マグレと紅白歌合戦 鯨統一郎さんの作品 東京タワーのてっぺんに突き刺さった人間の死体...。警察庁特命刑事・間暮誠は、その光景を一目見るなり呟いた。「見立て殺人です」。事件はそれだけに留まらない。北は北海道から南は沖縄まで、日本全国で発生した二一の奇天烈な殺人事件。その一方、治安を乱す元凶として日本中から次々に消されていく歌謡曲。見え隠れするのは謎の集団「ブラックローレライ」の影...。「歌う警部マグレ」シリーズ第三弾。初の長編の舞台となるのは、なんと"紅白歌合戦"!歌謡史に残る数々の名曲が事件の謎を解き明かし、勝敗の行方が日本の命運を左右する。 の続編にして初めての長篇。特にマグレと都市伝説はこの作品の前フリ満載 その上、本作は前2作で積み上げたいろいろな物を全部ひっくり返す大胆さそして日本全国を巻き込む連続殺人事件を扱いながら、あまりのばかばかしさ・・・相変わらずつっこみどころ満載。 推理小説ではありません。そんなの期待しちゃいけません。 ミステリーを使った歌謡曲コメディーです。 ・・・でも「歌う警部マグレシリーズ」で一番面白かったです。
2009年05月24日
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マグレと都市伝説鯨統一郎さんの作品 真夜中の殺人現場から走り去った口裂け女、爆破殺人のあった学校で目撃された人面犬。ぼく(小林)と中瀬ひかるが勤める〈大川探偵事務所〉には、なぜかこのごろ「都市伝説」が絡んだ事件ばかりが舞い込んでくる。そして、事件のあらましが判明してきたころ、決まって登場するのが間暮警部と部下の谷田貝美琴。ふたりは、懐かしいヒット・メドレーを歌い始める。そこに事件を解くカギがあるというのだ!?ヒット曲満載で送る前代未聞!?の「歌謡曲」ミステリー。 「「神田川」見立て殺人」の続編 前作に比べると推理小説風になっている。なんと言っても「説明」があって嬉しい! しかしいろいろパワーアップしている!! 前作70年代ヒット曲だったのが、80年代ヒットメドレーになり、犯人や被害者たちの名前が歌手のパロディー(というかこじつけ?)に、新たな謎「ブラックローレライ」に「ポップス」の登場(でも結局謎のままほったらかされる)やたら歌謡曲に詳しい小林の兄の登場 ちょっと推理小説っぽくなったとはいえ、基本、歌謡曲コメディーですのでお間違いなく。 読んでる間にマグレ警部中居正広さん、谷田貝美琴さん仲間由紀恵さんという配役が浮かんできたのだが、この二人は「とんでもなく歌が上手い」キャラクターなので、 ちょっと困った・・・
2009年05月23日
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「神田川」見立て殺人 鯨統一郎さんの作品 レストラン"ブルーリップ"の美人ウェイトレスが、自宅アパートの一室で殺された。容疑者にはアリバイがあり、被害者には過去があり、目撃者には邪心があった。そこに現れたのが間暮警部。持ち前の美声で昭和の名曲『神田川』を歌って言い放つ。「犯人はこの部屋の中にいます」 表題作のほか『別れても好きな人』『四つのお願い』『ざんげの値打ちもない』など。懐かしいヒット曲に隠された事件の真相とは。 説明がない~~~いきなり会話から始まって、人物はおろか、語り部になっているキャラクターも見えてこ~ん!なんて思っている間にドンドン進行 9話(?)全部が同じパターン。「間暮警部の事件簿」って副題だから間暮警部が事件を解決するんだと思ったら違う・・いや、解決しているのか??? 結論。ミステリーじゃない。コメディー。 間暮警部が歌う歌を知っている世代の人はより笑えるはず。あと、1話ごとに歌やそれを歌った歌手の他の持ち歌なんかのリンク度が上がってくる。この作者。絶対楽しみながら書いている
2009年05月23日
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ルパンの消息 横山秀夫さんの作品(デビュー作) 第9回サントリーミステリー大賞佳作 十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人─。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。 タイトルの「ルパン」と、三億円事件が絡んでくるっていうので興味を持ちました。何がどうやって三億円事件と繋がるのかワクワクしながら、さっぱりわから~~ん!とか思いながらどんどん読みました。で、最後にちゃんと繋がった時には つい、喜んでしまいました 途中、イライラするやらびっくりするやら・・結局は切ない結末でしたが、読み応えありました。 Wow wowで映像化していました。
2009年05月16日
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八日目の蝉 角田光代さんの作品 第2回 中央公論文芸賞受賞 ある日季和子は不倫相手の家に忍び込んだ。赤ん坊を見たかったのだ。しかし、泣いている赤ん坊を抱き上げ、その笑顔を見た時、彼女は動けなくなる。「私はこの子を知っている。そしてこの子は私を知っている」 逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。 前半は誘拐犯である希和子の日記形式。逃げ、おびえながら、こどもと共に暮らす彼女の言葉で描かれ、後半は誘拐され4歳の時に実の親元に帰され、成人した恵理菜の苦悩と生活。しかし恵理菜は千草と知り合うことで事件のことを振り返り始める。 前半は季和子の母としての愛情の深さを感じます。どうしても季和子に感情移入してしまいます。が、後半、季和子の罪を実感。 誰も見たことのない世界を見た者は、苦しむかもしれないけれどただそれだけじゃないって心の変換が出来ると次へ踏み出せるのかな・・・ 太田光さんのように号泣、人生観が変わる、とはいきませんでしたけれど 最後は本当に心に響きます。
2009年05月11日
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激流(上) 激流(下)柴田よしきさんの作品 京都。修学旅行でグループ行動をしていた七人の中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒・小野寺冬葉が忽然と消息を絶った─。二十年後。三十五歳となった六人に、突然、失踪した冬葉からメールが送られてくる。「わたしを憶えていますか?」運命に導かれて再会した同級生たちに、次々と不可解な事件が襲いかかる...。 文庫で900ページそれが、読み始めたら苦にならない。主な登場人物は5人彼らがどう考え、どんな生活をしているのかがよくわかるし、こんなに長い作品でも、殆ど混乱はない。割と復習してくれるおかげ。一瞬、ダラダラする・・ と思ったけれど、それがなかったら900ページ「なんだっけ?」無く読み通せなかったと思う。 中学校の時クラスメートが行方不明に・・今もそのことが心のどこかに大きな位置を占める登場人物たちトライアングル(ドラマ)を思い出しました。 この作品を読んでから分厚い本が苦にならなくなりました
2009年04月30日
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アクセス誉田哲也さんの作品第4回ホラーサスペンス大賞特別賞 親友の死から立ち直るまもなく、可奈子の携帯が着信した。電源を切っても聞こえる押し殺した笑い声・・・「おまえが殺した」毎日はフツーだった。そう、「2mb.net」を知るまでは。誰かを勧誘すればネットも携帯も無料というプロバイダに登録した高校生たちを、奇怪な事件が次々襲う。自殺、失踪、連続殺人...。仮想現実に巣くう「極限の悪意」相手の、壮絶なサバイバルが始まった。 怖い~ 気持ち悪い~「ホラー」って知らずに読み始め、面白いもんだから読んでいって後に引けない辺りまで我慢して読んで本当に怖くて気持ち悪かった~~~ なのになのに続き読みたさが一杯で憎らし~~1冊でした。 映画化するなら、お母さん(和泉)の役は黒木瞳さんでも私は観ない~観られない~本当に怖い~~なのに小説は面白かった・・・(>_<)
2009年04月08日
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ジウ(3) 誉田哲也さんの作品 総選挙中の日本、新宿東口で街頭演説中の大沼総理大臣を標的としたテロが発生。大混乱の中、総理に同行していた官房長官が狙撃され死亡するも、警備中の伊崎基子巡査部長らSAT隊員が総理の身柄を確保。 安堵する警察上層部だったが、それは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった。 "新世界秩序"を唱える謎の男・ミヤジの歌舞伎町封鎖、その象徴の如く佇むジウ。 一体、彼らの目的とは何なのか。 捜査本部の一員として、封鎖された歌舞伎町内部の映像を見た門倉美咲巡査は愕然とする「なぜ、彼女が!?」 ジウの正体、ミヤジの野望、日本全体を覆う闇...。 ついに対峙する美咲と基子!今、すべての謎が明らかに!!『ジウ』三部作、完結篇。 今までの事件が全て繋がってものすごい事件が起こります。 新宿なんてTVで見るだけの私ですが、新宿を知っている方ならもっと空想を交えて読めるでしょう・・ 最後に美咲の出番がやっと来た・・って印象。ずっとよくわからなかった「人の痛みを想像し、感じ取れる彼女の才能」が発動しました。 「ジウ」の別の姿が見えるラストは切なくて、こちらはこちらで「痛み」を知らないって恐い・・・ 結局、竹内やミヤジが理解不能~~。イヤ~理解不能で良かった。 先を急いで読んでしまいました。おかげさまで寝不足でございます。
2009年03月18日
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ジウ(2) 誉田哲也さんの作品 連続児童誘拐事件の黒幕"ジウ"を威信にかけて追う警視庁。だが、いまだ正体すらつかめない。 事件で負傷しながらも実行犯・竹内の取り調べを続ける東警部補と門倉美咲巡査は「新世界秩序」という巨大な闇、そして、さらなる大事件を示唆する彼の自供に戦慄する...。 一方、特殊急襲部隊を守る為、警察上層部によりマスコミへ売られた伊崎基子巡査は、交換条件として特進をはたす。 巡査部長としてSATから所轄へ異動した基子。しかし、その背後には不気味な影が迫っていた! 正体不明のエピソードが唐突に出てきてとまどう・・意味不明の思想(?)が出てきて、これまたとまどう・・ 「なに?」が後押しをしてページが進む進む。 基子がだんだん尖っていくのが恐かった。 「ジウ」の過去が詳しくわかってきます。 でも、まだ終わらない。「ジウ2」を読み終える時には手元に「ジウ3」があった方が絶対いいです!
2009年03月17日
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ジウ(1) 誉田哲也さんの作品 都内の住宅地で人質篭城事件が発生した。 所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、門倉美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが・・・!? 篭城事件と未解決の児童誘拐事件を結ぶ少年、その背後で蠢動する巨大な事件とは? 主人公は二人の女性。この二人のタイプが見事に違う。 ある事件を堺に二人はそれぞれ転勤になるけれど別の事件現場で再会 行動、感情、ものの考え方、恋愛・・ことごとく対比・・・どっちにも思い入れは出来ませ~ん 痛~い痛~い表現はてんこ盛りです。誉田哲也さんの作品ってどうしてこんなに痛いのでしょう 起こる事件全てが繋がってくるしタイトルになっている「ジウ」が何なのか、 半分くらい読んだらわかってくる。 やめられない、とまらいない・・で、一気読みしてしまいます。 挙げ句の果てに・・・続くんだ・・・
2009年03月17日
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リング鈴木光司さんの作品 同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。 そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。 浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。 画面に光が入る。静かにビデオが始まった...。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。 文庫の表紙、怖い・・・これだったら私この本持っていたくない (ハードカバーで持ってます) とっても久しぶりに読みました。 リング コンプリート BOX〈4枚組〉映画化はもちろんドラマ化もされ、ハリウッドにも進出したアレです。 映画のイメージが怖くて鮮烈で、でも読んでたらあれ?こんなだっけ?って印象もあり。映画の記憶もあやふや?否!部分的にははっきり覚えてますとも!! 改めて気づいたこと。基本的に面白いんですこの小説。映画を完全に切り離して読めたらより面白いかもしれないどちらにしても怖いけど・・・ 初めて読んだのは入院中の病室で。当時の自分が理解できない~~
2009年02月27日
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シンメトリー誉田哲也さんの作品 姫川玲子は、警視庁捜査一課殺人犯捜査係に所属する刑事だ。主任として、「姫川班」を率い、殺人事件の捜査にあたっている。 なりたくてなった刑事、三度の飯より捜査活動が好き、できれば派手な事件に挑みたい。 そんな女だ。しかし、事件の真相と司法との間には、割り切れぬ闇も確実に存在して...。 の続編に当たる作品。 前作とは違い短編集。 姫川玲子は常に姫川玲子だという感じの作品ばかり。 この作品だけ読んでもちゃんとおもしろいが、前作を読んでいると面白さ倍増 7つの短編が収録。 前2作に出てきた様々な刑事さんにはあまりスポットが当たらず脇役。 全く初めて出る人もいたり、とにかく「姫川」の事件簿という感じ。 それでも新たに浮かんできた役者さん 菊田=坂口憲二さん倉田=渡辺謙さん もしやイメージしながら書かれてはいらっしゃらないだろうか??? 7編の中で一番インパクトが強くて記憶に残ったのが表題作の「シンメトリー」
2009年02月21日
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長い長い殺人 宮部みゆきさんの作品 金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。持ち主の懐ろに入っている財布は、持ち主のすることなすことすべて知っているし、その中身の素性もお見通しである。刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす! そりゃもう、前代未聞です。「財布」の視点で語られるんです。財布が見たり聞いたこと、感じたこと、考えたこと・・・ 確かに身近かも・・常に、持っていますし・・これからもうちょっと財布に敬意を払おうかなぁ・・・ WOWWOWでドラマ化。DVDになっています。長い長い殺人総勢40名以上の豪華オールスター・キャストで描く、異色の本格ミステリー 事件の凶器は歪んだ心。止まらない殺人の連鎖。恐るべき殺人連鎖の全貌を明らかにしたのは、彼らの≪財布≫だった--。 ・・・ちゃんと財布がカギになってるようです。まさか喋りはしないでしょうが・・・
2009年02月16日
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ソウルケイジ 誉田哲也さんの作品 多摩川土手に乗り捨てられたワンボックス・カーから、血塗れの左手首が発見された! 姫川玲子たち捜査一課殺人犯捜査係の刑事たちは、所轄と組んで捜査にあたる。 しかし、手首の持ち主と思しき男の周辺を調べていくうちに、つぎつぎと意外な事実が浮かび上がって...。 の続編です。 怖かったストロベリーナイトですがこちらは「痛い!」こんな「痛い」の初めてってくらい、「痛い」 キャラクターは相変わらず立っていて今回は役者さんの顔が自然と浮かんできた。姫川=藤原紀香さんも浮かんだけど、本命は吉瀬美智子さん井岡=生瀬勝久さん日下=堺雅人さん國奧=緒方拳さん 会議中なんかの姫川の声にしない心の中の合いの手なんかが気に入っています。
2009年02月11日
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重力ピエロ伊坂幸太郎さんの作品 第129回直木賞候補作品第57回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作品第1回本屋大賞ノミネート作品2004年版このミステリーがすごい!第3位。 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。 その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。 連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。無意味な言葉の羅列に見える落書きは、一体何を意味するのか そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは 文庫化にあたり改稿ということで文庫版を読むしかないでしょう 目次を見ると細かに分かれているので、読みにくい?と勘ぐったけれどドンドン読んでしまうので問題なかった。 とても丁寧に家族の会話が書かれていて、その中にある豊富な知識とユーモア その上、言葉がキレイでちょっと憧れた。 映画は加瀬亮さん主演で2009年5月23日に公開お父さんがピッタリ小日向文世さんただし、私 未視聴です
2009年02月06日
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ストロベリーナイト 誉田哲也さんの作品 青いシートにくるまれ放置されていた惨殺死体が発見された。事件を追う警視庁捜査一課の姫川玲子は、直感と行動力を頼りに、さらに複数の死体が遺棄されていることを突き止める。 捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは? クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末たどり着いた真相は彼女の想像を超えたものだった。 キャラクターが立っていていい主人公だけじゃなくて脇キャラまでが。 そこでも読ませるし、主人公姫川が刑事をめざした件、犯人の悲しい過去、それぞれで作品になってない?? で、結構な厚みにもかかわらずドンドン読めます。 にしても、怖い。この事件怖すぎ このキャラクターで映像化は楽しそうだけど、この事件の映像化は怖いよ~ ストロベリーナイト 竹内結子さん主演でスペシャルドラマ化決定! 2010年11月13日放送予定 楽しみだぁ~~でも怖いよ~~
2009年01月29日
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奥田英朗さんの作品 及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。 九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として、所轄勤務。7年前に最愛の妻を事故でなくして以来、義母を心の支えとしている。不眠。同僚・花村の素行調査を担当し、逆恨みされる。放火事件では、経理課長・及川に疑念を抱く。日常に潜む悪夢。わずかな契機で変貌していく人たち。 日常が壊れていく・・やりきれない感じ読んでいて凹んできました。必死さが深い悲しみが人を締め付けていく・・守りたいものがある程、苦しいのがせつない。毎日を大切にしないといけない気がしました。
2009年01月14日
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黒い森 折原一さんの作品 引き裂かれた恋人からの誘い。女は樹海の奥、惨劇の舞台へと--迫る罠。一人、また一人と消えてゆくツアー客。封印された「206号室」で女と男は再会できるのか? 表からも裏からも読める本。 表紙にはそれぞれ「生存者」「殺人者」のサブタイトル(?)が付いています。 "ミステリー・ツアー"の目的地で待っている。留美夫 「ある事件」の後、逢うことを禁じられた恋人から早乙女樹里は連絡を受ける。行く先は、広大な山裾を埋め尽くす暗黒の森、樹海。"ミステリー・ツアー"の目的地で待っている。 樹里 「ある事件」の後、逢うことを禁じられた恋人から滝川留美夫は連絡を受ける。行く先は、広大な山裾を埋め尽くす暗黒の森、樹海。 片側は「殺人者」は男性の、片側「生存者」は女性の物語。 真ん中に袋とじの「解決編」両側とも読んだ後カッターで切って読みます。 構成は面白かったのですが、 とにもかくにも気持ち悪樹海の恐怖がたっぷり伝わってきます 暗いの苦手な私には理解不能がいっぱい その割には先が気になってドンドン読んでしまうのでした。
2008年12月29日
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さまよう刃 東野圭吾さんの作品長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。 謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。 犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。 遺族に裁く権利はあるのか?正義とは何か。 社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!? こどもを持つ親にはあまりに切なく苦しいテーマです。主人公に共感する自分を見つけてしまいました。理不尽な暴力には一体何で対抗すればいいのでしょうか・・ 2009年秋寺尾聡さん主演で映画化です。刑事役に 竹野内豊さん、伊東四朗さん少年役に 宮田直樹さんクランクアップしているようですが、詳細不明です さまよう刃(DVD) ◆20%OFF!DVD化してます 観たいような、観たくないような・・・
2008年12月21日
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怪人二十面相・伝(part 2)サーカスの天才・武井丈吉が扮した怪人二十面相が夜空に舞う気球に乗り、忽然と姿を消してから十年、丈吉の愛弟子であった遠藤平吉のところにひとりの男が訪ねてくる。男の名前は明智小五郎、頬はこけ、眼は落ち窪み、死期が近いことがうかがい知れた。明智は二十面相が残した数冊のノートを平吉に差し出す。行方知れずとなっている師匠の注目を引くため、二代目二十面相となることを誓っていた平吉は、ノートをもとに厳しい修行を始める。二十面相への復讐を胸に明智小五郎を継いだ小林との間に第二幕が切って落とされる やっと読めました「怪人二十面相・伝」での二十面相と明智小五郎が代替わりしての続編です。前作よりもより読みやすかったですが、前作を読んでいないとわからない部分がたくさんあります。もっとも本来は1冊だったものらしいので仕方がありません。映画「K-20」の原作ですが、この内容がそのまま映画になっている訳ではありません。 江戸川乱歩の なんかが読みたくなってしまいました。 ちなみに、この作品の明智小五郎はものすご~くイヤな奴でした。
2008年12月09日
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雫井脩介さんの作品 21年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが、嵌められた男の出所から、新たなる惨劇が幕を開け、事件の加害者たちが、何者かによって次々と惨殺された。癌に侵されてゆく老刑事は、この事件を最後と決意して命懸けの捜査に乗り出した...。 前半はいろいろな人が出てきて、何回か前に戻り、整理しながら読みました。途中で犯人もトリックも見えてしまうのですが、私はどちらかというとそこからの方が、ぐいぐいと読み進めました。途中までは荒々しさを感じる内容でしたが、読み終えてみると切ない作品。 本当の自分とは違うのに他者から評価されている「顔」「顔」が原因で病む者「顔」を操ることで自分を保とうする術「顔」って確かに大きい・・と思いました。
2008年12月06日
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宮部みゆきさんの作品 財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長から遺された娘二人の相談相手に指名される。妹の梨子が父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼い頃の"誘拐"事件と、父の死に対する疑念を打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直す三郎だったが...。 これは新書版 全般に穏やかな印象で読み進めていったのですが、後半に入ってガシャンその後もう1回ガシャンとひっくり返った感じでした。これは文庫版 タイトルの『誰か』の意味をどう取ればいいのか考えてしまいました。秘密は『誰か』が知っている秘密は『誰か』に暴かれる秘密は『誰か』が作っている??? 限りなくネタバレになるのでタイトルは控えますが、終盤、あるドラマを思い出しました。
2008年12月01日
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宮部みゆきさんの作品 第120回 直木賞 受賞 東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。 ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった...。 事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか-。 関係者の証言が積み重なっていくうちに、驚くべき事実が明らかになる...。 「インタビュールポ」といった感じで進んでいきます。 ところどころで「この次点ではこう言わざるをえない」とか、「当時は誰もがこのように考えていた」など、事件解決後の視点での言葉が入るのでその都度、ドキドキです。 しかし、証言をする関係者の多いこと多いこと・・・ それぞれちゃんと理由がありました。そんな風に理由があって行動があるのでしょうね、誰しも・・・ ドラマ&映画化しています。理由(期間限定)(DVD) ◆20%OFF!
2008年11月27日
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イノセント・ゲリラの祝祭 海堂尊さんの作品 東城大学医学部付属病院不定愁訴外来の責任者で、万年講師の田口公平は、高階病院長から呼び出され、厚生労働省主催の会議に出席するよう言われる。 なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み!?グズグズな医療行政を変えることができるのか・・・。 に続く「田口・白鳥シリーズ」です。の約1年半後の直前くらいで白鳥が提言した「死因不明社会」に立ち向かう、Aiを中核とする新たなパラダイムシフト実現へ向けて・・ 官僚のわかりにくくする言い回しや全てを証さず言いくるめようとするやり方がよくわかりました。 それにしても前半難しく感じました。もう1回読まねば・・・です。 それに引き替えクライマックスの分かり易く面白かったこと!Bravo! です。 今後これはもしかして独立したお話になりますか?と思えるものがたくさん出てきました。 「神々の楽園」事件・・・「ナイチンゲール」の加納警視正と「螺鈿迷宮」の別宮葉子が頑張りそう・・・ 「ジーン・ワルツ」でも出てきた産婦人科医の逮捕・・・同市内の救命救急センターに「ジェネラル・ルージュ」の速水先生勤務中だし、もしかして・・・ 田口先生が遭遇した「偶然見つけた死体」の詳細・・・あまりにも扱いがあっさり過ぎ・・・ そして強力な新キャラ、田口・速水・島津三先生の後輩にして白鳥と互角な彦根先生の過去・・・あまりにも強烈すぎ・・・ 海堂尊さんの医療シリーズ、目が離せない・・
2008年11月23日
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町長選挙奥田英朗さんの作品伊良部シリーズ第3弾都下の離れ小島に赴任した精神科医の伊良部。島は折から町長選挙のまっただ中で、伊良部も「物事、死人が出なきゃ成功なのだ」というほどの、島を二分する争いに巻き込まれてしまう。あのトンデモ精神科医・伊良部が引きこもりに!? ・・・というのは表題作 他にも3編ありますが、それらの患者さんが実在する有名人と酷似何だかとても可笑しくて伊良部が目立たなく感じます。私が伊良部に慣れたのか、伊良部に負けないキャラクターの持ち主は結構いるのか・・?伊良部の存在が際だつのは表題作 これは韓国語版が出ていました。[KI]【小説】町長選挙 / 奥田英朗 (韓国語翻訳版) 文庫版発売になりました。
2008年11月21日
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空中ブランコ奥田英朗さんの作品「イン・ザ・プール」の続編第131回 直木賞 受賞作 これもとっくに文庫化しています伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が...。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!? 表題作がドラマ化しています。阿部寛さん主演で。ますます「皮膚科医 白鳥」と被る~ 阿部寛さんの伊良部像「伊良部は患者のために自分を演じる人物」っていうのを頭に刻んで読んだ今回。伊良部がすごい医者に見えてくるから驚きだぁ~!端々に「そうでもないか」とちゃんと思いましたけどね。 空中ブランコこちらは舞台の映像化
2008年11月19日
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奥田英明さんの作品 とっくに文庫版も出ています。 「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖...訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。 本当に本当に変なお医者さん螺鈿迷宮の偽者医師「白鳥」先生とどうしてもどうしても被る~とか何とか思いながらとっても読みやすいので、あっという間に読んでしまいました。笑える・・と言うより、呆れながら読むのですが、患者がみんな元気になる。で、違和感がない。なんだこれ? 英語版も出ています 映画化もしています。
2008年11月15日
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ジーン・ワルツ 海堂尊さんの作品 桜宮市・東城大学医学部を卒業、東京・帝華大学に入局した32歳の美貌の産婦人科医、曾根崎理恵人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。 顕微鏡下人工授精のエキスパートである彼女のもとに、事情を抱えた五人の妊婦がおとずれる。 一方、先輩の清川医師は理恵が代理母出産に手を染めたとの噂を聞きつけ、真相を追うが・・・ 現代の医学界への問題定義の1冊 不妊治療など産婦人科について取り上げています。 少子化がどうだこうだ言うのなら、まず不妊治療への認識を改めるべき 実際に起こった事柄、進行形の深刻な事案が盛り込まれています。 小説家 海堂尊さんというより、医師 海堂尊さんを意識して読んでいきました。
2008年11月05日
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夏樹静子さんの作品 厳しい判決を下すことで有名だった東京地裁の裁判官・神谷正義が、夜道で母子をはね、まだ息のあった2人を殺害、死体を山中に遺棄した事件を担当。被告、上村岬は愛人の守藤の依頼であるものを運んでいたため、隠蔽工作をしたのだった。政治家の息子でもある守藤の助けを信じる岬。殺人と死体遺棄容疑、自首目前の逮捕、示談の決裂、死因鑑定の揺れ。神谷の心証は死刑に傾いていく。そのころ神谷裁判長宛てに一通の封筒が届いた。痴呆気味の父と娘の身辺に危険が・・・減刑を求める脅迫メールが届く。動揺し態度を豹変させる神谷。 加害者、被害者、遺族、政治家、監察医、裁判官、警察庁、裁判所、愛情…いろいろなことがどんどん出てきて盛りだくさん。その上、少し難しめの言葉も使われていて、読書に慣れてないとしんどい忙しい中読める本とは違う気がしました。 私の頭の中で神谷裁判長は三浦友和さんイメージでしたが、中村雅俊さん主演でドラマ化されています。 読んでる間、頭の中にずっとこの商品が浮かんでいました。☆反射プリントで夜もピカピカッ☆ターキー Dai-Sukiシリーズスーパースターリード【適応体重10kgまで】 2009年5月25日PM9:00~月曜ゴールデン(TBS系列)にて放送出演は高橋英樹さん、風間トオルさん、佐藤仁美さん、前田愛さん、林泰文さん、江口のりこさん、徳井優さん、中根徹さん、田山涼成さん、柄本明さん、etc
2008年11月02日
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告白 湊かなえさんの作品 第29回小説推理新人賞受賞 「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」 わが子を亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件を「級友」「少年B」「犯人の家族」「少年A」それぞれ語らせ真相に迫る。 語り、小説、日記、手紙など、それぞれの主観で事件のことを告白していきます。同じ事件を語っているのにそれぞれの知ること、それぞれの想い、それぞれの背景が違うことでこんなにも違っていくのでしょうか・・ 一気に読んでしまいました 結末についてよりもそれぞれの告白の中に驚きを感じながら読みました。 2009年版『このミステリーがすごい!』国内編 第4位 2009年 本屋大賞受賞!
2008年10月24日
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クライマーズ・ハイ北関東新聞の古参記者、悠木和雅は、同僚の元クライマー、安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑む予定だったが、出発日の夜、御巣鷹山で墜落事故が発生し、約束を果たせなくなる。一人で出発したはずの安西もまた、山とは無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残したまま-。未曾有の巨大事故。社内の確執。親子関係の苦悩...。事故の全権デスクを命じられた悠木は、二つの「魔の山」の狭間でじりじりと追い詰められていく。 御巣鷹山の事故取材だけの内容かと思って手に取りましたが、他にもいろいろな要素が盛り込まれていて始めはとまどいました。それでも映画のCM映像などのイメージが出てこなくなるほどのめり込んで読める面白さ。大感動!と言うよりはズシンと心に響く感動でした。遅ればせながら映画観たくなりました。 これは映画ではありません。↓NHKで放映したドラマです。レビューなどを見ると原作により忠実なのはこちらのようです。
2008年10月18日
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ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はルーブルのグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描"ウィトルウィウス的人体図"を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く...。 キリスト教の根幹を揺るがし、ヨーロッパの歴史を塗り替えた世紀の大問題作。 初めて読んだ時は腰が抜けるかと思いました。フィクションなのに「事実に基づいて・・・」なんて書いてあるから余計です本当にそうかも・・と思わせる所もあって取り憑かれます。美術、キリスト教、ヨーロッパの歴史詳しければ詳しいほど面白く感じるのでしょうね。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を手元に置いて読むことをお勧め致します。絶対途中で探します
2008年10月13日
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