偐万葉・若草篇
今日も雨なれば偐万葉にてご容赦を。今回は若草の仲間である友人たちのブログに書き込んだり、本ブログへのコメントに答えて詠んだ歌を集めてみました。
偐家持が小万知に贈りて詠める歌16首
我も恋ふ 藤袴 なる 娘子 かも 風の秋野に 咲く 女郎花
吉野山 こずゑの花は 見が欲しも ひとの多きに 見ずや来にける
吉野山 シロヤマザクラ 咲きぬれば 道 味気 なき くろやまのひと
桐の花 追羽根にせむ 天少女 ほつ枝に風と 遊ぶ声ゆく
桐の花 つき散らかして 少女 らの 追羽根に見し 頑是なき夢
青空の 水したたりて ベロニカの 花と咲くらむ 空に昇らや
じゃらじゃらと 天より降りし 小判草 摘みて子狐 餅買ひにゆけ
うつぼ草 うすむらさきの ほほゑみの 風に流れて ゆく星祭
デュランタの 花に宿れる 朝露の 命 愛 しみ 風にぞ遊ばむ
それぞれに 思ひはあるや 桜花 散れるも咲くも 花がまにまに
晴れたるも 今は悲しき 秋の空 涙の眼には 眩しかりけり
風船の 中は綿菓子 唐綿を 食べ散らかして 風の吹くらし
野の草の ちひさく青き 花にもや 春は光りて 我に笑むらし
ぬるみゆく 水面 の鏡 春の空 映せる雲の 流れゆく見む
ながめせし ミモザの花は 摘まずもが 濡れてその身の 色は映ゆとも
鳥落とす 花も 插頭 に 酒汲みて どちとしあるに 何や 益 される
偐家持が偐山頭火に贈りて詠める歌4首
茗荷摘む 背子の背中に 木漏れ日の 影たゆたひて 蝉鳴きにけり
しずやしず しずのおだまき くりかへし またもゆかめや やまとたかだへ
梅の香も 湯の香も今は 霞立つ 鴫野の雨の 春の夕暮
牟婁の湯は 室 で済まそや くろしほの みち来る時ぞ いざ帰りなむ
偐家持が凡鬼に贈りて詠める歌2首
みささぎの 道に 壱師 の 花赤く 風に恋ふらし 夕影の空
いにしへの ひとやいづくに 青雲 の たなびく秋の 空ぞ悲しき
偐家持が和麻呂に贈りて詠める歌5首
心和ぐ 琴の調べや 春の風 鳥鳴き花の 咲くや夕月
桜花 散りゆくきはみ 月さやに 照りて流るる 君が琴の音
春べゆく 琴のしらべに 桜花 今か咲くらむ 大嶽の苑
青柳の 糸染め吹くや 琴の風 和して我が背子 久にもあらめ
若草の 里のあを桐 うるはしき 君が手慣れの 琴にしあらむ
上記の各氏の内ブログを開設されているのは下記の2氏であります。
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偐万葉・ひろみ篇(その18) 2025.10.03 コメント(6)
偐万葉・若草篇(その30) 2025.08.10 コメント(15)
偐万葉・龍の森篇(その6) 2025.07.15 コメント(4)
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