偐万葉・カコちゃん08篇
本日は「偐万葉・カコちゃん08篇」であります。この方は多分、松風さんのブログから小生のブログをご訪問戴いたものと存じますが、横浜在住で、素敵な水彩画を描かれています。小生は、その青の使い方がとりわけ素晴らしいと、「青の詩人」と勝手に命名致して居りますな(笑)。
この方の絵に興を覚えて贈りたる歌の数もそこそことなりましたので、この辺りでまとめて置きます。
(かこのいらつめ) に贈りて詠める歌21首
天使らの 踊りなるらし 春の花 火の色に咲き 風にぞ光る
金色 の 色にも染むる 聖堂の 坂に恋ふるや パリの夕風
妹がゆく モンマントルの 坂の道 恋ふればそよと 風も吹くらし
さみどりの 春の衣の 少女 らし 今は春べと 野にや遊べる
朝寒の 雨降り来れば 吾 が母は 如何にやおはす 春の日もがも
江の島の 夕べかなしき 金色 の 波の寄せ来る 間なくし 思 へば
デルポイの 神の御告げの しあはせの 青き花咲く いや 重 け 吉事
珈琲の 香り静かに 漂ひて 今日もよき日や 朝の気は澄み
くれなゐの 花咲くままに 燃えや尽く 色は変らじ 愛 しき笑まひの
若草の 妻にあるらし 釣人に 雨の降り来や 傘さしかけぬ
遠山の 青み明けゆく 小田原の 舟の 泊 の 春にやあらし
春日 照る もやひの船の たゆたひて いづくやすめる 小田原の 海士
誘はれて 行くや大庭の 城址の 桜に笑みつ 立てる妹はも
海棠の 花くれなゐに 妹の笑み 負けじ桜も 競ひ咲くなれ
加古の風 青き風なり 道ゆけば 花も染むらん さやにぞ吹ける
思ほへば かこの風なり 青き風 泣けと吹くらし 恋にはあらね
若草の 妻にあるらし パンジーの 花はランプの 火の色に咲く
願はくは 万 言の葉 もみつ日の 秋にぞ死なむ 旅の道の辺
ほの甘き 果実 に風の 撫でゆけば 夏の香ぞ立ち 吾 恋ひぬらし
傾きて 駕籠よりこぼる 恋の実の
知らにや空に 恋(鯉)の泳げる
(偐定家)
吾が恋の 青き花かも あぢさゐの 八重にぞ咲かむ 雨は降るとも


(上記の絵はカコちゃん08さんのブログからの転載です。)
カコちゃん08さんのブログ入口
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カコちゃんのartist気分
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(2009.2.16.記事)
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