偐万葉・カマトポチ篇(その2)
本日は「偐万葉・カマトポチ篇(その2)」です。カマトポチさんの
ブログ
に書き込んだ歌34首を掲載します。前回の37首と併せ71首になりました。(なお、下記の写真は全て、同氏のブログからの転載です。)
偐家持がカマト朝臣ポチ麻呂に贈りて詠める歌34首
花雲の たなびく空や 菜の花の
黄金
の海の 春をし行かむ
吾妻なる 江戸の都の 八重桜
けふ北丸に 匂ひぬるかな
(江戸大輔)
風は今 さみどりにして 吹きや来る
つまさき立てる をとめの如か
吾が息の さみどりの風 届くらし
妹が笑まひの 青葉にそよぐ
玉と置く 露はかなしき 恋妻の 涙ならずや 白き花咲く
追ひ 及
けど 葉桜なりぬ 秋田はや
小町いづくや なまはげの
町
(偐深草)
恋ひしくば 五能線でも 訪ね来よ
われ弘前の 城にて待たむ
(五所川原小町)
今時の 車夫は赤シャツ 三輪車
テクシーほどにゃ 走ってみやしょ
(偐無法松)
屋根剥がす 奴の仕掛けし 晴れ舞台
丸の内には 雨降らぬらし
(偐晴れ男)
今見れば 桜の実なり 梅と見し
実のいたづらに なりにけるかも
(梅田の桜)
宇治に果つ 恨みも今は 五月雨に
濡 れて
消
ぬるや あやめ花咲く
ほの甘き 香の流れ来て 思ひ出づ
五月
の薔薇の 窓辺なつかし
紫蘭
咲く 宇治の川辺に 浮舟の
いづくゆくらむ
五月雨
の降る
さみどりに 若葉さやげる 大銀杏 枝さし伸べて 風に恋ふらし
押し照るや 浪速鶴見に まつ風の
折々に立つ もののあはれの
八重咲くも 実にもならねば 花石榴
かなしき恋を 我はするかも
吾妻路の 小石川なる 八重石榴
今日九時過ぎに 咲きにけるかな
(偐伊勢大輔)
葛飾の 真間の手児名が 薔薇の花
咲きて涙の 雨にや
濡れむ
荒川の 薔薇の花道 雨上がり ゆるりゆくなり ちひさき電車
サッカーも 何とか勝ちて ハナショウブ
岡田ジャパンを 言祝ぐならむ
(勝つベキスタン)
ひつじ草 咲きて
午睡
の 夢や醒む
梅雨の晴れ間の 白きその花
咲きてなほ 悲しき恋の 赤き薔薇
雨に濡れてぞ 色益さりける
甘き香の 風にまだ干ぬ 白玉の 露の光りて 薔薇の花咲く
このたびは 銀輪もとりあへず 横の浜
雨の山手を 妹がまにまに
よこはまの さよのあかりの みしものは
ももいそとせの ひとのいとなみ
(偐八一)
来ぬ消防 松帆の浦の 山火事に
焼くや藻塩の 身も焦がれつつ
(藤原焼家)
桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな
言はでもがなの ふたことみこと
(先斗町の千代女)
風船の 花むらさきに 咲くなるか
閏
五月
の
十二日
(明智つゆやで)
百日紅
も 名前負けなる
千日紅
知らえぬ恋の 花と咲くかも
(千日前一丁目)
恋やぶれ
万年青
となりぬ 花もあり
何ぞ百日 千日の恋
蓮葉
の なきに
蓮
の 池といふ
しか言ふ池も こひはありける
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