偐万葉・大和はまほろば篇(その8)
大和はまほろば氏のブログに訪問させて戴き、氏の俳句に下2句を付けて和歌にするという遊びを始めて、かなりの月日が経ちましたが、氏のブログに書き込んだ歌も今回の28首で合計350首にもなりました。
大和氏の俳句は俳句として味わって戴くべきものであるのは論を俟ちませんが、他人が下二句を付けることによって、また違った景色や雰囲気のものになる面白さというものもあるかと存じます。雑俳とか連歌はその類のものですが、偐万葉風「連歌」をお楽しみ下さいませ
色字の575
は大和氏の俳句、黒字の77が偐家持の下句付けです。黒字の俳句は偐家持こと筆蕪蕉の作です。写真は全て大和氏のブログからの転載です。歌の末尾の括弧内の作者名は偐家持が適当に付けています。)
偐家持が大和の国まほろばの麻呂に贈りて詠める歌28首他
石松が 先頭を行く 鴨の陣
尻の次郎長 大鴨小鴨 脇固めてむ (向ふ水鴨)
上の歌は、前回末尾の俳句の先頭が次郎長から石松に
変りたるによりて歌も変りたるものなり。
木枯しや 校門脇の 金次郎 かかはりねえと 見る人もなき (木枯らし紋次郎)

冬来る 柱状節理の 襞深し ガイアの記憶 たためるならむ
ローカル線 スピード上げる 師走かな 用なき身をも 月のせかせし (暇家持)

円高も デフレも忘れ 河豚汁
肝
温めて すするこの頃 (づぼらや清兵衛)
十二月 釣り糸たれる 輩かな 鮎の走らぬ 師走にあれど (鯉野鮒夫)

冬将軍 皇帝ダリアを 打ち倒す
ロシアの冬の 果てなき地平 (
ナポレオン・ボナパルト
)
芦の原 日没間近 鴨の池
夫唱婦随の 鴨にしのこる (たそがれ亭主)

飛火野の 空の広さや 冬木立
春日のとぶひ 知らず立ちける (偐天智)
二十日ほど 咲き続けるか
残菊
かくしぞあらば
神酒
し交はさむ

み仏の 螺髪 に似たる 花八手 蜂のとまりて 往生しまっせ (チッチ機知ー)
鴛は いつも仲良く 手をつなぎ とは限らぬが 事の真相 (家鴨は見た)

翡翠
が 野糞遊ばす 木陰かな
糞も
翡翠
も
魔除
けなりせば (糞真面目)
薄氷
の 池に驚く 真鴨かな
大和もマジに 寒くなりけり (若者語の軽家持)

入り口の 氷柱が伸びる 田舎宿
勝手にござれと いふのよかりき (田舎家持)
肌を射す 風の向ふの 冬夕焼
山らは囲炉裏 囲みてやある (冬至の家持)

凍死など せねば良いがと 捨案山子
冬の山田の 派遣切りかも (季節労働者)
吹き抜けの ビルの真ん中 大聖樹
み神の愛の あまねくあらむ (メリークリスマス)

丑年は 残り二日や 狂ひ花
酔ふても未だ トラにはならぬ (数え日家持)
数へ日も のこりひとつの 里帰り (筆蕪蕉)
過ちは 皆過ぎたこと 除夜の鐘 人みな清き 顔となるらし

初日の出 信貴山の寅 目を覚ます
南無毘沙門天 不況止めたまへ (神頼み不況対策)
寅の年 北陸本線
虎落笛
泣けと旅ゆく 雪野の原を (演歌の偐家持)

大吉を 枝にくゝるや 初詣 見つめて居りぬ 砂ずりの藤 (偐春日老)
風神の 撃ち落としたる 凧二つ
見上げて居りぬ 在りし日の空

晴れの日の 三日続かぬ 木瓜の花
ギャルとふものの 恋にも似たる (マジっすか?)
空瓶の 数ばかり増え 寝正月
やがて寝がへる ことも憂き腹 (蛙腹一酒)

凍てる朝 ふくら雀の 二十匹
正月休みも 終りぞなもし (屋根の上の雀)
土壁に まだ残りたる 蔦紅葉
見る人なけれ けなげに赤き (秋の置き土産)
偐万葉・ひろみ篇(その18) 2025.10.03 コメント(6)
偐万葉・若草篇(その30) 2025.08.10 コメント(15)
偐万葉・龍の森篇(その6) 2025.07.15 コメント(4)
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