本日も雨にしあれば、偐万葉・真澄篇(その6)といたします。ユニークで楽しい真澄さんの絵と偐家持の歌をお楽しみ戴ければ幸甚に存じます。
<参考>真澄さんのブログ< 入口
>
偐万葉・真澄篇入口
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偐家持 が 真澄郎女 に贈りて詠める歌24首
恵方より 来たるや春の 風なれば よしなし事も 花と咲くらむ

春の雪 天 より花と 流れ 来 は をとめの深き ため息ならめ
青龍の いづち去り行く モンゴルの
朝の草原 白虎も涙 (不起訴の家持)

オレンジの 色の夕陽の 沈む街
ぼくら集ひて 明日をや歌ふ (偐ひろやす)
色匂へ 花ももみぢも 散りぬるを
などてこころの 去りかねつるや (迷妄家持)

酔
ひもせで こころ
真澄
に いざ行かな
雲立つ
退
きへ 清き彼方へ (雲水家持)
生まるるも 滅ぶもなきや
世間
虚仮
虚空
家持)

さらさらと 微塵の砂の 光降り
自他もなきなり 慈愛の原は (解脱家持)
いづちより 来たりていづち 行く風や
知りてここまで 来たるにあらず (風狂家持)

ひとのため いのりてひとに とらはれず
なほしぞともに ゆくひともがも (羯諦家持)
みほとけの たまへるしるべ いっさいく
とりやはらへる ことのあるなり (般若家持)

さとりとは あすわづらはず きそくいず
いまひたすらの むしんなりけり (波羅僧家持)
寒梅の 酒は身にしむ 春の夜の
まだ覚めやらぬ 夢にしあらし

いざ行かな さやけき道の 春の風
今し吹き来る 時は来にけり (臨終家持)
ふり返り 見上ぐるひとの まなざしの
さきの大空 花の散るらむ
二胡の
音
の 澄みゆく春の さ夜更けて
かなしけ妹の ひとり泣くらむ

真澄絵の 五人囃子の 馬鹿騒ぎ
雛の祭の これぞ楽しき (無礼講雛)
銀色の 水底 深き 思ひ出は ワイングラスの 影と映さめ

いづち行く 蝶の目覚めの 春の空
アサギマダラの はるけき旅か (偐蝶麻呂)

佐保姫の ひらり舞ひ来て 青柳の 糸染め流す 大空の海

一億年 変らぬ花の ハクモクレン 空高々の 無垢の炎よ
うすべにの 無垢にぞ咲くも はちす花
歌にはならで 時計になりぬ (笑家持)

我妹子に
手折
り贈らむ 金宝樹
赤きブラシの 花にて
梳
けや (節介家持)
シャカラカと 舞ひて恋せよ
愛
しき兒よ
短き春の 宵にしあれば
(注)絵画は全て真澄さんのブログからの転載であります。
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