桜が咲き匂い、春爛漫です。
桜に誘われ銀輪花遍路と洒落てみました。と言っても、近隣をぐるり回っただけです。それでも結構な坂道を登り下りしますので、それなりの運動にはなるのであります。
(枚岡公園への坂道も桜のトンネルである。) 
(枚岡公園の桜)

枚岡公園は、読書会の皆さんと去年お花見をした場所である。もう満開に近くなっている。しばし、花の風情を楽しみ、登って来た坂を下って、石切方面へと向かう。桜を求めて。
桜花 今そ盛りと 人は云へど
われはさぶしも 君としあらねば
(巻18-4074 大伴池主)
<桜は今こそ花盛りだとひとは云うけれど、私は寂しい。あなたと一緒ではないので>
この歌は越前国掾であった大伴池主が越中国守であった大伴家持に贈った歌である。池主は、大伴祖父麻呂または大伴牛養の庶子と言われている。
両者は、壬申の乱で活躍した大伴吹負の子であり、吹負は安麻呂(家持の祖父)の父、長徳の弟に当たるから、家持から見れば曾祖父の弟の孫に当たる。
池主は、757年の橘奈良麻呂の乱に連座して捉えられ、獄死している。
橘奈良麻呂は橘諸兄の子で、諸兄亡き後、光明皇后を後ろ盾に政権を掌握した藤原仲麻呂の専横に不満を持ち、仲麻呂を暗殺し、孝謙天皇を廃し、塩焼王、道祖王、黄文王、安宿王の中から天皇を推戴しようと、クーデター計画を企てるが、事前に露見し、失敗する。
この事件で、反仲麻呂派が一掃され、仲麻呂の権力を一層強固なものにしてしまうという皮肉な結果になるのであるが、NHKのTVドラマ「大仏開眼」でも、この事件取り上げられているのだろうか?
(近鉄額田駅と石切駅の中間にある公園の桜) 
(旧くさえざか駅)
新しい生駒トンネルが開通して、廃線となった線路と駅の跡。奥に古いトンネルの入口が見える。駅跡の傍らに「白龍大王」という小さな祠があった。
(白龍大王)
駅跡から少し坂を下った処に池があって、堤に桜並木があって、毎年花見に訪れるのであるが、ここは未だ五分咲き位であり、この週末位が見頃かも。
桜もいいが、楓の若葉もいい。足元に目をやると、すみれや野苺の花も咲いている。

(若楓)

(野苺)


(すみれ)
(アオキの花)
アオキの花は意識して見たのは初めてでしょうな。ネットで調べると、雌雄異株で、どうやら、これは雄花のようです。(4月1日追記)

(石切桜坂)
桜坂をひたすら下ると、やがて恩智川に出る。恩智川は菜の花が咲き匂っています。岸辺の道を行くと、ユキヤナギの青葉とカナメモチの赤い若葉が美しい帯をなしている。


(ユキヤナギ) (カナメモチ)
ヒイラギナンテン(柊南天)の花は目立たないが、近付いてよく見ると、なかなか美しい。
(ヒイラギナンテンの花)
銀輪花散歩・リュウゼツラン、キンエノコ… 2025.10.19 コメント(4)
銀輪花散歩・平城宮趾公園&佐保川畔 2025.03.27 コメント(4)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
New!
ビッグジョン7777さん
New!
七詩さん
New!
☆もも☆どんぶらこ☆さん
New!
龍の森さん
New!
MoMo太郎009さん