偐万葉・松風篇(その10)
本日は、偐万葉シリーズ第64弾、松風篇(その10)であります。
松風さんへの和歌も今回の23首で279首となりました。素晴らしい絵に誘われて松風さんのブログをお訪ねするようになって、10カ月余。日々楽しませて戴いています。
<参考> 松風さんのブログの入口
偐家持が松風朝臣麻呂に贈りて詠める歌24首
あたたかき 朝の光の さしも来て いつしや神の 帰り来たれる

ちぎれ雲 流れゆきける ポプラの 上 鶴見の空は 五月 なりけり
西域の 風は乾きて うち日さす 石の館の 影濃くなりぬ

桃色の 風と去り行く 幻や 不思議の国の 鶴見の少女
教へ子の 持ち来たりける おむすびの
ひるげの空に 遠き日の立ち
薔薇の花 衣 に 摺 りつけ 後影 夢にかも立つ 鶴見の 少女

遊具描く はじめはよけど 良寛の
ごとやなりたる 鶴見の画伯 (外野の家持)
行く 女 の 白き衣や ひなげしの 火焔 立つなり 夏は来にけり

風清み 五月の鶴見 眺むれば
そこしもあらむ 青き
海底
(幻視家持)
行くあても なきオヤジらの 初夏の午後
風に誘はれ 出では来たれど (広場の孤独)

さみどりの 風こそ夏の しるしなり
鶴見をとめの 髪ぞなびける (初夏の家持)
さみどりの 清きを映し 大池は 吾 を迎えり 六月 の朝
六月 の 丘のさみどり こぼるらむ 鶴見大池 いつものごとく
五月雨の 濡れ蛍 来 よ カンパニュラ 咲きて待つらむ 鶴見丘の 辺
朝鴉 群れ騒げるは 鶴見野の 初雪ならし 丘に 消 残る
花越しに 遠く
少女
ら 行き過ぎる
梅雨の晴れ間の 鶴見なりけり (眺め<長雨>家持)

高槻の ジャズのピアノの 音にもや
ドイッチェス・ゲミュート あるものならし
(アイン・プロージット)
咲きてあり 梅雨の晴れ間の カスミソウ
いのちの塔の 遠きにぞ見ゆ

雨の間の 湿れる風は 青みかも 蜜柑の色に 風車の煙る
さみだれの
雨間
に人の 影絶えて
鶴見の緑 我にし笑みぬ (雨間鶴見麻呂)

橿 の実の ひとり行く 兒 や うす 紅 の 衣 ぞ着せな 鶴見花野は
我が旅の 信濃の朝の 空青く 消 のこる雪に 春来たるらし
ペチュニアの 花はほつほつ 咲きにたり
梅雨の晴れ間の すがしこの朝
<過去の「偐万葉・松風篇」の入口>
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<注>掲載の絵画は全て松風さんのブログからの転載です。
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