偐万葉・半兵衛篇(その1)
半兵衛氏は愛知県ご在住にて、昨年10月中旬頃から当ブログをご訪問戴くようになり、小生も同氏ブログを訪問させて戴くようになりました。その際のコメントに添えた歌も19首となりましたので、この辺で偐万葉にアップすることと致します。偐万葉シリーズ第72弾であります。
<参考>半兵衛氏のブログは コチラ からどうぞ。
偐家持が半兵衛 (なかのへうえ)
に贈りて詠める歌19首
並びに半兵衛の返しける歌1首
ハナミズキ ほつ枝にたわわ 赤き実の 空高々に 白雲の行く

我が背子に よきことあれと からすうり
鈴にぞ
生
りて 夕映えに燃ゆ
ひぐらしの 来鳴く夕べの
木
の 暗
に
咲きてかなしき 玉章
の花
(注)たまづさ=「たまづさ」は手紙のことであるが、
カラスウリの別名でもある。

たまづさの 赤く熟れ行く 秋風の
かそけき音ぞ 恋ひ待ち居れば
山にあれば 妻が手
枕
きて 寝しものを
道に 臥
やせる 狸のあはれ (偐聖徳太子)

人はみな 弱き心の あるなれば
鰯の頭も 神となるなり (脳の中の恐竜)
まもりたい いろんないのち まもりたい
せいじかせいめい まずまもりたい(カラス山由紀夫)
わが丘の おかみに言ひて 降らしめむ
雪
は 雪
でも 雪
の 雪
なり (政界夫人)
半兵衛の追和せる歌
鳩が丘の おかみに言ひて 降らしめむ
雪は雪でも 由紀の雪札 (不知読人)
あらたしき いのち生まれぬ ほよ取りて
このきさらぎの よき日祝はむ
(注)ほよ=ヤドリギ

桜はや 咲きてはあれど 朝床に もぐらむと来る 吾家 の猫は
吹き来るは あけびの花の 咲きゆける
うすきむらさき 春風ならし

心にも 隠れて棘の あるならむ 蛇結 茨 の 花にあらねど
初夏の風 吹きや返せる
浅茅原
つばらに見つつ ひとりし行かむ (銀狐家持)

禊 せぬ 人は何をか 申すべき 苦 きちさの実 食 ふは 民 のみ
尻笑ひ 猿はすなるか 夏選挙
蝉は変らず 腹で鳴くなる (民々蝉)

これやこれ いづち行かれる モグラ殿
右往左往の 大暑なりけり (焼けモグラ)
やあやあと お出迎へなる
向日葵
の
顔みな笑みて 炎天もよし (猛暑家持)
わが屋戸の クロは蝉とり 茶太郎は
仔鼠仔雀 もっぱらなりき (偐半兵衛)
むすめらの 笑声して 空青く 胡桃 は 生 れり 里山の秋
(注)掲載の写真は全て半兵衛氏のブログからの転載です。
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