偐万葉・松風篇(その15)
本日は松風偐万葉集の 第3集
の編集を完了。河内温泉大学図書館へ「寄贈」いたしましたので、近日中に公開されることと存じます。
さて、その元ネタの松風篇(その15)をアップします。偐万葉シリーズ第93弾となります。
<参考>過去の偐万葉・松風篇と松風偐万葉集は コチラ
から
ご覧下さい。
松風さんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持が松風朝臣麻呂に贈りて詠める歌22首併せ俳句2句
松かさの はじけていづち 来たれるや
けやき背にして 描けといふらし (松笠郎女)
松傘を わすれたるかや 雨坊主 (傘蕪蕉)

いかならむ 夢とうつつの はざまには
黄葉色
なり 鶴見野原は
ひとはみな ゆめとうつつの あはひにぞ
こんじきなれる けしきもつらむ (げんやかもち)
自転車の 人やいづくに 急ぐらむ
欅ゆるりと 空めざせるに (冬野槻麻呂)

朝
烏
群れるを
厭
ひ 来たりしに
鶴見
大池
飛び交ふかまめ (烏の紋次郎)
鶴見なる 冬野の朝も それぞれに
走り行く人 自転車の人 (
眺
野
絵
麻呂
)
それぞれの 朝にしあれり 人はみな
おのがたつきに 今立つならむ (
我屋
絵
麻呂
)
老いの坂 見えて泥縄 体操の
朝も三日は 晴れてはあれど (
鶴見老
)

傘堂と 呼ばれはせねど 年ふりて
きのこのあづま屋 神さびにけり (
笠鶴村
)
ママチャリは やまとをみなの しるしなれ
鶴見大路を 行くはたが兒ぞ 家のきかまく (遊略天皇)
(注)575777の仏足石歌体の歌です。
橿の実の ひとり行く兒や ママチャリの
足とめしまし われと語らへ (鶴橋虫麻呂)

春草の 時にはあらね 日も照れば
しばし丘の背 やすみ行かれよ (鶴見丘麻呂)
赤衣 をとめの行けば 道の隈 白き 標 に 春立つらしも
古き 榎 の 大木 ありたり 日のさせば 遠き 槻群 春立つらしも
冬よけれ 枯野静かに 日の照りて 色削ぎ落とし なれる景色の
鴨肉を 葱にしまける
吾
をかも
知らにと役所 見ぬふりすなる (亀本鶴
麻呂)
去年
の冬 落としし手袋 信貴山ゆ
風に吹かれて そこに散りけむ (鶴見夫人)
槻の木の 風は清みか 如月の 空ゆ白雲 ほつ枝に流る

春立ちぬ をとめの
軽
き 銀輪の
音にも今朝は それと知らるる (銀輪娘子)
銀輪の 音も 軽 みか 春立つ日 (蕪輪)
橿の実の ひとり行く兒や
藍
衣
白き仔犬を 連れてやもがも
(鶴見橋虫麻呂)

冬ごもり 春さり来れば ますらをも
花
咲
み見むと 恋ひ
来
にけらし (偐梅持)
我が背子が
描
くと聞けば いくばくか
今日降る雪の うれしからまし (雪明皇后)
(注)掲載の絵画は松風さんのブログからの転載です。
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