偐万葉・るるら篇(その6)
本日は偐万葉・るるら篇(その6)であります。
るるらさんとは一昨年2月以来のブログ交流ですが、この程ブログのコメント欄を閉鎖され、歌を贈れなくなりました。で、るるら篇はこれが最終になろうと存じます。最終のコラボです。
<参考>過去の偐万葉・るるら篇は コチラ
からどうぞ。
偐家持がるるらの郎女に贈りて詠める歌19首
並にるるらの郎女が返せる歌10首
るるらの郎女の返せる歌
(注)上は(その5)末尾の (白玉を 貫きとめよ 蜘蛛の糸 恋の朝露継ぎて見が欲し) の返
歌。
行くといふも 行けぬときあり 行けぬゆゑ
行くとは言はず 行けぬと言へり (裏腹の麻呂)
行けぬゆゑ 行けぬといふも 行けること
あらば行くゆゑ な恋ひそ吾妹 (口先の麻呂)
敗残の 兵にもあるや 黒揚羽
破れ
片翅
陣の越ゆく (蝶のいくさ)
るるらの郎女の返せる歌
ふるさとを 思ひ越えゆく 多々良川 アゲハに思ふ 兵の帰郷を
雨降ると 来ぬはをこなり
火男
を
待つやお多福 紫陽花濡れぬ (野愚痴雨情)
るるらの郎女の返せる歌
雨雲も 通り過ぎ行く 梅雨なれば 晴れてお多福 めでたくもあり
あじさゐの 届く頃なり 我妹子の 裏の松山 雨な降りそね
ゾウの群れ いかにかせむや ハーブの葉
喰はれてるるら ムシもならざり (飼育係家持)
るるらの郎女の返せる歌
五つ星 付けられ嘆く ハーブ園 口コミ止める 術 も知らなく
ゾウムシを 流すはよけど 過ぎたれば
元も子も無し 梅雨明けたまへ (乙女の実朝)

我妹子の 帰り来たれば 白百合の
花も 咲 みてや 咲くにしあらむ
ラベンダーの 花と帰り
来
我妹子
も
うすきむらさき 秋にも咲くや
色々な こと色々と あり大晦日
今日降れる 雪も
吉事
ぞ 来る年待たな
(注)577577の旋頭歌です。
冬堪えて 継ぎて咲きにし 山茶花こそ
春の
少女
と われは言はなむ (
山部茶人
)

朝雀 さにもな恋ひそ 山茶花は
我が恋妻に ありてしあれば (
大伴焼餅
)
るるらの郎女の返せる歌
焼餅も 梅の蕾も 膨らんで
ついでにお腹も 膨らみかなし (小野小腹の涙)
透明の 風少し吹く 日だまりに
ひらひらしてる 春のはなさき (花咲郎女)
るるらの郎女の返せる歌
幕明けて 見れば霞も 風となり 去りつつあとに ひらり彩舞う
春の雪 消えにしのちや 去り行きし
ひとのくれたる 笑まひに似たる
ヘレボルス 咲くをうれしみ 我が庭に
エオスの
女神
も 見つつやあらむ
るるらの郎女の返せる歌
群青の 幕引きへた 天空に エオスの 女神 の 馬車の 音 きこゆ
(注)ヘレボルス=クリスマスローズ
エオス=Eos、ギリシャ神話のあけぼのの女神。
島山 に 風花 散り 来 ひさかたの 天 の苑にも 梅の咲くらし
るるらの郎女の返せる歌
里山に 積もるは雪か 花びらか 歩ける道に 足も戸惑ふ
遠き日に 母が
愛
でたる
木瓜
の花
見る人なけれ 今年も咲きぬ
咲きぬれど われ朝寒の
隠
り虫
薺
の花の 雪かと惑ふ (偐虫麻呂)
巣隠
れる 虫も戸ひらき 菜の花の
筑紫春野は 今盛りなり (筑紫虫麻呂
)
るるらの郎女の追和せる歌2首
田の中で はしゃぎ笑って いる子らの 姿まばゆく 蘇る春
(注)掲載写真はるるらさんのブログからの転載です。
<追記・注>
「白百合」の写真
が横倒しの歪んだ画像になっていたので、2020年11月8日これを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.
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