偐万葉・木の花桜篇(その12)
本日は偐万葉シリーズ第100弾、木の花桜篇(その12)であります。
<参考>過去の偐万葉・木の花桜篇は コチラ からどうぞ。 木の花桜さんのブログは コチラ からどうぞ。
偐家持が木花桜姫に贈りて詠める歌19首 並びに 木花桜姫の返せる歌5首
じんちゃうげ いづくさくらむ はるのよの
まどべのかぜは そよりとふきぬ
はくもくれん しろきほのほと さきもゆる
はるのあさひの またるこのごろ
紫の 濃き色に咲く 春花の
ビオラも目覚む 啓蟄の朝 (吉備虫麻呂)
木花桜姫の返せる歌
夕ぐれの 小雨に濡るる 花ありて いたくな降りそ 散らまくの惜し

ナナホシも 今は節電 桜子の
庭歩き行く 飛ばずありける (七星点灯麻呂)
店頭の 品消えゆくを をこなりと
見つつ七星 身ひとつ行ける (七星店頭麻呂)
(注)をこ=おろかなこと、ばかげたこと、馬鹿。
桜子の 祈りそ届く みちのくの
人にし桜 ほどなく咲かめ (桜郎女)
いまだ見ぬ 実を見が欲しと
山茱萸
の
黄金
の花に 秋恋ふわれは (
偐家待
)
チューリップの 花も仏の 好むとや 間 掻き分け 咲くホトケノザ
木花桜姫の返せる歌
野に咲ける 花を手折りて み仏に 蓮座つくりて 供へまつらむ
木花桜姫の追和せる歌
花園の 夕べの雲の 惑ひをり 帰らぬ人の 風の音聞こゆ
上は偐家持の次の歌に追和せるにてあり。
かなしみを とどむすべなみ みかんいろ したるゆふひに ねのみしなかゆ
アネモネは 咲けど北風 ヒヤシンス
星のハナニラ 空クロッカス (四面楚花)
智麻呂の 家にもありし ハナニラは
ダビデの星に 似たる花かも (花韮星麻呂)

またや
来
む
交野
が原の さくら見に
咲ける盛りも 散りぬるのちも (偐俊成)
(元歌)またや見む 交野
の 御野
の さくら狩
花の雪散る 春のあけぼの (藤原俊成)
みぢのぐの なゐを泣くらし 春さへも
吉備のはだれの 庭にぞ
落
れば
(注)はだれ=まだら雪
春や春 吉備にし泣くは よかれども 吾妻 から先 笑みし忘るな
木花桜姫の返せる歌
なゐよりは かたみの袖を 求めつつ
今日降る雪を あはれはかなみ
(注)なゐ=地震

不安満つ 世をば知りてか
黄水仙
四方見麻呂
)
木花桜姫の贈り来れる歌
若人に 負けじと駆ける 鶴見野の
胸のときめき 恋にはあらねど (息切れのフォスター)
偐家持の返せる歌
老いたるも 老いぼれはせぬ
言
立
てて
千歳
過ぎたる 走りや見せむ (ネタ切れの無謀家持)
(注)言立て=口に出して言うこと。揚言、誓言
横顔を 見せてアネモネ 流し眼の
もっとお寄りと 君の言ふまで (裕次郎)

桜花 咲きてひとみな あらたなる
旅に立つらむ 今日をよき日に
桃園に まぎれて
一木
咲く
梨花
の
しるくもわれは 恋ひつつあらむ (冠ただす麻呂)
追ひ払ふ 人もしなくば 野良たちも
なつき来たりて にゃあとや言はむ (野良にゃ~麻呂)
(注)掲載の写真は全て木の花桜さんのブログからの転載です。
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