桜も散り、大阪は心そはそはすることもない時期となりました。代って青葉の美しい晩春から初夏への景色へと移りつつあるようです。
さくら花 ちりぬる風の なごりには
水なき空に 浪ぞたちける (紀貫之 古今集89)
貫之は上のように詠いましたが、ヤカモチは、
さくら花 ちりぬるあとの なごりとて
野に咲く花の 遍路に立たむ (偐家持)
という訳で、懲りずに銀輪花遍路であります(笑)。
先ずは、ライラック。ブログ友のビッグジョンさんこと歩麻呂殿も先日この花をブログに掲載されていましたが、同氏の母上のお好きな花とのこと。


(ライラック)
ライラックは英語風の呼び名。フランス風にはリラ。リラと呼ぶとちょっと気障な感じになるが和歌や俳句にするなら促音を含むライラックよりもリラの方が馴染みますかな。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)。和名の方も和歌や俳句には使えそうもない文字数と語感ですな。
初恋は うすきむらさき リラの花
冷たき雨に 濡れてある道 (札幌麻呂)
(ハルジオン)
ハルジオンは「春紫苑」と書く。よく似た花にヒメジョオン(姫女苑)があるが、両者の区別などは、下の<参考>をクリックすると見分け方が解説されていますので、どうぞ(笑)。
我妹子も かくやありしか 春紫苑
蕾に見ゆる はにかみの色 (偐家持)
次はマツバウンラン(松葉海蘭)。
この花も河原や土手などに群生しているのを最近はよく見かけるが、群れ咲いているとなかなかに美しい。そこはかとなく美しいのでありますな。


(マツバウンラン)<参考> マツバウンラン
行く春の なごりとどめよ 吹く風の
まにまにぞ咲く 松葉海蘭 (偐家持)


(名前不詳)
上の花はよく見かけるような気もするのだが、名前は分らない。
<以下4月29日追記>
小万知さんのコメントから、この花はアメリカフウロと判明しました。
<参考> アメリカフウロ
<追記:2022.5.28.>
掲載写真10枚中9枚が横倒しの歪んだ画像になっていましたので修正しました。
(参考: 過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.)
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