暦の上では秋なれば、残暑と呼ばねばならないのであるが、この処は猛暑続きにて、秋はいづちにやある、であります。明日、明後日は雨の予報であるから、少しは気温も下がるのであるやらむ、でありますが、銀輪散歩もそんな次第で遠出は止めて近隣散歩でお茶を濁すなど、控え気味であります。
今日の銀輪散歩も恩智川沿いを北へ南へ走っただけで早々に帰宅でありました。何しろ熱風の中を走ることになるので、たちまちに汗、汗、汗、木陰に入っても朝の内はまだしも、日が高くなると、一向に涼しくはないのでありますな。
そんな訳でブログに記すべきことも何とてないのでありますが、余り日を開けては、熱中症でダウンしてでもいるのかとご心配をお掛けしてもいけませぬ故、花の写真でも掲載して、無事にしていることのご報告と致しましょう。
(百日草)
通りすがりの民家の土塀に沿って、結構背の高い大ぶりの立派な百日草が美しく咲き乱れていました。
百日を 継ぎてぞ咲かむ 百日草
浦の島子の 草としいへば (偐家持)

(同上)
百日草に混じってケイトウの花もありました。色違いのツーショットです。
夏なれば われも負けじと 韓藍の
花も百日 秋まで咲かむ (偐家持)
(鶏頭)
上の小生の歌で「韓藍」という言葉を使いましたが、これはケイトウのことです。万葉集では鶏頭は「韓藍」と呼ばれています。
わが
屋戸
に
韓藍
蒔
き
生
し 枯れぬれど
懲りずてまたも 蒔かむとぞ思ふ (山部赤人 巻3-384)
(我が家の庭に種蒔きして生えてきた「からあゐの花」はすっかり枯れて
しまったけれど、懲りずにまた蒔こうと思う。)
山部赤人さんも春はスミレ (巻8-1424) 、夏から秋はケイトウとお忙しいと言うかマメと言うか、大したものでありますな(笑)。勿論「すみれ」も「韓藍」も女性の比喩として使用されているのである。
(ヤマボウシ)
ヤマボウシが早くも小さな実を付けていました。あと1カ月もすれば赤く色づき、何やらお菓子のように見えるのだが、今はまだ青く小さく未熟な実である。
ヤマボウシは漢字表記では山法師とも山帽子とも書くようだが、今日は山帽子で歌を作ってみましょう(笑)。
夏休み 麦藁帽子 山帽子
実はまだ青し 秋待つらしも (偐家持)

(同上)
<注>ヤマボウシの赤い実の写真は下記の記事に掲載されています。
「 秋風とこの実ナンの実
」2009.10.3.
ヤマボウシの実は青く未熟でありましたが、ザクロの方は早くも色づいて熟れ始めていました。
熟れ行けど 未だ割れもせぬ 柘榴の実
夏は無口に やり過ぐすべし (偐家持)
(石榴)
(同上)
<追記・注>
「同上」(百日草)の写真が横倒しになった歪んだ画像になってしまっていたので、2020年10月29日これらを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.
銀輪花散歩・リュウゼツラン、キンエノコ… 2025.10.19 コメント(4)
銀輪花散歩・平城宮趾公園&佐保川畔 2025.03.27 コメント(4)
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