台風12号がモタモタしている間にと、雨の間をぬって月例の墓参に行って参りました。途中で雨がパラパラしましたが、台風のコースが西寄りになった所為か雨も風も大したことはなく、帰途は野の道を花散歩でありました。
我が家の先祖代々墓の隣に白いゼフィランサスが群れ咲いていました。ゼフィロス(西風)とアンサス(花)でゼフィランサスらしいが、台風の風に吹かれて咲いているとあれば、タイフーンとアンサスでタイフーナンサスと改名すべきでもあるか。

(ゼフィランサス)
ゼフィランサスの中でも白い花のこれはタマスダレとかレインリリーとかの別名のある花である。雨の後に一斉に咲くところからレインリリーという名になったらしいが、雨の中で咲いているのもこの花のイメージに合っている気がしますな。
(ゼフィランサス)
わが死せる 時にありても 玉簾
野辺の送りの
手火
と咲けかし (偐家持)
(オクラ)
オクラらは 今に咲くらむ 実
生
るらむ
それその母も
我
を刈るらむぞ (
池端憶良
)
先月の墓参の二番煎じです(笑)。 <参照 8 月12日記事
>
オクラの花と実を写真に撮って、「オクラらは 今は咲くらむ 実なるらむ それその母も 吾を刈るらむぞ」という歌を付けたら面白いかと、オクラの植えられている場所に回ってみたのですが、花が刈り取られてしまっていて、仕方なく「オクラらは 今は咲いてまへん あきまへん・・」という歌にしたのでありました。
今度はどうかと覗いてみると、花は蕾で今回も「今は咲くらむ」とは行かず、「今に咲くらむ」と相成りました。
(オクラの花の蕾)
オクラは今回も駄目でしたが、隣には冬瓜が大きくなり出しているのを発見したのは、収穫でありました。一瞬、石が置いてあるのかと思いましたが、かぶさっている葉で、冬瓜だと気付きました。
何ともユーモラスな野菜である。冬瓜は眺めているだけで心が和む形と大きさである。
(冬瓜)
冬瓜の 孤独なりけり 山頭火 (偐霹靂火)
冬瓜を見て居ると何故か種田山頭火のことが頭に浮かぶ。
冬瓜というからには「冬」の季語ですかね。してみれば、この時期に冬瓜を俳句に詠むことはできませぬが、こういう問題は俳句の世界ではどう考えているのでしょうかね。まあ、山頭火さんは季語を必要としない自由律俳句ですから、気にはなさらないのでしょうが・・。
(トウガン)
こちらは、冬瓜の野放図さとは対照的な小さくて可愛い花。ルコウソウである。縷紅草と書く。ヒルガオ科サツマイモ属とあるが、植物分類というものは、いつも「へえ~っ?」ということが多い。
ルコウソウ
>
(マルバルコウソウ)
(ヒカゲチョウ)
上はジャノメチョウの仲間のヒカゲチョウ。この名は蝶に詳しい友人の蝶麻呂氏から教えて戴いて覚えたものであるが、子供の頃クワガタムシやカブトムシを捕まえるためにクヌギ林の中に入るとスズメバチなんかと共に必ず目にしたもので、小生は長い間ジャノメチョウと覚えていました。植物分類と同じく昆虫分類も奥が深い。
小生は未だに蛾と蝶の境目が何であるのかよく理解できていない。
(イチジク)
イチジクも色づいて来ました。銀輪散歩で野崎観音方面に行った際によく立ち寄るパン屋さんがJR野崎駅近くにあるのだが、そこで焼かれているパンでイチジクやその他のフルーツを練り込んだ固めのパンがある。小生はこのパンが好きで、何回か買い求めたことがある。
野崎観音もこの処ご無沙汰しているので、その内にまた銀輪を走らせ、ついでに、このパンを買い求めることにしましょうかな。
(ハナズオウの実)
最後は枝豆。いや、ハナズオウの実です。ハナズオウも豆科植物にて、このように豆莢がたわわに垂れる。その様わろし、でありますが、こうして写真に撮ると枝豆に見えて来る。しかし、生り過ぎですな。これは墓参の道の辺ではなく、我が家の庭の片隅にあるハナズオウであります。こいつもノホウズに枝葉を繁らせるので、そろそろ刈らないといけない。
花蘇芳 咲かなく今は 実
生
るらむ
それその葉さへ 見る様
悪
し (偐周防)
<追記・注>
ゼフィランサスの写真(タテ長写真)が横倒しになった歪んだ画像になってしまっていたので、2020年10月29日これを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.
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