第86回智麻呂絵画展
本日は智麻呂絵画展であります。
もう2,3点作品が集まってからにしようかと、6作品入手後もそのままにして居りましたが、雨続きにて銀輪散歩もネタ不足という、けん家持の都合から、本日の開催となりました。
では、ごゆるりとご覧下さいませ。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
(ハイビスカス)
ちゅらうみの 風も笑みてか
吾子
の
声
ハイビスカスの 花にし聞こゆ (偐家持)
このハイビスカスの絵はお孫さんのナナちゃんが家族旅行の沖縄から送ってくれた絵葉書の中の一枚を絵にされたものです。第85回展の「ツノダシ」、第84回展の「沖縄・久米島の海岸」の絵と同様であります。
智麻呂さんには、ハイビスカスを描きながら、楽しそうなナナちゃんの笑い声が聞こえていたのではないでしょうか。
絵ハガキの写真の一部分を絵にされたようなので、それに近くなるよう写真の方もトリミングしてみました(下掲)。
(絵ハガキの一部)
(ガマ)
おほなもち
白兎
も
八十
の 神々も
風の彼方と 蒲の穂咲きぬ (偐家持)
因幡の白兎のお話に出て来る蒲の穂であるが、その後、皮を剥がれる兎もなく、海辺を行く神々の姿もなくあれば、蒲の穂は子供たちにとってはフランクフルトソーセージに見えることはあっても、白兎を連想する草ではなくなったようでありますな(笑)。
<追記 2011.9.6.
>
上の蒲も下の蓮も錦織公園の池に生えているもので、小万知さんが撮
影された写真が絵の元ネタでありました。
(ムクゲ)
朝風の 笑みと咲けるは わが庭の
白きむくげの 花にしあれり (偐家持)
ムクゲは、桔梗と並んで万葉の「朝顔」とされる花であるが、朝鮮語ではムグンファ(無窮花)、大韓民国の国花とされる花でもある。
大和撫子は、我が日本の女性たちを表象する言葉であり、今や「なでしこジャパン」は、国民的人気を博しているのであるが、先日の女子サッカー、アジア予選の日韓戦は、こちらが「なでしこジャパン」なら、あちらは「ムグンファ・コリア」だな、などと思いながらTV観戦して居りました(笑)。
期待通りに撫子がムクゲに勝ちましたね。
本日はオーストラリア戦。
「ワトル・オーストラリア」に勝ってくれることを願っています。
(注)ワトル=アカシアの仲間でオーストラリアの国花とされている花
(鮭)
この鮭の絵は智麻呂さんが通って居られるデイサービスで描かれた絵です。
新潟県村上市に 三面川 という川がある。鮭が遡上して来る川で昔から鮭漁が盛んである。以前この地を銀輪散歩した時に知ったのであるが、この地方では鮭のことを「イヨボヤ」と言うそうな。「イヨ」とは魚のことである。魚(ウオ)を古くは「イオ」と言ったが、それが訛って「イヨ」になったと考えられている。「ボヤ」も魚のことでこの地方の方言らしい。従って「イヨボヤ」とは「魚の中の魚」ということである。
鮭は万葉集には登場しないが、平城京出土木簡などから鮭が献上されていたことが確認されており、万葉人も鮭を食していたようである。
因みに、万葉集に登場する魚は、鮎、鮒、鰻、鰹、鯛、鱸、氷魚 (コノシロのこと) 、鮪などである。
(葡萄)
ひとふさの 葡萄のありて 艶やかに
秋は立つらし 夕暮れの部屋 (偐家持)
(蓮)
この蓮は例によって小万知写真集の中の蓮の写真を絵にされたのでしょう。
暑い夏の日の絵の題材不足を補って、小万知さんの写真は智麻呂邸に於いては大活躍なのであります(笑)。
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