銀輪花遍路。
本日は、大和川の「彼岸」まで、彼岸花を求めての花散歩といたしました。
午後1時ちょと前にMTBで出発。往路は山沿いの道を南へと走り、大和川へ。大和川を渡って、石川べりの道に入り、玉手山丘陵のアップダウンを走っているうちに方向感覚が狂ってしまって、2回同じ道を走ったりもしながら、時に行き止まりの道に入り込んだり、と出鱈目・行き当たりばったりの銀輪散歩でありましたが、彼岸花の写真はしっかりと撮れました。
(お城みたいな民家。広大な敷地である。)
山側の道を行くと必ずこの大きな家に出くわす。随分以前から工事が続けられているが、今日も未だ南側の塀の工事が行われていました。
この屋敷の西側の田圃の畔に彼岸花が咲いていました。
(彼岸花) <参考> 彼岸花・Wikipedia
石川べりの道から東に向かい、玉手山丘陵のあちこちを走っているうちに何やら方向が混乱して来る。迷い込んだ道の傍らにコスモスが咲いていました。今日の主役は彼岸花なれど、秋にコスモスの花は欠かせぬものにてあれば、これも写真に。
(コスモス) <参考> コスモス・Wikipedia
秋されば 野辺に咲けかし おのがじし
濃きも薄きも コスモスの花 (偐家持)
(同上)
ぐるぐる廻って、結局、近鉄国分駅前に出て、再び大和川と石川が合流する、柏原市役所前に戻って来ました。大和川の土手には薄紫色の花穂をつけた草が群れ咲き、風にそよいでいました。
(大和川と石川の合流点。手前が大和川、中央奥が石川)
石川と 大和の川の あひし地を
咲きて見るらし むらさきの花 (偐智天皇)
帰途は恩智川沿いの道を走ることとする。こちらはアップダウンがなく山側の道より格段に走りよい。
道の辺にはアベリアが今を盛りと咲き匂っていました。

(アベリアの花咲く道)
<参考> アベリア・Wikipedia
降り置ける 雪と見るまで アベリアの
花咲きこぼる 恩智の川辺 (偐家持)
(萩) <参考> ハギ・Wikipedia
コスモスも紹介したからには、万葉の昔から秋の花の代表たる萩、この花を無視する訳にはまいりませぬ。
出ぬ月を 恨み待ち侘び 萩の花
この夕風に 散らまくの惜し (偐家持)
萩の花 散らずあり待て 夕月の
さやけき見つつ たぐひてあらな (偐家持)
(同上)
とは言え、本日は彼岸花が主役の花遍路銀輪散歩と思いなして出掛けて参りましたのでありますから、以下は彼岸花オン・ステージであります。

彼岸花と言えば、万葉集のこの歌ですな。
1首のみある彼岸花の万葉歌。
まあ、「いちし」が彼岸花とされていますが、異説も多くあり、100%彼岸花とは言い切れません。しかし、ここでは彼岸花ということにして置くのが四方八方円満に収まると言うものであります(笑)。
路
のべの いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ わが恋妻は
(柿本人麻呂歌集 巻11-2480)



いつもの通り、花園ラグビー場・花園中央公園を経て帰宅すれば、午後5時前。ざっと4時間の銀輪散歩でありました。
<お知らせ>
松風偐万葉集第4集の河内温泉大学図書館への収蔵が完了いたしました。ご興味のある方は コチラ
からご覧下さいませ。
<追記・注>
縦長写真(「アベリアの花咲く道」)が横倒しになった歪んだ画像になってしまっていたので、2020年10月29日これを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.
銀輪花散歩・リュウゼツラン、キンエノコ… 2025.10.19 コメント(4)
銀輪花散歩・平城宮趾公園&佐保川畔 2025.03.27 コメント(4)
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