本日は先月19日に続く2回目の万葉ウォークでありました。今回は大阪市内の万葉ウォークで、コースは以下の通り。
JR天王寺駅集合10:30出発→松虫塚→安倍晴明神社→
阿倍王子神社→
晴明ヶ丘公園(経塚)→北畠公園(北畠顕家墓)→
播磨塚・小町塚→
万代池(
昼食)→粉浜駅前犬養万葉歌碑→住吉公園・芭蕉句碑→住吉大
社→
浅沢神社→霰松原史蹟・万葉歌碑(15:15解散)<行程約8km>
参加者は30余名。前回に続き、案内役として参加。小生の拙い説明の下ではありましたが、お天気にも恵まれ、皆さん笑顔で元気よく歩かれ、楽しいウォークを共に楽しむことができました。
行程に挙げられているそれぞれの場所は、先月23日の下見と、以前に個人的に行った銀輪散歩の記事で紹介していますので、写真の掲載や説明は省略します。当該記事をご参照下さい。
<参考>「 万葉ウォーク下見・すみのえの霰松原
」
2011.10.23.
「 大阪市南部銀輪散歩(2)
」 2011.7.16.
「 同 (3)
」 2011.7.17.
「 同 (4)
」 2011.7.18.
「 銀輪散歩・住吉公園まで
」 2011.10.17.
小生は8kmのウォークだけでは物足らぬことになろうかと、小型軽量の折りたたみ自転車「トレンクル」で出掛けることとしました。解散した後、自宅までサイクリングしようという魂胆であります(笑)。
自宅を8時10分に出発。集合場所のJR天王寺駅には9時14分に到着。少し早く着き過ぎたので、駅近くの喫茶店で珈琲タイム。10時過ぎに駅構内の集合場所に行くと、この企画の主催者であるNPO法人の事務局の東◎氏と◎圓氏がもう来られていました。間もなく西◎氏も来られ、参加者の皆さんも集って来られました。お顔に見覚えがある方が多いのは、先月のウォークにご参加戴いた方が今回もご参加戴いているからでしょう。
下見の時と同様に天王寺駅から解散地点までは自転車を押したり、担いだりしながらのウォークでありました。
(松虫塚を見学する参加者の皆さん。)
帝塚山3丁目の万代池公園で各自持参のお弁当で昼食。池の中之島で、望遠レンズを装着し、三脚で固定のカメラを構えて、熱心にファインダーを覗いて居られる方が居られたので、お邪魔にはならないだろうと思われるタイミングを測って、声をお掛けすると、鷹が池の中の小島の木の上にとまっているのだという。ファインダーを覗かせて戴くと、くっきりと鷹の雄姿が見えました。近くに居た他の参加者の皆さんも何人かは、ファインダーを覗かせて戴いていました。
今回とり上げた万葉歌の主なものは次の通りです。み熊野の 浦の 浜木綿
百重
なす 心は 思
へど 直
にあはぬかも
(柿本人麻呂 巻4-496)
(熊野の浦のハマユウが幾重にも重なっているように心には思っているが、直には逢えないことだ。)
島隠れ わがこぎ来れば ともしかも 大和へ 上
る 眞
熊野
の船
(山部赤人 巻6-944)
(島隠れに漕いでくると、うらやましいことだ。大和へ上ってゆく熊野の船は)
御食
つ国 志摩の 海人
ならし 眞熊野の
小船
に乗りて 沖
辺
こぐ見ゆ (大伴家持 巻6-1033)
(天皇のお食事の材料を奉る国である志摩の海人であるらしい。熊野の小船に乗っ
て沖の辺りを漕いでいるのが見える。)
家にあらば 妹が手まかむ 草まくら 旅に
臥
せる この
旅人
あはれ
(聖徳太子 巻3-415)
(家に居たなら妻の手を枕に寝ていたであろうに、旅に倒れて横たわっている旅人の何と哀れなことか。)
住吉
の
粉浜
の
四時美
開
けも見ず
隠
りてのみや 恋ひわたりなむ
(巻6-997)
(住吉の粉浜の蜆のように、殻を閉じて開けようともせず、ずっと心に秘めて恋い続けるのでしょうか。)
住吉
の 浅沢小野の かきつばた
衣
にすりつけ 着む日知らずも (
巻7-1361)
(住吉の浅沢小野に咲く杜若、その美しい色を衣に摺り付け染めて着ることのできる日はいつのことやら)
霰
打つ
安良礼
松原 すみのえの
弟日娘
と 見れど飽かぬかも
(長皇子 巻1-65)
(霰が打つあられ松原は、住吉の弟日娘と一緒に眺めると、見飽きないものだ。)
草枕 旅行く君と 知らませば 岸の埴生に にほはさましを
( 清江娘子
巻1-69)
(草を枕に旅するお方と知っていましたら、岸の黄土で衣を染めて差し上げましたのに。)
霰松原公園で、上の「住吉の粉浜のしじみ・・」の歌をみんなで犬養節で朗唱して、解散といたしました。参加者の半数以上の方は路面電車(チンチン電車)に乗りたいと、安立駅に向かわれました。
小生は南海本線住之江駅に向かわれる方々を駅までご案内、皆さんをお見送りしてから、トレンクルで家路に。帰宅は午後5時10分。
参加者の皆さん、ODI事務局の皆さん、共に楽しい時間を過ごさせて戴きました。有難うございました。またご一緒に歩く機会がありますように。
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