第92回智麻呂絵画展
智麻呂絵画ファンの皆さま、明けましておめでとうございます。
今年最初の智麻呂絵画展の開催であります。
本年も智麻呂絵画展、
絵師・智麻呂、館長・偐家持ともどもに頑張って参りますので、
よろしくお引き回しのほどお願い申し上げます。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
(龍)
始春
の 雲たつ年の 山の
端
の 空ゆ明け行く 若草の里
(偐家持)
これは、偐山頭火さんが年末に智麻呂邸をご訪問された際に花園ラグビー場近くの和菓子舗で買い求めお持ち下さった手土産のお菓子の箱の蓋の絵を写生されたものであります。正月早々の智麻呂展の劈頭を飾るに相応しい絵かと思い、最初に持って来ました。
年賀状の挿絵に「辰」を描いて欲しいと何度か恒郎女さんがお願いされたのですが、智麻呂さんは気が向かないらしく馬耳東風でありました。ところが、この日、山頭火さんが「箱の龍の絵を」と所望されると、その場でサラサラと忽ちに描いてしまわれたそうな。恒郎女さん「??」でありました(笑)。
下の「鯛」の絵は昨年の12月上旬には出来上がっていて、恒郎女さんはこれを年賀状の挿絵に使うおつもりのようなことを仰っていたので、ヤカモチ館長も、龍の絵は諦めて、この「鯛」で新年の絵画展を始めるか、と考えていました。
しかし、龍が登場したので、一番手は龍に。鯛は2番手に格下げとなってしまったのであります。そして、智麻呂・恒郎女ご夫妻の年賀状の挿絵も結局はその下の「水仙」に変更されてしまいました。
(鯛)
めでたきは 鯛にしあれり 万葉に 浦島の兒も 釣るとやいへる
(偐家持)
(注)万葉集巻9-1740の高橋虫麻呂の長歌「・・水江の 浦島の兒がかつを釣り
鯛釣りほこり 七日まで 家にも来ずて・・」と、鰹と共に鯛が登場してい
ます。
一時は年賀状と智麻呂展劈頭とを飾る「鯛役」いえ「大役」をと期待(鯛)され、張り切っていた「鯛」でありましたが、今は「穴があったら入りタイ」なんぞと言うのを、ヤカモチ館長が宥めすかすなど、大(タイ)層、努力し、ここに引き出して参りました。
(水仙)
智麻呂邸の前の水仙が漸く花を咲かせました。昨年は花を付けることなく季節が過ぎてしまい、智麻呂さんをガッカリさせたのでありますが、今年はどうやら、そのお詫びも兼ねてか、次々と暮れから早くも花を咲かせています。
そんなことで、鯛を押しのけて年賀状の主役抜擢となったのでもありましょうか。
(芋)
やかもちは 餅にて祝へ われはもや
芋
の正月
芋
にて祝はむ
(偐
家芋
)
餅正月は家持、芋正月は家芋ですかな。
(蜜柑1)
上は槇麻呂殿のお土産の「熊野」の蜜柑ですかな。
下の蜜柑は、ヤカモチの知人のN氏が香川県で蜜柑栽培をやっているので、そこから智麻呂さんに送って戴いたという、「讃岐」の蜜柑です。
一個皮を剥きかけのものがありますが、これは絵の構成上のものにて、恒郎女さんが写生の途中で食べようとなさった訳ではありませぬ。ゆめゆめ誤解のありませぬように(笑)。
(蜜柑2)
おめでたきお正月ということで、山茶花も紅白でご登場いただきました。
(山茶花・赤)
(山茶花・白)
最後は三笠饅頭です。
これはお正月とは無関係。昨年の秋に智麻呂邸を訪問の際に、手土産にヤカモチが持参のものの一つです。
中に「栗」が入っていることを示すため二つに切って描くといい、と冗談半分で言ったヤカモチの言葉そのままに、絵になって居りました。
(栗三笠)
では、皆さま、どうぞよき一年をお過ごし下さいませ。皆さまによきことが重なりますように。
ご来場どうも有難うございました。
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