本日は月例の墓参。
墓参の後は山添いの道を散策して、枚岡梅林・枚岡神社・枚岡公園と桜の花を求めての桜散歩、花逍遥でありました。
帰途は久し振りの散髪。伸び過ぎた髪を切ってサッパリとした頭になりました。もっとも中味の方は以前からサッパリですが(笑)。
<写真はクリックすると拡大サイズの写真になります。>
桜のピンクと柳の緑が美しいコントラストを演出してなかなかいい。
万葉集に桜と柳両方を詠んだ歌はないかと探したが見当たらない。梅との共演では次の歌がある。
青柳
梅との花を 折りかざし 飲みての後は 散りぬともよし
(笠沙弥 万葉集巻5-821)
仕方がないから、桜と柳の共演は偐家持のセルフサービスです。
青柳
の 糸が
戯
る 桜花 散らぬ
間
にこそ 見せむ妹がも
(偐家持 偐万葉集)
セルフサービスで「偐(にせ)」の悲しさ、所収の歌集がない。そこで「偐万葉集」ということになりました(笑)。
ついでに、「柳」の万葉歌も掲載して置きます。こちらは、ご本家の家持さんの歌であります。
春の日に 張れる柳を 取り持ちて 見れば都の
大路
思ほゆ
(大伴家持 万葉集巻19-4142)
ところで、ヤナギは楊と柳があるが、枝垂れている糸柳が「柳」で、「楊」はネコヤナギのことになりますな。楊は猫、柳は蛙。この意味は分る人だけが分れば宜しい。
万葉では「花」と言えば「萩」と「梅」で、桜の歌はこの二つの花の歌数には遠く及ばない。古今集の時代になってからですかな、桜は。もっとも、古今集の桜の歌数を数えたことはないので、何ともいい加減な話ではある。
絶等寸
の 山の
峯
の
上
の 桜花 咲かむ春べは 君し
思
はむ
(
播磨娘子
万葉集巻9-1776)
(注)絶等寸の山=姫路城のある姫山説と南部の手柄山説とがある。
<関連記事>2007.8.17.「 カンナ燃ゆ
」
見渡せば 春日の野辺に 霞立ち 咲きにほへるは 桜花かも
(万葉集巻10-1872)
今や桜を代表するソメイヨシノであるが、これは江戸時代にオオシマザクラとエドヒガンの交配によって人工的に作られた「桜」であるから、万葉の頃や西行の頃の「桜」ではない。彼らが眺めた「桜」はヤマザクラであるから、まあ、吉野山の桜が、その景色に近いのでしょうな。
以下の山桜は、本日のものではなく、5日の銀輪散歩の折、深北緑地で撮影したものであります。5日の記事には、字数制限の関係で掲載できませんでしたので、此処に掲載して置きます。
先程、偐山頭火氏よりメールが入り、昨日の記事で言及、ご紹介申し上げました「若草歌壇2012年春花園篇」が河内温泉大学図書館に収録され、一般公開に供されたとのことでありますので、お知らせして置きます。
河内温泉大学図書館にご入場の方は コチラ
からどうぞ。入場・閲覧共に無料です(笑)
自宅療養記・花園中央公園、ライフ新石切店 2025.11.07 コメント(2)
自宅療養記・ホルター心電図と枚岡神社な… 2025.11.04 コメント(2)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
New!
MoMo太郎009さん
New!
ビッグジョン7777さん
New!
七詩さん
New!
☆もも☆どんぶらこ☆さん
New!
龍の森さん