さて、先日から続いている花逍遥の続編であります。今回の花逍遥はこれにて完結といたします。
この時期はやはり卯の花でありますな。ホトトギスの声は聞かねど、卯の花は其処此処に咲いているのであります。
ウツギにも「タニウツギ」だとか「ハコネウツギ」だとか「ヒメウツギ」だとか色々品種があるようですが、小生にはそのような区別は出来ませんな。
この時期に咲いて、それらしいから「卯の花」であろうという程度のことで、ウツギと申し上げているに過ぎませぬ。
「卯の花の 匂ふ垣根に ほととぎす はやも来鳴きて しのび音もらす 夏は来ぬ」の作詞者は佐々木信綱博士であるが、以前にこの歌を「くまんパパ」さんがブログでご紹介されていたのに悪乗りして「冬は来ぬ」と替え歌にしたことなんかも、この花を見ると思い出したりもするのである。
<参考> 偐万葉くまんパパ篇
2010.6.19.
卯の花も いまだ咲かねば
霍公鳥
佐保の山辺に 来鳴き
響
もす
(大伴家持 万葉集巻8-1477)
卯の花の 過ぎば惜しみか
霍公鳥
雨間
も置かず
此間
ゆ鳴き渡る
(大伴家持 万葉集巻8-1491)
ピンクの花も華やいで可愛いが、この白く透き通ったような色の美しさは格別。しばし見惚れていました。ホトトギスな散らしそ、であります。
木立の下陰、シャガが静かに群れ咲いている。これも亦、見惚れる光景でありました。
しかし、美しき花たちに惚然としていた目に忽然と立ち現われて映ったものは、何とも不気味な姿形の植物。ネットで調べると「マムシグサ」という名であるらしい。
茎の下部を覆っている皮の模様も蛇の縞模様に似ている。蛇嫌いの女性には好まれそうもない植物であるが、なかなかにインパクトがあり、違った意味でヤカモチは暫し見惚れているのでもありました。
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