本日は家でお留守番。NHK杯囲碁を観たり、ブログの整理をしたり、本を読んだり、居眠りしたり、と家でゴロゴロの一日でありました。ということで、何と言って書くこともないのであるが、昨日の墓参の折の写真があるので、これをアップすることと致します。毎月の墓参であるが、昨日は初めて夕方の墓参となってしまった。墓参は朝の内にするものと相場が決まっているようだが、夕方も悪くはないと思う。
それはさて置き、墓参の道の辺に咲いていた「野良花」であります。

ドクダミの花はこの時期、庭の片隅、道端、土手など、至る処で見掛ける花にて、珍しくも何ともないのであるが、黄昏が迫る頃には、その白さが冴えて目を引く花となる。そして、湿った夕風が吹いているのでありました。
(同上)
とりわけ群生している様は、何やら模様のようにて、デザインとしても美しい。ただ、近づいて写真に撮ろうとすると、匂いの方がチョットでありますな。
この匂いとドクダミという音としても意味の上でもチョットと難ありということで、この花は「ドクダミ茶」にはなり得ても、「歌」に詠われる花とはなり得なかったということであるのでしょう。しかし、このような花をも歌にするのでなければ、偐万葉とは言えない、とて1首。
たそがれの やまのへのみち ほあかりを
ともしゆくなる どくだみのはな (偐家持)
(同上)
そしてマツヨイグサ。太宰治が「富嶽百景」で「富士には月見草がよく似合う」と書いたのはオオマツヨイグサであるが、これは背丈が低いからコマツヨイグサのようですな。
「生駒山にはコマツヨイグサがよく似合う。」 (大体治)
「いや、恩智川にこそよく似合う。」 (ダサい治)
「余り、茶化してはいかん。」 (ドクダミ茶)
まだ、月も出でぬとあれば、「待てど暮らせど出ぬ月は」とて、ただ、いたづらに夕日を眺めているのでありました。
(マツヨイグサ)
(同上)
こちらはヒルザキツキミソウ。最近はこの花もよく見掛けるようになりましたが、いつしかこの花にも「野良花」となるものが出て来たようにて、川べりにへばりついて誰のものとてなく咲いているのでありました。こちらは月には興味なしの風情。無邪気に明るく、その花姿は燦々と降り注ぐ日の光こそが似合いのようです。
(ヒルザキツキミソウ)
墓参が終わる頃、夕日は静かに雲の間に沈もうとしているのでありました。
遠雷の 音する道の 日は暮れて
宵待草の ひとつ咲くあり (偐家持)
(大阪平野夕景)
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