( 承前 )
奈呉ノ浦大橋を渡って、海べりを1km程行った辺りで右に入ると、放生津八幡宮である。
この神社に立ち寄ったのは、下の歌碑を撮影するため。
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この「あゆの風」の歌(4017)、 前頁の奈呉ノ浦大橋欄干にあった 「みなと風」の歌(4018)、「越の海の」の歌(4020)、そして下記の歌の4首は、万葉集左注に正月29日に作ったとあるので、偐家持としてはこれらをバースデイ・ソングと親しみを感じてもいる歌なのであります。
天ざかる
鄙
とも
著
く ここだくも 繁き恋かも
和
ぐる日もなく
(大伴家持 万葉集巻17-4019)
「奥の細道」に出て来る句でありますな。
早稲の香や 分け入右は 有磯海
同じ「早稲の香」の句碑が、八幡宮から奈古中学校の方へ200mほど行った処にある荒尾神社の境内にもありました。
芭蕉さん、曽良さんは右に海を見て西へ、偐家持は左に海を見て東へ。「越ノ潟」を目指します。
潮の香や 漕ぎ行く先は 越ノ潟
翁と曽良との 去り行く見つつ (幻家持)
万葉線の終着駅、越ノ潟。ホームには万葉歌が掲出されています。
ここから渡船が出ているが、間もなく完成・開通する新湊大橋によって、この渡船も今秋には廃されるとのこと。よき風情がまたひとつ無くなります。
渡船には乗らず引き返すことに。ついでにと帆船・海王丸の姿も撮って置くこととしたが、海王丸パークには寄らず、次の万葉歌碑をと内川沿いを西へと走る。
越ノ潟から2km余、内川のかぐら橋手前、南側にある大楽寺の鐘楼脇にも万葉歌碑があるので、見て行くことに。ここの歌碑も既出の「みなと風」の歌です。
みなと風 寒く吹くらし
奈呉
の江に 妻よび
交
し
鶴
さはに鳴く
(大伴家持 万葉集巻17-4018)
そろそろ字数制限に引っ掛かりそう。本日はここまで。
つづきはまた明日です。( つづく
)
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