( 承前 )
当ブログに義仲寺のことを書いた記事があったかと調べたら、ありましたが、意外にも1件だけ。最近は長らく来ていなかったようです。
義仲寺を訪ねる
2008.2.27.
義仲寺境内の翁堂は、芭蕉の座像が正面祭壇に祀られてあり、左右に丈艸と去来の木像があり、左右壁面には36俳人の画像が掲げられている。天井の画は伊藤若冲の筆によるという。
京都相国寺では、藤原定家さんの墓の隣にその墓があり、義仲寺の翁堂では、芭蕉さんの座像を荘厳するように天井画を描いて居られる、伊藤若冲さん。当ブログで若冲を取り上げたことはありませんが、このお方、時々ひょいと顔をお見せになられますな。
若冲筆という天井画の原画は傷みが激しいので取り外し保存、現在、天井に掛かっているのは、精密印刷による写真復元したものだそうです。
肝心の芭蕉翁坐像ですが、これまた写真がピンボケで掲載を断念いたしました。近江の人も「またかいな」であります。
木曽義仲は、治承4年(1180年)信濃で平氏討伐の挙兵をする。4年前に千曲川を銀輪散歩した時に、義仲が挙兵したという白鳥河原の前に立ったことがある
(参照「 千曲川銀輪散歩・信濃国分寺・海野宿
」 2008.7.25.
) 。
北陸路に平氏の大軍を打ち破り、寿永2年(1183年)7月に京都に入るが、翌年には源頼朝の命を受けて京に上って来た源範頼、義経の軍に敗れ、この義仲寺のある辺りで討ち死にする。後年、義仲の愛妾、巴御前が尼僧となって、この地にやって来て、義仲の墓の前に草庵を結び日々供養したのが、義仲寺の始まりであることは既に述べた。
その折に、里人の問いに答えて「われは名も無き女性 (にょしょう)
」と巴御前が言った言葉から、この庵を「無名庵」と呼んだそうだ。巴寺、木曽塚、木曽寺、義仲寺などとも呼ばれていたらしい。
芭蕉は何度もこの寺を訪ね、滞在しているが、元禄7年(1694年)芭蕉の最後の旅に於いても無名庵に立ち寄り滞在している。
現在の無名庵は、句会などに利用するため一般の人にも開放しているようです。
境内の一番奥に保田與重郎の墓があります。近江神宮の境内やならまちの徳融寺境内などに同氏の歌碑があり、ご紹介したことがありましたが、その折に、確か義仲寺にお墓があった筈、と思ったものの、確信が持てないでいました。今回、記憶に間違いはなかったようで、確かに此処にありましたので、紹介して置きます。保田與重郎氏は奈良県桜井市のご出身、何故此処に墓があるのかは存じ上げませぬ。芭蕉と同じように、「骸 (から)
は木曽塚に送るべし」とでも遺言されたのでありましょうか。
<参考> ならまち散策余聞
2012.6.19.
百穴古墳群から近江神宮・弘文天皇陵へ
2012.1.27.
山の際にいさよふ雲は・・
2011.12.27.
寺を出ようとしたら、寺の方が「林家三平さんが来られている。」と仰る。門から外を覗くと門前の道、東海道に立って「ここが東海道でありまして・・」とTVのロケ収録の最中でありました。肖像権の問題もありそうなので、写真は小さく掲載して置きます。
(林家三平さんTVロケ中)
様子を伺い、邪魔にならないタイミングで外へ、入れ替わりでロケの一行は義仲寺へと入って行かれました(下写真)。
そろそろいい時間になったので、健人会の会場である、三井寺駅近くの料亭「ま喜の」へと向かう。
今然寺の前まで来ると、丁度、例の新しい建物から草麻呂氏が出て来られて、「こちらです。」と案内して下さり、会場を探す必要もありませんでした。
部屋に入ると、紘麻呂氏が一番乗りで来て居られて、小生は3番目の到着。皆が来る前にと、汗で濡れたシャツを着替えて身づくろい。かくて、「行く夏を近江の人と惜しむ」宴会は始まりました。
午後3時半頃に中締め散会。JR大津駅まで歩いて帰るという近◎氏と一緒に、あれこれを語らいながら、そしてトレンクル(自転車)を曳きながら、小生も歩いて行くこととしました。
京都駅で近◎氏と別れて近鉄線で家路に。これで「行く夏も近江の人と惜しむべき」は結了であります。3日間も共に惜しんで下さった奇特な方々には心から感謝申し上げます(笑)。
<注>サブタイトルの「木曽殿と背中合せの暑さかな」は、ご存じ
「木曽殿と背中合せの寒さかな(又玄)」のパロディです。
<関連記事> 行く夏も近江の人と惜しむべき
行く夏も近江の人と惜しむべき(続)
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