今夜はクリスマス・イヴ。
どうぞ皆さま、よいクリスマスをお迎え下さいませ。
教会から離れて久しくなり、クリスマス礼拝にもご無沙汰しているが、手許の聖書を開いてみると、新訳聖書の「ルカによる福音書」の第2勝の1~21節にしるしを付けて「'68Weinacht」という小生の筆跡の落書きがしてあるのに気が付きました。
多分1968年のクリスマス礼拝でこの部分を読んだのであろう。当時は我が師の智麻呂氏は牧師をされていて、この聖書の部分を取り上げてクリスマス礼拝の説教をされたのではないかと思われます。大昔のことゆえ、勿論、説教の内容などは記憶の彼方にであるが、このようにして古い記憶の断片が甦って来るというのも悪いものではない。
その頃、天下の人を戸籍に 著
かすべき 詔令
カイザル・アウグ
ストより出づ。この戸籍登録は、クレニオ、シリヤの總督たりし
時に行はれし 初
のものなり。さて人みな戸籍に著かんとて、
各自
その 故郷
に歸る。ヨセフもダビデの 家系
また 血統
なれば、
既に 孕
める 許嫁
の妻マリヤとともに、戸籍に著かんとて、ガリ
ラヤの町ナザレを出でてユダヤに 上
り、ダビデの町ベツレヘム
といふ 處
に 到
りぬ。此處に居るほどに、マリヤ月満ちて、 初子
を生み之を布に包みて 馬槽
に 臥
させたり。 旅舎
にをる處なかり
し故なり。
この地に野宿して夜、群を守りをる 牧者
ありしが、主の使その
傍
らに立ち、主の栄光その 周囲
を照らしたれば、 甚
く 懼
る。
御使
かれらに言ふ「懼るな。視よ、この民、一般に及ぶべき、
大
なる 歓喜
の 音信
を我なんぢらに告ぐ、今日ダビデの町にて
汝らの為に 救主
うまれ給へり。これ主キリストなり。なんぢら
布にて包まれ、 馬槽
に臥しをる 嬰兒
を見ん、是その 徴
なり」
忽
ちあまたの天の軍勢、 御使
に加はり、神を賛美して言ふ、
「いと高き處には栄光、神にあれ。地には平和、主の悦び給ふ
人にあれ」 御使等
さりて天に往きしとき、 牧者
たがひに語る「い
ざ、ベツレヘムにいたり、主の示し給ひし 起
れる事を見ん」 乃
ち
急ぎ往きて、マリヤとヨセフと、 馬槽
に臥したる 嬰兒
とに尋ねあ
ふ。既に見て、この子につき 御使
の語りしことを告げたれば、聞
く者はみな 牧者
の語りしことを怪しみたり。 而
してマリヤは 凡
て
此等
のことを心に留めて思ひ 囘
せり、 牧者
は 御使
の語りしごと
く 凡
ての事を 見聞
せしによりて神を崇め、かつ賛美しつつ歸れ
り。
八日みちて 幼兒
に割禮を 施
すべき日となりたれば、 未
だ胎内
に宿らぬ先に 御使
の名づけし如く、その名をイエスと名づけた
り。 (新約聖書・ルカ傳第2章第1~21節)
イエス・キリストの誕生は左のごとし。その母マリヤ、ヨセフと
許嫁
したるのみにて、未だ 偕
にならざりしに、聖霊によりて
孕
り、その 孕
りたること 顕
れたり。夫ヨセフは正しき人にして
之
を 公然
にするを好まず、 私
に離縁せんと思ふ。 斯
て、これら
の事を思ひ 囘
らしをるとき、視よ、主の 使
、夢に現れて言ふ
「ダビデの子ヨセフよ、妻マリヤを 納
るる事を恐るな。その 胎
に
宿る者は聖霊によるなり。かれ子を生まん、 汝
その名をイエス
と名づくべし。 己
が民をその罪より 救
ひ給ふ故なり」すべて此の
事の起りしは、預言者によりて主の云ひ給ひし 言
の成就せん
為なり。 曰
く「視よ、 處女
みごもりて子を生まん。その名はイン
マヌエルと 稱
へられん」 之
を 釋
けば、神われらと 偕
に 在
すとい
ふ 意
なり。ヨセフ 寐
より起き、主の使の命ぜし如くして妻を 納
れ
たり。されど子の生るるまでは、相知る事なかりき。 斯
てその子
をイエスと名づけたり。(新約聖書・マタイ傳第1章第18~25節)
(c.s.ルイス「悪魔の手紙」)
この年であったか、教会のクリスマス・パーティで、C.S.ルイスの「悪魔の手紙(the screwtape letters)」という小説から着想を得て、悪魔の裁判所に於いて牧師を裁判にかけるという寸劇をやったことがありましたが、お年寄りの信者さん達の中には「不謹慎、悪ふざけ」と眉を顰めた方もかなり居られたらしい。
この小説はキリスト教徒でなくてもなかなかに示唆に富んだ内容で面白く読めるのではないかと思います(この本は行方不明にはなって居らず、書棚の片隅に今もありました)。悪魔のスクリューテープが新米悪魔で甥のワームウッドに宛てて書いた書簡で構成されている小説で、神の立場からの善悪、価値基準とは裏返しの悪魔の立場からの善悪、価値基準で論が展開されていて、思わずニヤリとしてしまう場面が多々あったかと。しかし、これも大昔に読んだ本にて、詳しい内容は殆ど記憶の外であります(笑)。
<追記>
Xmasらしい雰囲気に欠けるページ仕立てとなっていましたので、その後に、小万知さん、景郎女さんがお届け下さった若草メールに添付されていました写真を掲載させて戴きます。
(小万知さんから)

(イルミネーションとキャンドル)
(景郎女さんから)
(野の花文庫の子供たちと作ったクリスマス折り紙作品)
(押し絵のサンタさん 和郎女さんの作品とのこと)
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