偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2012.12.24
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  今夜はクリスマス・イヴ。
  どうぞ皆さま、よいクリスマスをお迎え下さいませ。
  教会から離れて久しくなり、クリスマス礼拝にもご無沙汰しているが、手許の聖書を開いてみると、新訳聖書の「ルカによる福音書」の第2勝の1~21節にしるしを付けて「'68Weinacht」という小生の筆跡の落書きがしてあるのに気が付きました。
  多分1968年のクリスマス礼拝でこの部分を読んだのであろう。当時は我が師の智麻呂氏は牧師をされていて、この聖書の部分を取り上げてクリスマス礼拝の説教をされたのではないかと思われます。大昔のことゆえ、勿論、説教の内容などは記憶の彼方にであるが、このようにして古い記憶の断片が甦って来るというのも悪いものではない。

その頃、天下の人を戸籍に ( ) かすべき 詔令 ( みことのり ) カイザル・アウグ
  ストより出づ。この戸籍登録は、クレニオ、シリヤの總督たりし
  時に行はれし ( はじめ ) のものなり。さて人みな戸籍に著かんとて、
各自 ( おのおの ) その 故郷 ( ふるさと ) に歸る。ヨセフもダビデの 家系 ( いへすぢ ) また 血統 ( ちすぢ ) なれば、
  既に ( はら ) める 許嫁 ( いひなづけ ) の妻マリヤとともに、戸籍に著かんとて、ガリ
  ラヤの町ナザレを出でてユダヤに ( のぼ ) り、ダビデの町ベツレヘム
  といふ ( ところ ) ( いた ) りぬ。此處に居るほどに、マリヤ月満ちて、 初子 ( うひご )
  を生み之を布に包みて 馬槽 ( うまぶね ) ( ) させたり。 旅舎 ( はたごや ) にをる處なかり
  し故なり。

  この地に野宿して夜、群を守りをる 牧者 ( ひつじかひ ) ありしが、主の使その
( かたは ) らに立ち、主の栄光その 周囲 ( まはり ) を照らしたれば、 ( いた ) ( おそ ) る。
御使 ( みつかひ ) かれらに言ふ「懼るな。視よ、この民、一般に及ぶべき、
( おほい ) なる 歓喜 ( よろこび ) 音信 ( おとづれ ) を我なんぢらに告ぐ、今日ダビデの町にて
  汝らの為に 救主 ( すくひぬし ) うまれ給へり。これ主キリストなり。なんぢら
  布にて包まれ、 馬槽 ( うまぶね ) に臥しをる 嬰兒 ( みどりご ) を見ん、是その ( しるし ) なり」
( たちま ) ちあまたの天の軍勢、 御使 ( みつかひ ) に加はり、神を賛美して言ふ、
  「いと高き處には栄光、神にあれ。地には平和、主の悦び給ふ
  人にあれ」 御使等 ( みつかひたち ) さりて天に往きしとき、 牧者 ( ひつじかひ ) たがひに語る「い
  ざ、ベツレヘムにいたり、主の示し給ひし ( おこ ) れる事を見ん」 ( すなは )
  急ぎ往きて、マリヤとヨセフと、 馬槽 ( うまぶね ) に臥したる 嬰兒 ( みどりご ) とに尋ねあ
  ふ。既に見て、この子につき 御使 ( みつかひ ) の語りしことを告げたれば、聞
  く者はみな 牧者 ( ひつじかひ ) の語りしことを怪しみたり。 ( しか ) してマリヤは ( すべ )
此等 ( これら ) のことを心に留めて思ひ ( まは ) せり、 牧者 ( ひつじかひ ) 御使 ( みつかひ ) の語りしごと
  く ( すべ ) ての事を 見聞 ( みきき ) せしによりて神を崇め、かつ賛美しつつ歸れ
  り。

  八日みちて 幼兒 ( をさなご ) に割禮を ( ほどこ ) すべき日となりたれば、 ( いま ) だ胎内
  に宿らぬ先に 御使 ( みつかひ ) の名づけし如く、その名をイエスと名づけた
  り。             (新約聖書・ルカ傳第2章第1~21節)

  イエス・キリストの誕生は左のごとし。その母マリヤ、ヨセフと
許嫁 ( いひなづけ ) したるのみにて、未だ ( とも ) にならざりしに、聖霊によりて
( みごも ) り、その ( みごも ) りたること ( あらは ) れたり。夫ヨセフは正しき人にして
( これ ) 公然 ( おほやけ ) にするを好まず、 ( ひそか ) に離縁せんと思ふ。 ( かく ) て、これら
  の事を思ひ ( めぐ ) らしをるとき、視よ、主の 使 ( つかひ ) 、夢に現れて言ふ
  「ダビデの子ヨセフよ、妻マリヤを ( ) るる事を恐るな。その ( はら )
  宿る者は聖霊によるなり。かれ子を生まん、 ( なんぢ ) その名をイエス
  と名づくべし。 ( おの ) が民をその罪より ( すく ) ひ給ふ故なり」すべて此の
  事の起りしは、預言者によりて主の云ひ給ひし ( ことば ) の成就せん
  為なり。 ( いは ) く「視よ、 處女 ( をとめ ) みごもりて子を生まん。その名はイン
  マヌエルと ( とな ) へられん」 ( これ ) ( ) けば、神われらと ( とも ) ( いま ) すとい
  ふ ( こころ ) なり。ヨセフ ( ねむり ) より起き、主の使の命ぜし如くして妻を ( )
  たり。されど子の生るるまでは、相知る事なかりき。 ( かく ) てその子
  をイエスと名づけたり。(新約聖書・マタイ傳第1章第18~25節)

悪魔の手紙.JPG (c.s.ルイス「悪魔の手紙」)

  この年であったか、教会のクリスマス・パーティで、C.S.ルイスの「悪魔の手紙(the screwtape letters)」という小説から着想を得て、悪魔の裁判所に於いて牧師を裁判にかけるという寸劇をやったことがありましたが、お年寄りの信者さん達の中には「不謹慎、悪ふざけ」と眉を顰めた方もかなり居られたらしい。

  この小説はキリスト教徒でなくてもなかなかに示唆に富んだ内容で面白く読めるのではないかと思います(この本は行方不明にはなって居らず、書棚の片隅に今もありました)。悪魔のスクリューテープが新米悪魔で甥のワームウッドに宛てて書いた書簡で構成されている小説で、神の立場からの善悪、価値基準とは裏返しの悪魔の立場からの善悪、価値基準で論が展開されていて、思わずニヤリとしてしまう場面が多々あったかと。しかし、これも大昔に読んだ本にて、詳しい内容は殆ど記憶の外であります(笑)。

  <追記>
  Xmasらしい雰囲気に欠けるページ仕立てとなっていましたので、その後に、小万知さん、景郎女さんがお届け下さった若草メールに添付されていました写真を掲載させて戴きます。
(小万知さんから)
イルミネーションby小万知.jpgクリスマスキャンドルby小万知.jpg
       (イルミネーションとキャンドル)

(景郎女さんから)
クリスマス折紙作品いろいろby野の花文庫.jpg
(野の花文庫の子供たちと作ったクリスマス折り紙作品)
押し絵のサンタさんby和郎女.jpg
(押し絵のサンタさん 和郎女さんの作品とのこと)






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最終更新日  2014.04.11 22:07:25
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