本日は偐万葉シリーズ第162弾、英坊篇(その16)であります。
<参考>過去の偐万葉・英坊篇は コチラ
からどうぞ。
その他の偐万葉リストは下記からどうぞ。
リスト1.
リスト2.
英坊氏のブログは
コチラ
からどうぞ。
偐家持が英麻呂に贈りて詠める歌16首 並びに 英麻呂が作れる歌10首
英麻呂が贈り来れる歌2首
手にとどく ザボンが欲しい 大和みち
秋の三日月 暮れの河内路
思い出し 布勢の湖辺に
さがす実の
マユミは木々に 実のひとつなき
偐家持が返せる歌2首
望月の ごとやザボンの 齧られて 河内の空の 三日月となり
真弓の実 早や落ちぬれば 影もなき 布勢の水海 冬立つらむか
日の照れば 燃ゆるもみぢ葉 赤々と 京都の秋は 見らくしよしも


(詩仙堂の紅葉) (雄琴温泉)
風に揺れ 置くや置かぬや 道の守 歩道も揺れぬ 湊大橋
英麻呂が贈り来れる歌1首
なんやこれ 前も見えへん 迷枠な ちょい悪呼びは 沽犬ものだな
偐家持が返せる歌1首
これやこの するもせざるも 伊達めがね
張るも張らぬも 見栄の江戸犬 (偐犬丸)
(本歌)これやこの ゆくもかへるも わかれては
しるもしらぬも 逢坂の関
(蝉丸 後撰集1090 小倉百人一首10)
英麻呂が贈り来れる歌1首
酔いな客 ネオン明りに 目がくらみ 舟の渡しの 板を踏み抜く
偐家持が追和せる歌1首
夕闇に もがり船かも
金色
の 光
帯
ばせる 船の過ぎ行く
さすらひの 人にしもあれ さざなみの 志賀の辛崎 過ぎ行くときは
英麻呂が贈り来れる歌1首
野ぶどうの 実の色珠の 首飾り つけてやりたや マドンナ
何処
偐家持が返せる歌1首
野葡萄の 実は摘まず置け 野にありて こそ美しき 色にしあれば
英麻呂が贈り来れる歌1首
輪背負い 竹馬のりて 渡りたや 黄葉の路が こがねに見えて
偐家持が返せる歌1首
銀杏の葉 すべて
黄金
に ありしかば
デフレたちまち 止むにはあれど (日本銀杏総裁)
立山 は 見らくしよしも 常夏 に 雪ふり敷ける 神の 坐 す山
(万葉ロードと立山連峰)
英麻呂が贈り来れる歌2首
称されし 黄色いちょう葉 散り溜めの dead stock 行き方知らず
紅芋の 家持みやげ 黄金の季 甘みあじ冴え お薄茶すすむ
英麻呂が贈り来れる発句
に偐家持が付けたる脇句
厚葉蕗
困難に克つ 勇み花 (英麻呂)
睦月立ち 雪は降りつつ しかすがに 背子がかたへに 梅の花咲く
(本歌)風まじり 雪は降りつつ しかすがに
霞たなびき 春さりにけり(万葉集巻10-1836)
(謹賀新年)
英麻呂が贈り来れる歌1首
恋をした 相手の芋は 座頭市 その気をそらし 葉なかに頓挫
偐家持が追和せる歌1首
恋すてふ その名は立ちき 里芋の
目立たぬ皮に 思ひ隠せど (里芋只煮)
(本歌)恋すてふ わが名はまだき たちにけり
人しれずこそ おもひそめしか(壬生忠見 小倉百人一首41)
ほのほのと 年明けぬれば 我が背子に
今か咲きぬる さざんかの花
(山茶花)
英麻呂が贈り来れる歌1首
我ならば 祝盃重ね 酒呑童 赤ら顔にて 法螺撒き散し
偐家持が追和せる歌1首
我ならば 一杯のみで 酒呑童
頼光待たず 昇天すなり (大江家持)
高岡の 駅の広場に うち出でて
ひとは緑の ラーメン食ひつつ (山富緑人)
(本歌) 田兒
の浦ゆ うち出でてみれば 真白
にぞ
不盡
の高嶺に 雪は降りける(山部赤人 万葉集巻3-318)
(高岡のグリーンラーメン)
駅の人出
消
のこる時に いざ行かな
緑ラーメンの 汁の色見む (鍋祭家持)
(本歌)この雪の 消遺
る時に いざゆかな
山たちばなの 実の照るも見む
(大伴家持 万葉集巻19-4226)
<注>掲載の写真は英坊氏のブログからの転載です。
偐万葉・ひろみ篇(その18) 2025.10.03 コメント(6)
偐万葉・若草篇(その30) 2025.08.10 コメント(15)
偐万葉・龍の森篇(その6) 2025.07.15 コメント(4)
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