本日銀輪散歩で見付けたのは「むくろじ」。
大きなムクロジの木の下には沢山の実が落ちていました。ドングリのような実で、中には1個、真っ黒な種子が入っている。
とても固いので、羽根つきの羽根の球や数珠に使われたらしい。また、この種を炒って食べることも可能とのこと。
黒い種を包んでいる実の皮にはサポニンが含まれていて、水に浸してこすり合わせると溶け出したサポニンによってよく泡立つことから、石鹸として利用されたとか。平安貴族の屋敷にはこの木がよく植えられていたらしい。
紫式部さんも、清少納言さんも、ムクロジの実で手を洗ったり、洗濯をしたりしたのかも(まあ、ご両人とも貴族。洗濯は使用人・奴婢にやらせていたから自分ではしなかったですかね)。
最初、「ムクロジ」という名の書かれた札を見て、「ああ、楊枝にする木だ。」と思ったのですが、それは「クロモジ」であることに、間もなく気付きました。それで、ネットで調べてみると、上のようなことが分かったという次第。
学名はSapindus mukurossi。サピンダス(sapindus)は、ラテン語の sapo indicus(インドの石鹸)が語源とのことです。
<参考> 無患子(むくろじ)
樹木図鑑(ムクロジ)
上の実をこすり合わせると泡立って来るそうだが、未だ実験していません。上のムクロジの実を「剥く」と下の黒い種が1個出て来ます。
ムクロジやムクの木の「むく」は、「無垢」から来ているのか「剥く」から来ているのか。それとも「向く」からか(笑)。椋の木の実をムクドリは好んで食べるので「ムクドリ」となった、というが本当かどうかは知らない。ムクロジの実にはムクドリは見向きもしない(笑)。
無垢の木の 実は剥くなかれ 椋鳥は
風の向くまま 来たりて食める (偐椋十)
木の向くまま、いえ、気の向くまま、「ムク」を連ねただけの駄洒落歌であります(笑)。
<参考> 花(1)2007~2011
花(2)2012~
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