第130回智麻呂絵画展
本日は智麻呂絵画展です。
既に立冬も過ぎて、暦の上では冬なのでありますが、大阪周辺は、これからが秋本番。もみぢ染む季節へと入って参ります。
智麻呂絵画展も秋の色やうやう濃くなりゆく気配でございますれば、どうぞごゆるりと「智麻呂の秋」をお楽しみ下さいませ。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
秋は何と言っても「もみぢ」ですね。
春山の万花の艶と秋山の千葉の彩とのどちらがいいかと聞かれて、「秋山われは」と「秋の山がいいと思いますことよ。わたくしは。」とのたまひしは額田王。その理由は、春は草木が生い茂って立ち入ることも叶わないが秋はそういうこともないから手に取って見ることができる、というもの。
この「万花千葉」から「万葉集」と名付けられたという説もある位の有名な話であるが、秋山に軍配を上げた根拠はまことに他愛もないもの。何やら「ブリッ子」めいた額田王の姿も浮かぶというものであるが、智麻呂展も「もみぢ」で「ブリッ子」ぶってみることと致しまする。
この「もみぢ」(紅葉とも黄葉とも表記するが、万葉では「黄葉」とする方が圧倒的に多い。)は、小万知さんが、智麻呂さんの絵の画材にと錦織公園で採集して下さったもの。
この秋も 小万知がくれぬ もみぢ葉は
絵に画くからに 匂ふ葉の色 (偐智麻呂)
(本歌) 初春の 初子 の 今日 の 玉箒 手に執るからに ゆらぐ玉の緒 (大伴家持 万葉集巻20-4493)
上の赤い実のウメモドキも下のミニカボチャも、小万知さんからの戴きもの。ミニカボチャについて、小万知さんは恒郎女さんに「くれぐれもお召し上がりになりませぬように」と付言されたそうな。それが効いてか、未だに食べられることもなく智麻呂氏のアトリエに健在であります(笑)。
食えぬカボチャは言わば「カボチャモドキ」。ヤカモチモドキの偐家持としてはウメモドキもカボチャモドキも親戚モドキのようなものと言うべきでありますかな。
ウメモドキ カボチャモドキも 持ち来たる
小万知も小町の モドキにあらむ (ヤカモチモドキ)
ということで、ご来場の皆さまも、このカボチャはお召し上がりになりませぬように。小万知さんからのお達っしでございますれば。
上のトルコキキョウも下のグロりオサも万葉調の歌にはしにくい名前であります。両者についての情報、取材不足にて持ち合わせません。グロリオサについては、デイサービスの施設に咲いていたものであったといようなことをお聞きした気もしますが、定かではありません。
グロリオサはもっと赤っぽい色という風に思っていましたが、咲き始めはこのように黄色で、やがて赤くなるのだそうな。
これは、お気付きの方も居られるかと思いますが、花園中央公園のエゴノキの実であります。先月24日の当ブログ記事に掲載の写真から絵にされたものです。 (参考:「 チサの実のさはにぞなれる 」)
このコスモスは小万知写真集のコスモスから絵にされました。
いつぞやの記事ではコスモスを藤原氏、ケイトウを大伴氏になぞらえた偐家持でありましたが、このコスモスは藤原氏とは無関係です(笑)。
先日、梅田スカイビルで撮ったツワブキの写真を智麻呂さんにお届け致しましたが、その時には既にこの絵が完成して居り、ひと足遅れた形となりました。小生のお持ちしたツワブキの写真も絵にすると仰っていましたので、何れこの展覧会でそれもお見せできるものと存じます。
このツワブキは何処のものか存じ上げませぬ。
最近は絵にまつわる情報をお聞きしても、アップまでの期間が少し長いと、もうあやふやになって、忘却の彼方、霞か雲かになってしまいます。そのような場合は、話の軸足を少しずらしたり、よしなし事をそこはかとなく記したりして誤魔化すのでありますな。最近はこの手法を濫用致して居ります(笑)。
これは、偐家持が訪問の手土産にお持ちしたものですから、失念というようなことはありません。お持ちした折に、1個を皆で分けて食べましたので、智麻呂さんが絵を描かれる段階では4個になっていた筈なのですが、絵では5個になっています。智麻呂さんが1個を描き足して下さったようです。さて、それはどれか、それが問題であります。
これは柿モドキではありませんので、どうぞ皆さま、ご自由にお召し上がり下さいませ。但し、智麻呂さんが描き足された柿を不運にも選択された方は、それは「虚」でありますので、お食べになることはできません。悪しからず。
偐家持美術館では、このように正確且つ真実の表示を徹底致して居りますれば、いささかの不当表示も誇大表示も、そして、勿論、偽装もありませぬ(笑)。
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
New!
七詩さん
New!
☆もも☆どんぶらこ☆さん
New!
龍の森さん
New!
MoMo太郎009さん
New!
ビッグジョン7777さん