この処寒い日が続いていて、若草読書会の新年会資料の作成など、部屋籠りの日々。銀輪散歩も近所をウロチョロで、さして遠出もして居りませぬので、こういう時の助太刀は偐万葉シリーズであります。ということで本日は、ひろろさんに助太刀戴いて、偐万葉・ひろろ篇(その15)の記事アップであります。
<参考> 過去の偐万葉・ひろろ篇は コチラ
からどうぞ。
ひろろさんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持がひろろの郎女に贈りて詠める歌15首ほか
高々に
童女放髪
の 伸ばす手の 届かぬ先に あれるは何ぞ
(気になるヤカモチ)
(注) うなゐはなり=結ばずに垂らしている少女の髪。
または、放髪の少女のこと。
あと三日 待てば届くぞ
童女
の 背伸びにわれも 一茶なりけり
(「もうちょっと」)
ひろろの郎女が作れる句 に偐家持が付けたる脇句
シャッターの 音吞み込んで 夏の山 (ひろろの郎女)
寡黙なるよし 男 もしかり (偐家持)
会津にも やまとのあると 知りしより また 訪 はまくの 欲しきその道
忠太郎 それとも左膳 沢蟹も
軒下三寸 借り受けまする(瞼の蟹)
(玄関先に蟹)
小雨降る 道たづたづし 止む待ちて
行かせ蟹さん 貸さまし宿を (偐ひろろ)
(本歌)夕やみは 路
たづたづし 月待ちて
行
かせ吾背子 その 間
にも見む
(豊前国娘子 大宅女
万葉集巻4-709)
(「雨の日」)
待つ人の 手を振る見えて ゆるむ 歩 は 傘の 少女 の 恋にやあらむ
師宣 に あらねひろろは 見返りの 猫にし見たる 美しきもの
(「見返り猫」)
赤き実は 何とも知らね 黄葉 に 添ひてぞなれば 高き青空
(赤い木の実)
見知らずは 行きて喰はめと 思ほえど
身知らず柿の 会津は遠し (隣の客)
常陸なる
浪逆
の海と 聞きしかど 妹し至らば 波立つましじ
(本歌) 常陸なる 浪逆
の海の 玉藻こそ
引けば絶えすれ あどか絶えせむ
(万葉集巻14-3397)
(「初冬の北浦」)
大局観 なき碁まま打つ
吾
によきは
太極拳の
呼吸
にしあるや (頭打家持)
(太極拳)
西会津
往
き
来
の道の 楽しきは
ひとり占めなる 照る山もみぢ (偐ひろろ)
トウシューズの 紐結ぶ時 憂きもよきも
いかほどなるや 鳥になるわれ (北原白鳥)
(「トゥシューズ」)
会津嶺に 雪は降るらむ 展覧会 見にも行かめど 道遠みかも
睦月立つ 春の始めの 晴れたれば 万両の実の 照るをぞ
描
かな
(本歌) この雪の 消
遺
る時に いざ行かな
山たちばなの 実の照るも見む
(大伴家持 万葉集巻19-4226)
(注) 山たちばな=ヤブコウジのこと。
ひろろの郎女が返せる句1句
一がつの ありがたきかな 贈りうた
(「赤い実」)
(注)掲載の絵画・写真は全てひろろさんのブログからの転載です。
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