偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2014.02.14
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カテゴリ: 智麻呂絵画展

第136回智麻呂絵画展

  偐家持美術館も館長が白内障で入院して居り休館の止むなき状況でありましたが、この程無事退院して参りましたので、本日より開館、その出所祝いも兼ねて、1カ月ぶりの智麻呂絵画展開催であります。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
     ​ ​第1回展~第100回展
     ​ 第101回展~第200回展
     ​ 第201回展~

  先ず、ちょっと季節外れですが、柿の絵から始めましょう。
第132回展 をご覧戴いた方なら、或いはご記憶かも知れませぬが、蜜柑の絵が冒頭にあったかと。その蜜柑を下さったのは智麻呂さんが検診に行かれる病院のお近くにあるお家の奥様。その奥様に蜜柑のお礼にと、蜜柑の絵とその絵が掲載されている第132回展の当ブログ記事の印刷したものをお持ちした処、大層喜んで下さり、「まあ、まあ、こんなに立派な絵にして下さり・・何かお礼に差し上げなくては・・」と庭先からお家の中に入って行かれ、「こんなものしかありませんが・・」と下さったのが、この柿でありました。

柿 (柿二つ)

蜜柑の礼 絵を持ち行けば 大刀自が 嬉しみくれし 柿二つこれ
                                 (偐家持)

うれしみと 画きたる柿の 絵を持ちて
           行かば大刀自 何とや言はむ (柿本智麻呂) 

  以下の蝋梅、金柑、山茶花の絵は、智麻呂さんが通って居られるデイサービス施設「アンデスのトマト」さんの画材ご提供によるものです。
  智麻呂邸に向かう途中ではその前をよく自転車で走っている偐家持であるが、一度、施設の中も見学したいものです(笑)。

蝋梅 (先ず咲く花の蝋梅の・・)

  蝋梅も智麻呂さんのお好きな花である。

さ夜更けて 雪は降りつつ しかすがに 蝋梅の香の 流れ来るかも
                                   (偐家持)

金柑 (金柑)

  金柑は中国長江中流域原産らしいが日本に入って来たのは江戸時代頃だから、万葉集には橘はあれど金柑はなしである。
  金柑は俳句では秋の季語とされるが、中国広東省や香港では旧正月を迎えるに当たって柑橘類の鉢植えを飾る習慣があり、中でも金柑が好まれるらしいから、この時期に金柑の絵は相応しいとも言えるのでありますな。
  1月29日の誕生花はラナンキュラス、コブシ、苔類と並んで金柑も挙げられているから、金柑は偐家持にとっても縁の深い植物なのだ。
  因みに、上の蝋梅は1月11日、1月21日の誕生花とのこと。

山茶花 (山茶花)

  今回は誕生花に拘って参りましょうかね。
  山茶花は12月4日の誕生花です。

三色すみれ (三色すみれ)

  パンジーは1月9日の誕生花。
  この絵のモデルは前回( 第135回 )絵画展に登場の「三色すみれ」と同じ。前回の絵では赤い色の花を省略したのでは「二色すみれ」だとクレームを付けられた智麻呂さんが一念発起、一色追加で完成させたのがこの絵であります。まあ、一念発起でよかったです。「二念発起」だったら「四色すみれ」になってしまっていたことでしょうから(笑)。

チッチ (吾輩はチッチである。)

  これは「花」ではありません。まあ、「鼻」は利きますが犬です。一の姫様の愛犬チッチです。表情がなかなかよろしい。結構、動き回るので智麻呂さんは写生するのに苦労されたようですが、よく描けましたということで、これは鼻マル、ではなくて、「花マル」ですね。

プリムラ・ジュリアン (プリムラ・ジュリアン)

  上のプリムラ・ジュリアンと下のクレマチス・アンシュエンシスは小万知さんがお持ち下さった花です。
  花の名が分からないので、Eメールで絵の写真を小万知さん宛てに送信して、その名を教えて戴きました。「覚えにくい名で済みません。」とまるで自身が名付け親みたいに小万知さんは返信メールに書き添えて居られましたが、万葉調の歌にはなるまいということへの思いからの言葉でしょうな。歌のことはさて置くとして、さほどに覚えにくい名でもない。アンシュエンシスというラテン語名はちょっと覚え難いと言えなくもないが、「あん(兄)酒宴しす」とか「庵主怨死す」という形で頭に入って来ました(笑)。
  さて、プリムラ・ジュリアンは1月30日と12月29日の誕生花になっています。

クレマチス・アンシュエンシス (クレマチス・アンシュエンシス)

  クレマチスは5月3日の誕生花です。

  次の苺と蜜柑は、先の若草読書会のデザートにと偐家持が瓢箪山駅前のいつもの果物屋さんで買い求めて持参したものの残りを絵にされたものだとか。

苺たちの語らひ (苺たちの語らひ)

苺らは 何や語らふ よたりして よからぬことを よもはかるまじ
                                 (偐家持)

  苺は4月13日の誕生花です。

伊予柑 (伊予柑)

  蜜柑は、11月23日と12月28日の誕生花。

  次の水仙と梅は当ブログ記事掲載の写真を絵にされました。
  水仙は「 墓参・梅と水仙 (2013.3.2.) に掲載の写真から、梅は「 1296歳になりました。
(2014.1.29.) に掲載の写真から、絵にされたものです。

水仙 (水仙)

  水仙は雪中花とも呼ばれ、冬の季語となっている花。中国明代の作詩用の辞書、「円機活法」という書の中に水仙のことを「桃前梅後独リ春ヲ迎フ」とあるそうだが、実際には梅よりもずっと早くに「春ヲ迎フ」のではある。
  で、いつの誕生花かと調べると1月3日のそれであるようです。もっとも水仙は水仙でもラッパ水仙は2月9日の誕生花です。

梅の花 (梅の花、今し咲き始む)

  そして最後は2月1日の誕生花、梅。
  間もなく梅の花もその盛りを迎えることでしょうが、この時期に最も相応しきはこの花でしょうか。
  この後も智麻呂さんは暫くの間、梅の花を描くことに忙しくなります。それが一段落すると春本番、桜の季節。いよいよ忙しく、桜、桜と西行にも東行、南行、北行にもなられるのでありましょう。
  今日は大阪も大雪にて積雪。デイサービスも休業となり、ご自宅で無聊をかこっていらっしゃるとか、恒郎女さんのお電話でのお話でありました。ヤカモチ館長も同様であります。






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最終更新日  2019.06.13 17:47:13
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