偐万葉シリーズ第202弾は、英坊篇(その28)です。最近は小生が歌を贈るよりも英麻呂氏の方から寄せて下さる方が多く、その返しにタジタジの偐家持なのであります。
<参考>過去の英坊篇は コチラ
からどうぞ。
英坊3氏のブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持が英麻呂に贈りて詠める歌17首併せ9句 並びに英麻呂が作れる歌9首併せ9句
英麻呂が贈り来れる歌1首
並びに偐家持が返せる歌1首
病院の 展望廊で ミハル
カス 遠くのハルカ 近くに見えり(英麻呂)
はるかすは 見ゆるや否や 覚えざり 君し言ひ来て それと気付けり
英麻呂が贈り来れる歌2首
並びに偐家持が返せる歌2首
煩わし 視界遮る 両の目の もやもや除き 心晴れ晴れ(英麻呂)
かにかくに 煤払ひたる 目とはなり 景色ばかりは さやにぞなりぬ
然らばと 言うが隣りと 口利かず 仕切りカーテン 鼾を通し(英麻呂)
口きくも ほどがよかりき 杉樽
は 仕切りに漏るる いびきに似たり
英麻呂が贈り来れる歌2首
並びに偐家持が返せる歌2首
読み返し われの戯れ歌 恥かしや ちとましな詠み ならぬものかと(英麻呂)
歌にても グッチ英麻呂 愚痴なるや わが庭にても ぐちぐち鳴きぬ
写真にも 歌をあわせた 冴えのうた さすがの歌人 けんの家持(英麻呂)
歌なべて 言葉遊びの すさびなり なんぞわれをし 歌人と呼ぶや
わが里の ゆきは一夜の 夢にして いそぎ道をぞ 尋 へとやあらむ
相撲取れども 散りぬると 我が目へたれぞ つねのこと 憂しやこの頃 けふもまた 打ちぞたがへし えいやくそっ
(注)上は、相撲を「取る」を「散る」と打ち間違へたるを揶揄して詠める歌なり。
(本歌)いろはにほへと ちりぬるを わがよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす
英麻呂が贈り来れる句
に偐家持が付けたる脇句
菜の花が 恋しいが春 いまだ来ず(英麻呂)
疾くやきたまへ パソコン連れて (偐家持)
英麻呂が贈り来れる句2句
に偐家持が付けたる脇句2句
にわか雨 慈雨とみるのは 花ばかり(英麻呂)
うたてと見るも 人ばかりなり (偐家持)
春雨に 濡れて行こうは 傘忘人 (英麻呂)
毎度のきみに あらなくもがな (偐家持)
英麻呂が贈り来れる句2句
に偐家持が付けたる脇句2句
牛の巣を みっけたのかえ ウッシッシ(喪黒福造)
押し照る 難波
の 天満
にござる (面白伊造)
店の中 いたるところに のん兵衛牛 (英麻呂)
三頭のみで 犇
くならむ (偐家持)
(●牛の巣)
(注)2014年3月5日記事掲載写真の転載です。
英麻呂が贈り来れる歌1首
並びに偐家持が追和せる歌1首
蜂の巣の 名の居酒屋で 寝込みして 地蜂のママに 刺され赤顔(英麻呂)
上野
の 蜂も射すもの 居酒屋に
呑み過ぎ酔ひて 寝たる兒やたれ(群蜂麻呂)
(本歌) 紫は 灰 指
すものぞ 海石榴市
の
八十
のちまたに あへる 兒
や 誰
(万葉集巻12-3101)
英麻呂が贈り来れる句
に偐家持が付けたる脇句
空想と 現実のこと 紙一重 (英麻呂)
あはひにひそむ もろもろのこと(偐家持)
貫之の 面
も知らざり 菜の花も 昔変らぬ 香にぞ咲きぬる( 菜貫之
)
(本歌)人はいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける
(紀貫之 古今集42 小倉百人一首35)
英麻呂が贈り来れる歌1首 並びに偐家持が返せる歌1首
香しき 桃の一枝 百歳も 生業一途 春の苑庭(英麻呂)
桃の花 一枝
のうちに 百種
の 言
を込めてや 千歳
祝
ぐとぞ(桃原広嗣)
(本歌)この花の 一枝
のうちに 百種
の
言
ぞこもれる おほろかにすな(藤原広嗣 万葉集巻8-1456)
英麻呂が贈り来れる句
に偐家持が付けたる脇句
爺ひとり 杖にすがって 長谷寺へ(英麻呂)
足も痛むや 長き回廊 (偐家持)
メルヘンの 町と万葉の 町つなぎ
今日も射水の 川は流れぬ(高岡小矢部麻呂)
出で立てば 稲葉の山ゆ 霞立つ
砺波の春野 見らくしよしも(砺波麻呂)


(小矢部市・射水川) (稲葉山から砺波平野の散居村を望む。)
英麻呂の贈り来れる歌1首
に偐家持が答へて詠める歌1首
雨の山 目のもや取れど けむり見へ
もしや 桜
は ちりぬるをわか(ヨタレソツネ)
桜鼻 いろもにほはず ちりちりと
にはかたれぬる みづのあさまし( 鼻水郎子
)
英坊3氏が贈り来れる上3句
に偐家持が下2句を付けたる歌
大和路が
主
の訪れ 待ちぼうけ(英麻呂)
過客
のわれや さっきから咳 (偐家持)
(注)咳=咳と「 急
き」とを掛けている。
英麻呂が贈り来れる歌1首
並びに偐家持が返せる歌1首
風邪治癒で 主
は喝采 MTB
ダウン 我れの休養 主
の為なる(英麻呂)
わがために 踏まれ過ぎてや 身も尽きて
しばしの休み くれよと言ふか(踏麻呂)
英麻呂が贈り来れる句
に偐家持が付けたる脇句
ダウンとて 決して我をや 捨て無いで(英麻呂)
捨てて浮かぶ瀬 ありと言はなくに (偐家持)
もののふの 八十をとめらが
行
き 来
見に
われは帰らな 高岡の駅(駅前家持)


(高岡駅前広場) (小杉丸山遺跡)
あらたしき 高岡駅も 訪ねばや
呉羽につづく 道残せしわれ(銀輪家持)
思ひなほ 増山の城 恋ひつつも
時はこすぎぞ 丸山遺跡(由布岳家持)
(注)掲載の写真は●印のものを除き英坊3氏のブログからの転載です。
偐万葉・ひろみ篇(その18) 2025.10.03 コメント(6)
偐万葉・若草篇(その30) 2025.08.10 コメント(15)
偐万葉・龍の森篇(その6) 2025.07.15 コメント(4)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
New!
龍の森さん
New!
MoMo太郎009さん
New!
☆もも☆どんぶらこ☆さん
New!
ビッグジョン7777さん
七詩さん