第139回智麻呂絵画展
智麻呂絵画ファンの皆さまお待たせ致しました。
本日は智麻呂絵画展の開催であります。どうぞごゆるりとご覧下さいませ。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
これは、智麻呂氏のご友人、寺◎氏がお持ち下さった土筆の鉢植え。いつものように、春野を切り取ってお持ち下さったものです。
この時期には定番の絵であります。以前の絵も下に並べてみることと致しましょう。


( 第116回展
) ( 第97回展
) ( 第75回展
)
(注)文字をクリックすると拡大画像に切り替わります。
次は「若ごぼう」の絵。これもこの季節の絵ですね。
この若牛蒡は、偐山頭火氏がお持ち下さったものとのこと。
そして、次の蟹も偐山頭火氏からのもの。
と言っても、お持ち下さったのは蟹ではなく、カニ蒲鉾でありました。その包装紙にあった、蟹の絵だったか写真だったかをモデルにして、かにかくも「カニ」の絵を智麻呂氏はものされたという次第。
この文旦は、ご近所の東◎さんからのいただきもの。これまでにも何度も登場しているお馴染の土佐文旦であります。
お留守にされている時に東◎さんがお届け下さったようで、外出先からお帰りになった恒郎女さんが玄関先に置いてある文旦の包みに気付かれる。
偶々その少し前に2度ばかり小生がお電話(不在着信)を入れていたこともあって、小生が留守中に置いていったものかとも思われて「文旦はヤカモチさんですか?」と電話を下さいました。「文旦なら東◎さんでしょう」と小生。直ぐにそうと気付かれた恒郎女さん「どうして分かるの?」と笑って居られましたが、絵画展に度々登場しているのであれば、直ぐに分かる、というものでありました(笑)。
<参考>過去の土佐文旦の絵 第54回展
、 第97回展
、 第116回展
さて、花の絵師智麻呂でありますれば、そろそろ「お花の絵」と参りましょう。
上の水仙はデイサービスで描かれたものだと思われます。
水仙は 冬にも春にも 見つれども
いや春風の 下に見が欲し (偐家持)
(本歌)たちばなは 花にも実にも 見つれども
いや時じくに なほし見がほし
(大伴家持 万葉集巻18-4112)
これは、若草ホールの花瓶に活けられていたものの写生ですが、名が分からない。恒郎女さんは「ミヤコワスレ」ではないかと仰っていましたが、ミヤコワスレは薄紫の花のイメージがあって、小生としては少し腑に落ちない。小万知さんがお持ちになったものかと思い、彼女に花の名をお尋ねしましたが、そうではなかったよう。小万知さんは「葉の感じは違うが花はアスターに似ている」と。まあ、どちらも野菊の仲間。
ということで、「野菊」として置いてもよかったが、少し「芸」がないので、ヤカモチ流に「ナノラサネ」と勝手命名させて戴きました。
初瀬の丘で雄略天皇が「家聞かな、名告
(の)
らさね」と乙女に求婚している、万葉巻頭の「春の光景」を思い浮かべて戴ければ幸いであります。もう一つ「イエキカナ」の花があれば「完璧」ですが(笑)。
これもデイサービスで描かれたもので、沈丁花です。
沈丁花の花はもっとくっついて咲いて丸い形、毬状に集っている姿、というのが通常思い浮かべる花姿。
恒郎女さんは「沈丁花はこんな風には咲かない」、智麻呂さんは「このように咲いていた」で意見が割れる。
で、道の辺に咲く沈丁花を小生注意して観察してみました。多くは恒郎女さんが言われるように球状に集って咲いていますが、中にこの絵のように咲いている花もあるのでありました。この勝負、引き分け。
これはオキザリス(カタバミ)の仲間、オオキバナカタバミ。
よく見掛けるこの時期の花です。手早く描かないと花が直ぐに萎れて来ます。
このカーネーションもデイサービスで描かれたもの。母の日には少し早いのですが、世のお母様方に贈ります。
これは、先の読書会の折に小万知さんがお持ち下さった「春」。
春の万葉歌と言えばやはりこれでしょうか。
石
ばしる
垂水
の上の さ
蕨
の 萌え出づる春に なりにけるかも
(志貴皇子 万葉集巻8-1418)
これは、智麻呂邸の向かいにある地蔵堂の脇に咲いているユスラウメ。ユスラウメの花はもっと白っぽい色であったような気がする・・のですが、智麻呂さんには「くれなゐ匂ふユスラウメ」と映ったようです。
春や春 くれなゐにほふ ゆすらうめ
咲ける片辺に 出で立つ我妹 (偐家持)
(本歌)春の苑 くれなゐ匂ふ 桃の花 下照る道に 出で立つ少女
(大伴家持 万葉集巻19-4139)
上は、偐山頭火さんの鳥取土産。砂丘のラッキョウです。
下は、偐家持が読書会に差し入れた枇杷。
どちらも、コロコロと楽しい絵となりました。
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