偐万葉・ひろろ篇(その 16 )
偐万葉シリーズ第
203
弾、ひろろ篇(その
16
)をアップします。
<参考> 過去の偐万葉・ひろろ篇は コチラ
からどうぞ。
ひろろdecさんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持がひろろの郎女に贈りたる歌19首並びに
ひろろの郎女が作りたる上
3
句
に偐家持が付けたる下2句による歌5首
アトリエの この部屋も
狭
に
三
つ並び
ひろごり満つる 桃の香のよさ
(本歌)高松の この峰も 狭
に 笠立てて
盈
ち盛りたる 秋の香のよさ (万葉集巻10-2233)

古き絵の
描
きしはいつぞ
白桃
の かほりほのかに 今し流れ
来
桃の古き絵をアトリエに見つけたる時に蜘蛛一匹共に出で来れば、
ひろろの郎女が作りたる俳句1句
並びに偐家持が付けたる脇句1句
行くあては あるの?おろおろ 寒の蜘蛛 (ひろろの郎女)
起こされ腹も 立たじ春立つ (偐家持)
あかつきの ひかりにそれと 見ゆれども 雪の会津は 浅き春なり
春草も おぼろに芽吹く ときやらむ
水はゆるみつ ゆるりたゆたふ (朦朧家持)
(「春」)
(酒蔵)
きさらぎの
十五夜
の頃なり
崑崙花
はだれの雪と
萼
開
きたる
花火とも 星とも咲ける
崑崙花
浅みか春は 白雪の萼


(崑崙花) (「マリ子さん」)
うすべにの ほのかに萌ゆる その頬の
はしきをとめは マリ子といへり
雪の
上
に 照りて咲くらし うすべにの その花もがも 会津の春は
妹かける つらつら椿 咲く見れば 会津に春は 今来たるらし
つらつらに 咲ける椿よ つらつらに 見つつ会津の 春をしのばな
(本歌) 巨勢
山の つらつら椿 つらつらに
見つつしのはな 巨勢の春野を ( 坂門人足
万葉集巻1-54)
(「TSUBAKI」)
春うらら 花もよけれど 今はもや
それ焼き立ての 芋の香ぞよき (芋郎女)
はるなれば 寝児にはあらじ われは猫
なにしてあそぼ ねこのここねこ (ねこのこ)
ねここねこ ねこねここねこ ああはるね
にこにこしてる にこにここねこ (こねこ)
(「仔猫」)
ははさまの ゆきてひととせ はるのゆき
あめよりふりく しんしんふりく
わが里の 桜ははやも 咲きにけり
会津の里に 咲かまくはのち (河内の幻武天皇)
(本歌)わが里に 大雪降れり 大原の
古りにし里に 降らまくはのち (天武天皇 万葉集巻2-103)
我妹子
と ふたり見ませば うれしけど
ひとりもよかり なにはのさくら (強賀利家持)
(本歌)わが背子と 二人見ませば 幾許
か
この降る雪の うれしからまし (光明皇后 万葉集巻8-1658)
花散らば 会津奥山 追ひしかむ
花のしづ枝に しめ
結
へ我妹 (但馬家持)
(本歌)おくれゐて 恋ひつつあらずは 追ひ 及
かむ
道の 隈廻
に 標
結
へ 吾背
(但馬皇女 万葉集巻2-115)
わらはめの かぐろきひとみ なにや
尋
ふ
赤きいちごに こたへてもがも (いちご白書)
(「赤い髪飾り」)
まづ春は 湖畔に
来
なるか それとなく
うらうら照れる 日も待ちがてに (桟橋家持)
(「桟橋のある風景」・檜原湖)
ひろろの郎女が作りたる上3句
に偐家持が付けたる下2句による歌4首
はるされば 追はれ追はるる ゑかきびと
散りの
乱
ひの 花にしなけど
なつされば なほし追はるる ゑかきびと
うち日さす道 けふも出で行く
あきされば さらに追はるや ゑかきびと
降れるもみぢ葉 間なくしぞある
ふゆなれば 追はれとらはる ゑかきびと
しばし宿りの 雪の下かな
(注)掲載の写真・絵画はひろろdec氏のブログからの転載です。
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