( 承前 )
銀輪花散歩の続きです。
菜の花に負けじと大根の花も咲いている。
よく見ると、薄紫、ピンク、白と色もそれぞれのよう。
上は野辺に咲いていた花、下の2枚は民家の庭先に咲いていたもの。同じ大根の花でも野生のそれは何やら逞しい雰囲気がある。民家の庭先のそれは園芸種なのか、花がこじんまりとまとまって大根らしくない。ただ、可愛いだけの大根役者か?
その隣にはスイセンが咲き群れていましたから、きっと上の大根の花も水仙たらんと気取っているうちに野生の逞しさというかしたたかな何かを失くしてしまったもののようです(笑)。
スイセン達は風が吹くと一斉に同じように花を揺らすのであるが、それは私の方を見てお辞儀をしているようなのでもある。
誰が家か 庭の水仙 風吹けば
寄りても行けと われさし招く(偐家持)
桜花 散りとてちんと 芝桜 われの盛りは 今ぞと咲ける(偐家持)
忘れな草 しみみに咲けど 忘るるの
多きこの頃 いかにとやせん(知らんがな)
春は、やはりチューリップですかね。「咲いた、咲いた、チューリップの花が、赤、白、黄色♪♪」、まるで童謡の歌詞そのままに咲いているのでありました。
次はアネモネですかね。ヘノヘノモヘジ、アネモネモヘジなどと茶化してはならない美しく可愛い花である。
スイセンやスミレは「やはり野に置け」であるが、チューリップやこのアネモネなどは「やはり野に置くな」という気もしないではない。大和の国の春野にはその派手な出で立ちは目立ち過ぎて不調和な感じがする。そういう意味ではこれらの花は未だ我が国の野山には「馴化していない」ということでもあるか。
しかし、風になびく姿いとよければ、しばしこの花と遊んでもみましょう。
これはアネモネ三人姉妹。しかし、アネでもねえ、イモウトでもねえ、アネモネなのである。
こちらは青いアネモネ四人姉妹。赤でもねえ、黄色でもねえ、青いアネモネなのである。
青い花が何やら気取っているみたいにも見えるのは吾輩の偏見によるものであるか。
春の風 さやにさや吹け 光る風
やさしく揺れよ 青きアネモネ(偐アネモチ)
4月の風は光り、5月の風は薫るらしいが、光る風もあと暫く。されば、光る青葉の下をもう少し走ってもみるか。
卯の月は 光る青葉の 下陰の 道こそよけれ 銀輪われは(偐家持)
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