本日は久々に偐万葉です。
シリーズ第
208
弾、偐万葉・幸達篇(その
1
)であります。
幸達氏は偐万葉初登場です。咋年
5
月に当方から同氏ブログに訪問させて戴きコメントを差し上げて以来、時々訪問させて戴いて居りますが、同氏は、言わば「竹の魔術師」、竹を素材に様々な素晴らしい作品(バンブークラフト)を制作されています。
同氏ブログへのコメントに添えさせて戴いた歌もそこそこの数になったことでもあり、偐万葉にご登場戴くことと致しました。同氏の偐万葉風の勝手呼び名は「幸麻呂」とさせて戴きました。「さちまろ」「ゆきまろ」「さきまろ」など、どのように訓んで戴いてもいいのですが、万葉らしく訓むならば「さきまろ」でしょうか(笑)。
<参考>幸達氏のブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持が幸麻呂に贈りて詠める歌 16 首ほか
竹垣を
趣
こらし 北庭に
われたてつけし ひとも
訪
ひ来よ (偐幸達)
<たけがきを おもむきこらし きたにはに われたてつけし ひともとひこよ>
(本歌) きくううと つちにまみれて さにはべに
われたちくらす ひとなとひそね (会津八一)
(竹垣)
天井に 身は這はさるも われは竹
たけきたましひ うしなふまじや (竹麻呂)
妄想と なりて果てぬる
六月
の
孟宗竹は 折れて枯れ
始
む (偐竹麻呂)
真打ちと 出でにし真竹 孟宗の
夢つながむと
告
りにけらしや (偐竹大夫)


(タケノコ) (あとがまの真竹)
替え歌「蛍の光」
蛍の光 窓の雨 ひふみよいつ匹 飛び交ひつ
まだしも梅雨は 明けずあり 継ぎてぞわれら 光り行く
竹炭は さやにさやけし そのつやを
いかにかわれは いかさふべしや (幸炭)
(竹炭)
おんでこの うつおとすなり くさぐさの
うさをはらへと いふおとすなり (鬼家持)
(鬼太鼓)
(本歌)やすみしし わが大君の
朝
には とり撫でたまひ 夕
には いより
立たしし 御執
らしの 梓弓
の なか 弭
の 音すなり 朝獵
に 今立
たすらし 暮獵
に 今立たすらし 御執
らしの 梓弓の なか 弭
の
音すなり ( 中皇命
万葉集巻1-3)
(注)この歌は万葉集中最も古い歌とされる。
ペガサスの 天駆けるごと あらたしき 年を君はも 駆け行くならむ
蝋梅の 花は 含 めり 朝寒 に 春の目覚めの いつとや待たむ
(蝋梅)
この
爺
に してこの孫や あるならむ
雪にし 撓
ふ 若竹のごと (爺麻呂)
竹小町 いづく行くらむ 春の雪
ここだもふれる 笠かさましを (小野小雪)
(注)ここだもふれる=盛んに降る。しきりに降る。沢山降る。
もしやとて 掻き分け見れば 蕗の薹
雪が下にも 春は来にける (
大春蕗持
)
(蕗の薹)
貴人
の
手練
れの琴や つまびけば
春は流れ 来
わが黒髪に (琴郎女)
(注)初案「その黒髪に」を「わが黒髪に」に修正。
モデルは茶髪ですが(笑)。
(琴姫)
竹式部 竹野小町も 侍らせて
のん兵衛をのこら 雛祭りせな (大酒呑人)
これをしも みやびと言ふか 春盛り
二の句もつげず 酒つぐばかり (酒野好人)
(男もすなる雛祭)
竹の子は 切り捨て御免 夏の陣
今年も負けの いくさにあるか (豊臣竹頼)
(アトリエに侵入の筍)
たけと言へど 君が作りし 竹の髪
たかねど乱るる こともなきわれ (偐肥後郎女)
「たけ」で「髪を掻き上げなさい」の「たけ」と「竹」とを掛けて
いる。
(新肥後髪姫)
(脚注)掲載の写真は全て幸達氏のブログからの転載です。
偐万葉・ひろみ篇(その18) 2025.10.03 コメント(6)
偐万葉・若草篇(その30) 2025.08.10 コメント(15)
偐万葉・龍の森篇(その6) 2025.07.15 コメント(4)
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