第147回智麻呂絵画展
本日は智麻呂絵画展であります。今回は12点一挙公開であります。どちら様もごゆるりとご鑑賞下さいませ。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
先ずはザクロの絵からご覧戴きましょう。
このザクロはデイ・サービス「アンデスのトマト」のお友達、坂〇さんが画材にとお持ち下さったもの。
柘榴三つ やや赤き実の 大空へ 烏 揚羽は 二つ飛び行く (偐家持)
以下の3点の絵は当ブログの記事に掲載の写真を絵にされました。
<参考> 墓参・今月も花散歩
2014.8.3.
うちひさす 都は遠み ゆく夏を
惜しと鳴く蝉 あふひ花咲く (偐家持)
(注)うちひさす=「打ち日さす」日の光がさすの意から宮、都の枕詞となる。
あふひ=葵(あふひ)。音から「逢ふ日」の掛詞として使われる。
ヤブガラシ うとまれつつも 実の
数多
に
なりて道の辺 秋立つらしも (偐家持)
では、此処で暫しご休憩下さいませ。
おやつにゼリーと葡萄をご用意致しました(笑)。
上のゼリーは五〇さんからの贈り物。
下の葡萄は、Bが東〇さんからの、Aが偐山頭火さんからの戴き物であります。
ブドウの原産地は、コーカサス地方・カスピ海沿岸地域とされ、紀元前3000年には既に栽培されていたという。中国には紀元前2世紀には到達していたとされる。西洋原産の葡萄がいつ我が国に入ったのかは定かではないが、平安末期から鎌倉初期にかけて甲州葡萄の栽培が始まったとされるほか、奈良時代、僧行基が大善寺(甲州市勝沼町にある真言宗智山派の寺院)を建立する際にブドウの木を発見したという言い伝えもあるなどから、万葉時代に既に伝来していたという可能性もないではない。
絹の道 たどり来しかや 汝れ葡萄
今は河内も ワインの里ぞ (偐家持)
ヤカモチが通っていた中学校のグラウンドの近くにも当時はブドウ畑がありました。体育祭の団体演技や入退場行進の練習というのが嫌で、よくサボったものだが、その折の格好の隠れ場所がグラウンドを見下ろせるブドウ畑でありました。その折にブドウを失敬したかどうかは黙秘します(笑)。
次は観葉植物のシェフレラ。智麻呂邸の玄関先にも、向かいの小公園にもこの木がある。よく見掛ける木であるが、名は知らなかった。で、ネットで調べたらシェフレラという名であることが分りましたが、こういう名では歌にはし難いですな(笑)。
下の夏椿とヘチマは、デイ・サービス「福寿苑」のお友達、友〇さんから戴いた貼り絵を模写されたものです。友〇さんも智麻呂氏の絵を楽しみにされているお方のお一人のようで、小生が印刷に打ち出してお届けしている智麻呂絵画展の記事をご愛読下さっているらしい。そんなことの交流からご自身の作品2点を智麻呂氏にご贈呈下さったようで、智麻呂邸にて小生もそれを拝見致しました。
それは色紙に様々な和紙を重ね貼りにして写実的な絵に仕上げられたもので、実に見事なものでありました。その絵をまた絵にするという、そんなことして「ええ・絵絵」のかいな、という行為でありますが、そうしたくなる智麻呂氏のお気持ちも分かるという、素敵な作品でありました。
夏椿は沙羅の木とも呼ばれる。釈迦が入滅した時に臥床の四辺にあったとされる沙羅双樹はこれとは全く別の種であるらしいが、この木は日本の気候には合わず温室でないと育たない。ということでその代用として日本の寺院に植えられたのがこの夏椿であったという。夏椿が沙羅の木と呼ばれる所以である。
いまさらに ものか思はむ 夏椿 何のへちまの 虚仮のこの世に (偐家持)
(注)いまさらに=「今更に」と「今沙羅に」を掛けている。
上の夏椿と下の糸瓜を1首に詠み込んでみた歌
次はムクゲと芙蓉の花です。近くの公園に咲いていたものなどの写生であります。
ムクゲはムグンファ(
무궁화・
無窮花)。韓国の国花でもある。
また、万葉歌の「朝顔」の花は、桔梗説と共にムクゲ説も有力である。
朝顔、というのは文字通り、朝の顔花である。顔花とは美しい容姿の花ということであるから、朝に美しく咲く花は何であっても朝顔である、と言ってもよいとも言える。
芙蓉という言葉はややこしい。古くは芙蓉は蓮を意味した。それで、芙蓉は木芙蓉、蓮は水芙蓉として区別したとか。また、芙蓉樹というとネムノキを意味し、芙蓉鳥というとカナリアの別称となる。芙蓉は富士山の意味でも使うというのはご承知の通り。
「芙蓉の雪の精をとり、吉野の花の香を奪ひ」という一高寮歌の歌詞の芙蓉も富士山・芙蓉峰ですな。このことを知らなかった当初は「芙蓉の花に積もる雪」かとイメージしたものだが、夏の花の芙蓉に雪が積もる筈もなく妙なことだと思ったりも、でありました。
どうやら、字数制限に近付いて来ました。
語りたき ことは数々 あるなれど 限りある身の かなしかりける (偐家持)
ということで以上を以ってお開きとさせて戴きます。最後までご覧下さり有難うございました。どちら様もどうぞ、ご機嫌よう。
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