偐万葉・ひろろ篇(その17)
暫くブログ更新をサボっていましたが、偐万葉シリーズ(第225弾)でブログ復帰と致します。
本日は、今年の4月以来の、久々のひろろ篇(その17)です。
今回の14首で、偐家持がひろろの郎女様に贈りたる歌も、ついに300首の大台に乗ることと相成りました(笑)
。
<参考> 過去の偐万葉・ひろろ篇は コチラ
からどうぞ。
ひろろdecさんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持がひろろの郎女に贈りて詠める歌14首
ひとりあれば 夏の終りの 檜原湖の たゆたふ午後の ゆかし水の音
秋の日の 尾花が先の 磐梯の 山恋ひ行きし 檜原湖の道
檜原湖を つばらつばらに 来しわれに
もみたひ始
(そ)
みにし 山さなかづら
(注)つばらつばらに=「曲曲に」。「しみじみと」の意。
もみたひ=「もみたふ」は「紅葉する」の意。
(檜原湖「ゆく夏」)
磐梯に 雲立ち流れ 風薫り 山滴りぬ ほととぎす鳴く
檜原湖に 夏来たるらし 磐梯の 山青くして 白雲立ちぬ
(磐梯山「初夏」)
丘の上の カフェの青屋根 渡る風 木の葉そよぎて 夏光るらし
赤き屋根は アンのカフェなり わがカフェは
青き屋根して 丘の上
(へ)
にあり(青毛のアン家持)
(「丘の上のカフェ」)
秋の風 はや恋ふらむか 妹が絵に ここだも咲ける コスモスの花
コスモスの 花を憶良に 見せたらば 秋の七種 いかにと言ふや
(本歌)秋の野に 咲きたる花を 指折りて
かき数ふれば 七種の花 (山上憶良 万葉集巻8-1537)
萩の花 尾花葛花 なでしこの花
女郎花 また藤袴 朝顔の花 (同 巻8-1538)
(「コスモス」)
去年
(こぞ)
の秋 見てし女童
(めわらは)
今日更に
惜しと愛
(は)
しとや 飽かずも見つる (大伴家爺)
(「もうちょっと」)
うちひさす 都べの道 バス待つと
この子はたちの うしろ影愛
(を)
し
(「バス待つ女性」)
青き月 のぼり来たりて たましひの
こと思索する 一匹の猫 (幻猫持)
(「満月」)
静寂の 秋の午後なり あるじ無き
小舟はゆたり ゆたゆた三つ (ゆったり家持)
(「マリーナの午後」)
風寒く 庭の千草は 枯れぬれど
遅れて咲きぬ 一輪の薔薇 (偐白菊姫)
(「薔薇」)
<注>掲載の絵画はひろろさんのブログからの転載です。
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