偐万葉・若草篇(その14)
本日は、今年最後の偐万葉。シリーズ第227弾となりますが、若草篇その14であります。
<参考>過去の偐万葉・若草篇は コチラ
から。
偐家持が小万知に贈りて詠める歌10首
家にあれば 寝坊家持 草枕 旅にしあれば 明けぬ間に起き
我妹子は 朝寝の舟か 銀輪の 家持われは 明けぬ間に漕ぎ
葛城に 立ちたる夏の 雲見れば
霜の白さも いやなつかしき (大伴家雲)
冷蔵庫の チルドのへりに 置く霜の
白きを見つつ 朝餉の支度 (大伴家飯)
この夏の 残暑は厳し かささぎも
い寝てやあらし カラス群れ行く (大伴家鳥)
(注)家雲、家飯、家鳥は、やかぐも、やかめし、やかとりと訓みます。
(本歌)鵲の 渡せるはしに 置く霜の
白きを見れば 夜ぞ更けにける (大伴家持)
朝庭に ツクツクボウシ 鳴く聞けば わが待つ秋の 近づくらしも
(クーの休日)
盗人と 己が名呼ばれ 萩むくれ
(元句) 旅人と 我名よばれん 初しぐれ (松尾芭蕉)
地に落つる 四粒の葡萄 な食ひそ
それはも絵には 欠かせまじとぞ (偐智麻呂)
うたひめの ゆきくならしし このみちに
たむけとせなや こすもすもがな (にせやかもち)
割れ柘榴 笑ふ秋山 ゆく道に
小万知はあけびの あくび見むと言ふ (笑家持)
もみぢ葉の みなもの影の しづもりて 雲ゆき鳥なき 秋深みかも
(黄葉)
(白彼岸花)
(注)上記掲載の写真は小万知氏撮影のものです。
偐家持が偐山頭火に贈りて詠める歌6首ほか
並びに偐山頭火の返せる歌1首ほか
茗荷の香 惜しと思へど 庭の蚊の
憂しとかにかく 摘まずにあるか (偐山頭蚊)
偐山頭火が贈り来れる句1句
茗荷でも喰うて 忘れたい
偐家持が追和して詠める歌1首
茗荷食ふ までもなきわれ 忘れたき
ことの何かも 忘れてあれば (偐山忘火)
しみじみと ひとりのむべし はてるまの
とほきしまより きたる泡波 (酒田山頭火)
偐山頭火が返せる歌1首
しみじみと もの思いつつ 泡は消え
空瓶にさす 薄訪ねる (何だ山頭火)
(波照間の泡盛「泡波」 偐山頭火氏撮影)
西に住む 偐山頭火 わがごとく
湯にも入れやと 時分かず言ふ (二日酔い旅人)
(本歌)湯の原に 鳴く芦田鶴は わがごとく
妹に戀ふれや 時わかず鳴く (大伴旅人 万葉集巻6-961)
しらぬ湯の 二日市の湯 君言へば
いまだは見ねど つかるもよきか (三味線漫才)
(注)二日市の湯=福岡県の二日市温泉
(本歌)しらぬひの 筑紫の綿は 身につけて
いまだは着ねど 暖かく見ゆ (沙弥満誓 万葉集巻3-336)
温泉大学 開学の意義 (湯あたり家持)
<参考>偐山頭火氏のブログ「河内温泉大学」は コチラ から。
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