偐万葉・閑人篇(その7)
本日は偐万葉・閑人篇であります。京閑麻呂ことふろう閑人氏のブログにコメントとして書き込んだ歌他が18首になりましたので(その7)としてまとめました。偐万葉シリーズ第244弾であります。
<参考>過去の偐万葉・閑人篇は コチラ
から。
ふろう閑人氏のブログは コチラ
から。
偐家持が京閑麻呂 (みやこのひままろ) に贈りて詠める歌18首ほか
受験生と 猿が遠慮の 百日紅 ここだもさける 猛暑の夏に
(スベリヒユ)
(注)「さける」は「咲ける」と「避ける」を掛けている。
「スベリヒユ」は「滑り比喩」を掛けている。
(百日紅と京都タワー)
偐家持が閑麻呂に答へて詠める長歌1首
音もなく すこし降り来て 聞き耳を 立ててもいるや ポッカリと 月は頭上に あるでせう われら無上の 悦びに 酔ひてつぶれて 眠るその時 (酒原酒也)
(元詩) 月は聴き耳立てるでせう、
すこしは降りても来るでせう、
われら 接唇
する時に
月は頭上にあるでせう。(中原中也「湖上」の一節)
伊賀の里 案山子作れる 好爺言ふ われはひまさへ 苦も無くなれり
(伊賀仙人)
居並べる 案山子見つつや 閑人言ふ われは真似さへ なせぬわざなり
(枚方閑人)
(伊賀の案山子)
夏ならば 光る源氏も あるなれど 秋石山は 萩が月なり (蛍家持)
西風の 花にしあらむ はつ秋の 墓のこみちに 真白にぞ咲く
(タマニキズ家持)
(注)西風の花=西風の神・ゼピュロスに因む花、ゼフィランサス(タマスダ
レ)のこと。
万葉歌 刻める蓋の もしあらば それぞ見まくの 欲しきマンホール
(マン葉ホール)
くさぐさの 草のあそびも 絶えぬれば ただいたづらに くさぐさの草
(秋場所)
ぬすびとと ばれては萩も 無残やな 御用根こそぎ 刈られたりける
(萩麻呂)
萩に似て 萩に非ずと あるなれば われに世間も 寒き秋風
(萩原刈太郎)
(ヌスビトハギ)
にはみれば ていれのひびも しのばるる
にはもにはかに にはにはならね (偐には師)


(寺の庭)
かづらきの 山の 裾廻 の 彼方 の 野辺行く道は 秋こそまさめ
若者に われ物申す えにしとは 石もて願ふ ものにはあらじ
(大馬鹿家持)
(本歌) 石
麻呂
に われ物申す 夏痩せに
良しと言ふものそ 鰻
漁
り 食
せ
(大伴家持 万葉集巻16-3853)
(縁切り・縁結び碑)
雲ありて こその名月 なかぞらに 隈なくあるは 間抜けてぞあり
(偐迷月)
岩根ふみ わが恋ひ来れば 鳥海に 散れるもみぢ葉 神からならし
(鳥海山)
恋ひ来れば 秋深みかも もみぢ葉の ここだも照れる 羽後の山々
太平の 尾根にかかりて わが背子は 今か行くらむ もみぢなす道
鳥海の 山ゆ君見し 柱列は 見しかもわれも いやなつかしき


(鳥海山頂から) (太平山)
<脚注>掲載の写真はふろう閑人氏のブログからの転載です。
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