( 承前 )
山中湖一周銀輪散歩も間もなく終了です。時刻もよしで、何処かで昼食をと思うのだが、店はあっても休業中であったり、閉鎖されていたりで、開いている店が見つからない。閑散とした雰囲気。そんな中で一軒の蕎麦屋さんが営業中でした。
選り好みできる状況でもなく、また、檜原湖一周の際の呼べども応答なしの主人の居ない蕎麦屋ではなさそう。雰囲気も悪くない。此処と決めました。で、この後はその料理と言うか蕎麦などを写真に撮って、その味や出来栄えの品評や店側の接客態度などについて論ずるのがブログの定石なんでしょうが、当ブログでは、そういうことは一切ありませぬ。食事を済ませて店を出た処から始まります。
店を出て100mも行かぬうちに明神前に出ました。やって来た道である国道138号に入り、忍野八海へと向かうこととする。
山中湖から少し坂を上った処に小さな稲荷神社があった。山中出口稲荷神社とある。
往路では、山中湖の出口ではなく入口に当たると言うべきで、名前が「出口」とある以上はご挨拶せぬままに前を通り過ぎるのが礼儀かとパスしましたが、復路では「出口」になるということで、一応ご挨拶申し上げることと致しました。
伏見の「千本鳥居」には及ばぬものの「十数本鳥居」にはなって居ります。
山中湖を出て暫くは、国道138号は上り坂であるが、すぐに平坦となり、下り坂に転じる。往路とは打って変わっての快適な走行。忍野入口交差点にたちまちに到着である。
国道138号は、地図で見ると山中湖村と忍野村の境界に沿うようにして山中湖村側を走っているようで、忍野入口交差点から東に入ると直ぐに忍野村となる。
桂川という馴染みの名前の川なので面白がって撮影しました。これは上流では新名庄川と名を変え、忍野八海から流れ出す水をも取り込みながら流れ下っている川であるのだということに、地図を見て後刻気がつきますが、撮影したこの時点では、そのことを未だ知っては居りません。京都の桂川なら保津川だが山梨の桂川は新名庄川という次第であるか。
富士山が見えない銀輪散歩の穴埋めにでもという心遣いでしょうか、道脇に「花富士」が雄姿(いや、優姿かな)を見せてくれました。
また観光案内図の隣には忍野村から見える四季の富士山の写真が掲載されていました。忍野から眺める富士山は忍野富士と呼ばれ、ひと際美しいらしい。
その忍野富士がこれです。
富士山を しかも隠すか 雲だにも
心あらなむ 隠さふべしや
と額田王なら詠うのでしょうが、偐家持は
富士山を 隠せる雲も 都合あり
つねにもがもと 言ふべきものか
と、雲にも頗る理解を示すのでありますな(笑)。
忍野八海へと三叉路を右に入ると、先程の桂川の上流になる新名庄川に架かる大橋のたもとに忍野八海の各池の位置案内図あるのに気付きました。
1番が出口池で、2番が御釜池などとある。先ずは番号順にと出口池に向かうこととしたが、案内図の設置場所が悪く、案内図の方位と現地のそれとが90度ずれていて、橋を渡って直進しなければならないのに、案内図の示す矢印のままに川沿いに下流へと行ってしまうミス。
まあ、お蔭でこのような素敵な景色を見ることができましたので、文句はないのですが、他にも180度逆に表示された案内図もあって、現地の方位に合わせるために頭の中でひっくり返してみるのだが、大まかな略図なのでなかなかうまく行かず、却って混乱する始末。このような杜撰な案内図や紛らわしい設置場所は見る側のことを全く考えていない一人よがりと言うべきで、むしろ無い方がいい。山なら遭難しかねない(笑)。
富士の山 隠せる雲の よしとかや
もみぢの山の われこそと映ゆ (偐家持)
土産物店などが並ぶメインの広場には八海とは別の中池という大きな池があって、観光客で大賑わい。ここでも中国人観光客の多いこと。
山中湖の閑散とした風景の中を走って来たヤカモチは、何やら場違いの処に紛れ込んでしまった気分にて「これは失敗」と思いましたが、後の祭り。ともかくも八つの池だけは回ってみようと。
まあ、ブログなどというものをしていなければ、直ぐにも退散という選択をしたことでしょうな(笑)。
八海めぐりは、ページを改め、明日に。
本日はここまでとします。( つづく
)
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